不倫で島を出た父。優しい親戚が家においていた。仕事を紹介してもトラブルを起こす。金をせびる。最後は親戚達に力づくでフェリーの乗せられる。それを知らずに育つ少女。母は病死。島の中では誰でも知っている。 合唱を通して合唱部員が成長していく物語。 くちびるに歌を持て. こうあらすじ書くと、何か別物みたいになってしまう(笑) “男子部員と女子部員の対立。 ZOOやGOTHで私を恐怖に震えさせた乙一さん。 進行していく。一人称複数であり、私はあまり馴染みが 折り合いをつけていく。目標はNHKコンクール長崎県予選。   ラブレター。 私は初読なので、どちらでもという感じである。 爽やかな涙を流したあとのような読後感。 目指すはNHKの合唱コンクール全国大会、部員一人ひとりがそれぞれに悩みや思いを抱え、課題曲、アンジェラ・アキの「手紙~拝啓 十五の君へ~」とオリジナルの自由曲を歌います。 今年の本屋大賞のノミネート作品です。 大人も楽しめる本だと思います。 名前が売れている方なので、別名義にする狙いが分からないけれど、 Amazonで中田 永一のくちびるに歌を。アマゾンならポイント還元本が多数。中田 永一作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またくちびるに歌をもアマゾン配送商品なら通常配送無料。 昨年と同じところに立っていても、必ず成長していると信じられるお話です。, 飾り気のないストレートな青春感動小説。 すらりとした美人なので男子は興味津々、男子がいなかった合唱部は、いきなり混声合唱で合唱コンクールに出ることに。 桑原サトルは、発達障害の兄の面倒を見るべく運命づけられていて、兄とは仲がいいので不満というのでもないが、気力の出ない日々を送っていた。 五島列島ののどかな空気と狭い人間関係、知っているようで知らない微妙な距離感をなんとなく想像しながら、心地よく読みました。 課題曲は実際に使用されたアンジェラ・アキ“手紙~拝啓 十五の君へ~”。 女子と男子の対立も乗り越え、一人一人の成長が本当に微笑ましかった。特にずっと一人ぼっちだったサトル。入部はアクシデントだったけれど、皆と声を合わせる毎に彼の人生がじわじわと少しずつ光り輝いて行き、まるで彼の近くでずっと見守っていた肉親かのように嬉しくて涙が流れた。最後の彼のお兄さんの場面も涙が止まらなかった。 松山先生の旧知の人で、音大を出て東京で暮らしていたらしい。 たくさんの成長を束にした群像劇だ。 こうはならないのかもしれない。 よかったねと遠くから思う気持ちになるのでした。, 乙一さん、大変人気の作家さんですね。 この作品は昨年の本屋大賞ノミネート作品である。 ◎ダ・ヴィンチ2012年上半期BOOK OF THE YEAR 小説部門第3位。 【電子書籍を読むならbook☆walker(ブックウォーカー)試し読み無料!】青春小説の新たなるスタンダードが電子化!長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合 … そして読む前に著者が別名義で著名な作家と知り調べたところ、自分も作者のファンだったと遅まきながら知った本でもある。 『 くちびるに歌を 』(くちびるにうたを)は、 中田永一 の 青春小説 。 NHK全国学校音楽コンクール の課題曲となった「 手紙 〜拝啓 十五の君へ〜 」の作者である アンジェラ・アキ のテレビドキュメンタリーをもとに小説化された 。 。クラウドに好きなだけ写真も保存可能。, このショッピング機能は、Enterキーを押すと商品を読み込み続けます。このカルーセルから移動するには、見出しのショートカットキーを使用して、次の見出しまたは前の見出しに移動してください。, アンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓 十五の君へ~」をベースにした小説で、少し遅れて映画化された、という流れです。, 映画との比較ですが。映画では新垣結衣さん演じる音楽教師、柏木先生の視点でドラマが展開されています。元ピアニストの彼女は、過去のトラウマからピアノを弾く事ができないのですが、合唱部の生徒達との交流を通して克服し、次第に音楽を取り戻していくという学園教師ドラマに仕上がっています。, みんのみんにみじょかもんのついとっね「右の耳に美女か(可愛らしい)ものがついてますね」, 商品詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。チェックした商品詳細ページに簡単に戻る事が出来ます。, © 1996-2020, Amazon.com, Inc. or its affiliates. ちなみに、課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」、実は、本当にある曲と思わず、どんな曲か想像せずに読んでしまったけれど、Youtubeで発見。 これは合唱部で歌う課題曲「手紙~拝啓十五の君へ~」を理解するために出された課題だ。 いいえ, これは2012年本屋大賞ノミネート作と知って読み始めた物語だ。 とても素敵なお話でした。 元神童、今は自宅でWiiリモコンを振り続ける自称ニートの臨時教員柏木先生。 軽い感じですいすい読めてしまうのですが、 慣れ親しんできた女声合唱の世界を踏みにじられた気になって敵愾心を燃やす女子部員。 拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた—。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。【「BOOK」デ... まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。, ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。, 拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた—。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。【「BOOK」データベースの商品解説】【小学館児童出版文化賞(第61回)】中学合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、元神童の美しすぎる臨時教員・柏木に期限付きで指導を依頼。すると、柏木目当て男子が多数入部する。ほどなくして、練習に打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化して…。【「TRC MARC」の商品解説】書店員さん大注目作家・中田永一最新作! 長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、元神童で自称ニートの美しすぎる臨時教員・柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。 それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、女子は、これまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだが、柏木先生は、男子との混声での出場を決めてしまう。 一方で、柏木先生は、Nコンの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。提出は義務づけていなかったこともあり、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。 【編集担当からのおすすめ情報】 すでに多数の作品を出されているある有名作家の別名義・中田永一氏の最新作になります。中田氏は、08年に「百瀬、こっちを向いて」で、単行本デビューし、各紙誌の年間ベストテンでランキングするなど高い評価を得ています。【商品解説】, 思わず「十五年前」の自分をふと思い出してしまう内容である。 舞台となるのは長崎県五島列島の中学校。 物語は、サトルとナズナの二人の視点を交互に入れ替える形で 部長のエリは真面目なしっかり者で、ちょっと無理をしてしまう。 15年後の自分に書いた手紙。各自提出せず。 でもそんな彼らが1つの目標に向かっていく姿はとても美しいと思う。 産休に入った顧問の松山先生と臨時教師としてやってきた超絶美人の柏木先生、 最後に向けてみんなまとめられていくので、物語の推進力は 入っていけるかな?という大人のためらいを吹き飛ばす~ほどほどに可愛くてリアルで、さわやかで切ない、いい感じの作品世界でした。  自閉症の兄ちゃんの世話を一生見るようにと運命付けられて生まれてきたと、自分の人生をそう結論付けて生きるサトル。島を出ることもできず、就職先は兄と同じところと決められ、それに逆らうことなどできない。「ぼっち状態」を受け入れて生きるサトルは、憧れの女子コトミを追いかけて、半ば無意識に合唱部に入部する。 育児休暇を取る親友のため、島の中学校の合唱部の顧問を引き受ける、 五島列島の中学校の合唱部が舞台。 柏木先生のいないところでだらけるばかりの男子に、Nコンに向けての練習は不協和音が生じていく。 友を、異性を、人を恋しいと思う気持ち。 衝突もしながら、少しずつ変わっていく中学生達。 章ごとに挿まれる、部員たちの15年後の自分への手紙もみずみずしく  本書はいくつもの物語が縒り合さって、大きな物語が織り上げられている。恋、友情、家族、不安、衝突、命。言葉にすると陳腐に聞こえるけれど、それを中学生が語ると素直に受け入れられる。時折挿入される登場人物たちが書いた手紙の効果も大きい。 そう感じた一冊だ。, 舞台は長崎県五島列島のある中学校の合唱部。主人公はその部員の仲村ナズナと桑原サトルの2人で、それぞれの視点からの物語が交互に語られる。2人とも3年生。しかし、ナズナは同級生や後輩に慕われる合唱部の主要メンバーだけれど、サトルは人とのコミュニケーションが苦手で「自称(ひとり)ぼっちのプロ」。そんなサトルは、ひょんなことから3年生の春に合唱部に入部した。 そういうことが、幼い日の大事な思い出にもリンクしてくるとは‥ ライトノベルで言われるキャラ読みなる方法に慣れていると、 ことをお薦めする。 (税込), BOOK☆WALKERではパソコン、スマートフォン、タブレットで気軽にマンガ、ライトノベル、小説などの電子書籍を楽しめます。, BOOK☆WALKERは品ぞろえが豊富! 配信出版社1,187社 電子書籍767,599冊 配信中, ・iOS・Android アプリをご利用される場合は、ご利用の端末にてあらかじめBOOK☆WALKERアプリが動作するか無料書籍などでご確認ください。, ・この商品がキャンペーン対象の場合、その内容や期間は予告なく変更する場合があります。, ・このサイトに記述されている日時は、日本標準時(Japan Standard Time)の時間です。配信日時等を確認の際はお気をつけください。, ・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。, ・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。, ・書籍に購入特典がある場合でも、特典の取得期限が過ぎていると特典は付与されません。. 特に前半はぼんやりした印象を受けてしまった。 合唱、懐かしいです。 『くちびるに歌を』(中田永一) のみんなのレビュー・感想ページです(630レビュー)。作品紹介・あらすじ:拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた-。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。 その美貌に吸い寄せられて、合唱の経験もないのに下心満載で入部する男子生徒たちに 回収するようなものではなかった。 男女の対立やそれぞれの悩みや、15年後の自分にあてた手紙が、いかにも中学生って感じだし、合唱で気持ちが一つになるっていうのも中学生ならではで、思わず15歳の私は何考えてたっけなぁと、遠い昔に思いをはせてしまいました。 この作品は、長崎の五島列島を舞台とした中学校の合唱部の話だ。 島に住む純真な中学生たちの心の叫びが聞こえてくるようだ。  「 勇気を失うな 「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」, うーってなるあやこさんが、とてつもなく可愛くて、ひとりでにまにましてしまいました。, まろんさん>>あはは。ありがとうございます。でも、この「中田永一」さんが、あの乙一さんだったと知ったときには、本当にたまげました。. 特にサトルの手紙には、彼の強い本心が見え、驚き、なんて悲しいのだろうと涙したほど。 後半のコンクールあたりからは感動で涙。 合唱部に所属する生徒たちのNHK合唱コンクールに臨んでいく姿が、男勝りの活発な女生徒ナズナと気の弱い男子生徒サトルの視線から描かれる。  15年後の彼らは30歳か。たった一度の今日という日は、やはり大切にしなければいけない。 中田永一氏はこういった素直な青春小説を書くのが上手い。  自分と自分の周りに興味を持て。兄ちゃんを言い訳にして、楽なほうに逃げようとしてんじゃない。 現れてしまう。 歌詞の内容と同じような不安や悩みにシンクロしながら、話は展開していく。 昼休み、女子たちに内緒で海辺で発声を繰り返す、男子たちの自主練。 音楽教師で合唱部顧問の松山先生が産休に入り、替わりにやってきた美人の柏木先生を目当てに、今まで女子しかいなかった合唱部に男子が入ってきた。 女子部員の中は、肯定派と否定派に分かれつつも、男子部員と 学生時代に戻りたくなる作品でした。, 長崎・五島列島の中学校。産休の先生の代行でやってきた綺麗な柏木先生目当てに、それまでずっと女子だけだった合唱部に男子が加わり、混声合唱でコンクールを目指す。 いつもぼっちだったのが、男子部員と一緒に行動したり、片思いの女子部員と話したりするなど、サトルに表情が見えてくるのだ。 合唱部の男子の喧嘩はそれが原因。その女子の悪口に父親のことに及ぶと切れてしまう。 兄は障害児。子供は一人の予定だったが、もう一人生むことになり自分いる。 この本は、王道の青春ものでありながら、ちょっとした捻りや軽妙でテンポのよい会話がスパイスになっている。 柏木先生が一年間の期限で着任する。  複数の生徒の視点が切り替わっていきながら物語を進めていく仕立てが、個々人の人物造形を深める上でうまく働いていないと感じる。特定の者(例えば、サトル)について、もう少し深彫りしてもよかったのではないかと思う。, 乙一の別名義、中田永一の描く青春物語です。 読んでいると歌が自然に頭の中で再生され、一緒に青春を謳歌しているような気になります。 中学以降に合唱の想い出はないのですが イギリスの北部の海で、深い霧のために、一そうの船が大型船と衝突し沈没しました。 まっ暗な嵐の夜の海の中に、多くの乗客や船員が投げ出されてしまいます。 救助は難航しました。 遠く離れた佐世保から携帯電話を通して届けられる、渾身の歌声、と きっと物足りない部分があるのだろう。, この小説は優しさにあふれた青春小説です。若い恋があり、カラフルなドロップにまつわる物語があり、自閉症の兄と家族との絆の物語があり、合唱部員と指導教師との間の信頼の物語があります。しかしながら、そこには重い悩みを抱えた男子生徒もいるのです。彼は自分の存在意義は生まれたときから決められ、その枠の中で生きるしかないと思っています。この小説は、そんな彼が合唱部の皆と歌うことで勉強では学べないものを学び、新たな存在義に気づいていく成長物語でもあります。そして、読んでいるこちらの気持ちも癒され、優しくなっていきます。, ある宿命を背負って生きている桑原サトルは「(ひとり)ぼっち状態」を甘んじて受け入れている。もう一人の語り手仲村ナズナは幼い頃病気で母を失い、父は外に愛人をつくり捨てられるという辛い過去を引きずり異性への反発を強めている。そんな2人の中学生が、合唱サークル活動を通して「Nコン」で課題曲「一五歳への君へ」を合唱するまでを、交互に感情を抑えた口調で紡ぎ合う、まことに奇妙な雰囲気を漂わせている作品である。 長崎までフェリーで2時間半という、海に囲まれた五島列島のイメージに重なって サトルやナズナに分かりやすいコンプレックスがあるし、他の 向井ケイスケの告白。 地味で存在感のなかった桑原サトルという男子が、今では下級生の女子から慕われるような存在になったこと。” 現代若者気質というものを肌感覚として感じさせられた一作であった。, 五島列島の中学の合唱部を舞台に展開される青春学園小説。読後感も爽やかで悪くはないのだが、淡白に仕上がりすぎている感がするのがやや残念。 青春、の一言に尽きます。, [購入] Nコンと呼ばれるNHKの全国合唱コンクールに挑戦する離島の中学生たちの物語。おすすめしたい良書。 2012-15。, 小学館の児童出版文化賞を受賞した作品なので読んだのですが…「ん〜まとまっているけど、大賞をとるほどだろうか?」という印象を受けました。 うれしい奇跡を味わう機会も増えた今日この頃ですが、 2012年2月26日(日)読了。 彼らの話す方言の独特の柔らかさが、その現実感を際立たせる。 本の神様が降臨した?!と思えるような奇跡です。 男子部員3人で終了後、目の前で歌う。まわりの人達も一緒に歌う。 昨日、感動のうちに読み終えた「失はれる物語」の作者の コンクール本番で先生が分娩室に。携帯を通話中にして分娩室に生中継。先生は無事出産。 まず、群像劇だからなのか、核となる人物がはっきりせず、 中学生のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)の物語なのだが、全国に行くぞ!とか日本一になるぞ!というようなスポ根的な合唱の物語ではなく、悩みを持った二人の生徒、気弱な桑原サトルと男性嫌いの仲村ナズナの視点を中心にした中学生活と合唱部の話になっている。 十五年後の自分に向けてて書かれた手紙が章の間にのっているので、読者は登場人物たちの本音や内面に抱えている葛藤を知りながら読んでいけるので、中 … 乙一作品とはまた感じの違う心温まるストーリーに仕上がっている。 そして合唱部の女子部員と男子部員。 なかったため、前半なかなか掴みづらかった。 サトルも親の束縛や兄への犠牲心から自立して、ぼっちじゃなくなったんだなぁ。 会話の長崎の方言がかわいくて、ほのぼのとします。 最後のコンクールの場面、泣かせどころでは、思わず身が入ってしまう。 でも全般的に人物像の書き込みが類型的な感じがして、心の芯に 書き過ぎている。読まれるときは、プロローグは斜め読みする 友達もいなかったが、ふと接近する機会があったコトミにはひそかな好意を抱いている。 ぼっちの細かい描写は作者が実際に体験していたのでは?と思ったほど。 なってくると、あとは一気呵成にラストまで突き進むことができた。 せまるほどではなかった。 ちいさな合唱部の微笑ましくて愛おしい、エピソードの数々。 「ぼっち」(ひとりぼっち)の才能に磨きをかけ、 合唱の混成3部で聴くとなお良し。  もっと感じて、考えて、思え。 コンクールの課題曲、アンジェラ・アキの『手紙~拝啓 十五の君へ~』をなぞって 今回味わったのは、また別の奇蹟で。。。 文庫化したら購入したい本です。, 中田永一氏の「くちびるに歌を」を読みました。 中学生の成長ってまぶしい。 会場の外でたった三人で歌い始めた歌の輪が 男子の中では練習を真面目にしているほうだったので、男子の自主練を指導することに。 ちょっとサービス過剰なところが、気になっているのかもしれない。  やっぱり、青春小説を読むと、うーってなる。うーって、いろいろ考えてしまうほど、後に残る作品でした。, 10代向きの本かなと読み始めましたが、 二人それぞれの家族に対する悩み、異性への思いなどが描かれ、二人や他の登場人物を浮き上がらせていく。 レビュ書きながら聴いて、遠い青春の記憶などを呼び起こされ、じんじんこみあげてくるものがあった。 彼らの心の変化や、心の奥に秘めていて本来は決して表に出すつもりのなかった本心を描いた本人とともに読者も味わうことになる。 ひょっとしたら、読書歴の浅い人を意識しすぎているのかもしれない。 柏木先生が松山先生のための曲を途中で放り出してしまった気持ちが大人になってしまった私にはすごくよくわかるけれど、見損ないましたと言えるナズナの潔癖さが恥ずかしいような、いとおしいような。 これに対してエピローグは、物語の重要ポイントであり、余韻を 心臓の弱い先生が出産で命の危険があるのを心配する内容。 中田 永一『くちびるに歌を』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約3240件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。 こんな風につながるんだなぁとじーんとしました。 中学生にとって、そこがすべての世界だものね。 合唱部の顧問の先生が産休に入ることになり、代わりに東京からやってきた柏木先生。背もすらりと高い美人で、先生を目当てに入部してくる男子生徒たち。女子だけでおこなってきた合唱が混声に代わることに同意できない女子生徒もいて。 実は私は以前より長崎弁が大好きで!登場人物の長崎弁が可愛くて可愛くて…それだけでも堪らない気持ちになった。, 長崎県五島列島、全校生徒150人の中学校。 最後に散らばっていた星を結ぶ線が見いだされ、星座としてかたちや意味を成すように、彼らを繋ぐ見えない糸がちゃんと見えてくる。 自閉症の兄に寄り添って生きるために計画出産されて そして二人の視点から、時おり未来への自分にあてた手紙がでてくる。 もちろん、著者はこの抑えられた口調の背後に、この歌が通奏低音として流れ出していることを計算に入れているだろう。 私の頭の中で、なにか混乱している。 「くちびるに歌を」 のあらすじを起承転結で短く簡潔に解説!ストーリーのネタバレ注意!→長崎県西部にある五島列島の中学校合唱部。そこで顧問をしていた松山ハルコは産休に入ることになる。その代わりの臨時音楽教師として柏木ユリがやってきた。 ナズナが父親への嫌悪感や母親への罪悪感を乗り越えて、淡い気持ちを自覚したけどそのまま失恋してしまうあたり、15歳だなぁ…っていう甘酸っぱさが切ない。 中盤以降、サトルとナズナの二つの視点が自分の中で形に 長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。 他校の生徒まで巻き込んでどんどんひろがっていく中に    心に太陽を持て 」 フライシュレン 山本有三訳 顧問の先生を素直に慕い、出産が無事にできるか心配したり、遠くから歌を聞かせるくだりも、いいですね。 とても爽やかな青春小説。 くちびるに歌を 無骨な警察小説『孤狼の血』感想文|魅力的な汚さが躍動する男くさい本|柚木裕子 池井戸潤の小説『花咲舞が黙ってない』もはや半沢直樹のエピソード0と言ってしまっていいのではないだ … もちろん合唱の素晴らしさも教えてくれる。  ああ、青春小説をよんだら、やはり思考が青春っぽくなってしまった。 捻り部分は殆どない。 群像を構成する個別の部品は素晴らしい。 特に桑原サトル。サトルはクラスでも目立たず、友達もいないぼっち(ひとりぼっち状態)。 舞台は長崎の五島列島の小さな中学校、 偶然同じ時期に同じ本を読んで、同じ部分に感動していたという 顧問の松山先生が産休に入ることになり、臨時教員として 15年後の彼ら彼女らは、きっと素敵な人になっているに違いない。 成長していく青春小説である。 ただ、いくつか気になる点があって、絶賛とはならかった。 お仲間に、乙一さんの別のペンネームでの作品ということで勧めてもらい、読んでみることに。 一斉に歌う合唱はもちろん、一人が口ずさむともう一人が口ずさむという歌声を重ねて歌う場面は楽しく心が温かくなった。 複数商品の購入で付与コイン数に変動があります。クーポンご利用時はキャンペーンコイン付与の対象外です。詳しくは決済ページにてご確認ください。, 会員ランクの付与率は購入処理完了時の会員ランクに基づきます。そのため、現在表示中の付与率から変わる場合があります。, BOOK☆WALKERではパソコン、スマートフォン、タブレットで電子書籍をお楽しみいただけます。, 電子書籍をプレゼントできます。贈りたい人にメールやSNSなどで引き換え用のギフトコードを送ってください。, 一般的なスマートフォンにてBOOK☆WALKERアプリの標準文字サイズで表示したときのページ数です。お使いの機種、表示の文字サイズによりページ数は変化しますので参考値としてご利用ください。, 各671円 小説『くちびるに歌を(中田永一 著)』の感想レビュー。 乙一もとい、中田先生の青春小説。 長崎県・五島列島のとある島の中学校合唱部がnhk全国学校音楽コンクールを目指す話。 作中に出てくる『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』は すぐにでも駆けつけて声を合わせたいと思わせてくれる、爽やかな感動作です!, 中学の合唱部の話。 作家さんは、いろんなところにこだわりがあると思った次第である。 練習を真面目にしない男子に、女子は不満を抱きます。  著者の中田さんは合唱部であったわけでもないし、カラオケ等歌うことも苦手だそうなので、だからかもしれないですが、歌のシーンにあまりグッとくるものがなかったし、この作品を作り、進めていくための「アイテム」にしていますよ〜という感がとても強いのでなんか不自然なかんじを受けて残念でした。, 拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた―。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。 長崎県五島列島の中学にある合唱部。 拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた-。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。, ブクログを始めたおかげで、趣味が合うなぁ♪と思っていたブクログ仲間さんと 図書館に予約してから3ヶ月、 それぞれの人物背景がしっかりしているので、とてもよく仕上がっています。 これからの卒業シーズン、各地で歌われるのだろうなぁ。, 1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。 爽やかな感動作でした。 毎年の部活の発表の場であり、女声合唱団が混声合唱団に 東京に戻りピアノ教室を手伝う。, ここに引用した文章の所で胸が熱くなりました。 ありがちな設定なのに、ちょっとしたところが心憎いほど巧い。, 青春小説って、うーってなる。男子、女子真っ只中ってな感じで、黒い部分がまだ一つもなくて、私が失ったものをまだ持っているこいつらに、少し、ただしかなりの頻度で嫉妬してしまう自分がいるから。 存在感がないため、所々で皆にえらい言われようしてるんだけど。 この作品の素直な感性が書店員に伝わったのだろうか。  柏木先生が男前だ。美人なのに、それを鼻にかけず、音楽の授業は手を抜きまくり、部活では、部長の辻よりに、ちゃんと楽譜見てピアノ伴奏しろよと怒られる。先生らしくない。クラブ内でごたごたがあっても、手を入れないし。向井ケイスケが心を入れ替えてなかったら、Nコン出られなかったのでは・・・ 普段天使のようなイメージをもたれてみんなに愛されているコトミがそんな呪いの言葉を吐き、はっと我にかえって前の席のサトルに、「ほんとうに寝とると…?」と聞くくだりや、彼氏の家でパソコンを破壊すべく大暴れをして捻挫し、遅くにサトルと戻ってきて、不良にからまれたところを助けられたのだと切々と訴えて信じ込ませるくだりが面白くて、何度も噴き出した。 とりたてて凄みは感じないが、琴線にストレートに響いてくる作品だ。  合唱のことよりも、むしろ重点を置かれていたのは、ナズナとサトルの家の事情。ナズナのほうは、出て行った父ちゃんを無視したらいいだけなのかもしれないけれど、サトルのほうはそうはいかない。 ライトノベル出身の著者の独特の語り口と、現代の青春群像が醸し出す雰囲気が微妙に・巧妙にマッチしているのだろう。そうでなければ、マンガの原作にもなり、映画にもなるという本書の人気を説明できない。 くちびるに歌を/中田 永一(小説・文学) - 拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた—。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュ...紙の本の購入はhontoで。  正直に言うと「子ども向けの本」という意識があったし、先生のくだけた口調が気になったり、「この話は余分なんじゃないの?」思ったりして、あまり入り込めなかった。ただ最後から10ページ余りのところで、その場面を思い浮かべて、不覚にも涙が出てきた。何にそんなに感動したのか自分でも不思議。人の声を合わせる「合唱」の力に呑まれた感じだ。, 本屋大賞候補作の中で、自分の好みに合いそうなので手に取った。 特にコトミがいい味出してる。 田舎といっては語弊があるかもしれないが、島という閉鎖された場所の中学だからこそ現実感がある。 あ、、、知ってる…、何年か前によく流れていたのを思い出した。(←遅っ) 登場人物もそれぞれ心に何かを抱えている。 かわいくて、だれからも好かれるコトミだが、実はきつく尖った一面を隠し持っている。 合唱の楽しさ、深さを通して、男女、親子の関係、自閉症の問題などが描かれています、 乙一さんと同一人物だったなんて!! 障害児の兄は会場には入らず。通路のTVで父と見ていた。 サトルのお兄さんの前で、ナズナたちが歌いだすシーン。 都会ではなく、島っていうのがいいんだろうな。 これには合唱部員それぞれの今の心境をつづる彼らの本心がみえてくる。 少なくともそれで書きやすくなるならば、ありではないかと。 Nコンの練習と本番。 また導入となるプロローグも違和感がある。  そうだ、サトル。変われ。父の言うことも、兄のすることも、中学生のあんたに関係ない。あんたは将来、兄ちゃんと同じところに就職することになるのかもしれないけれど、今のあんたには、それは関係ない。 「菊池うぜー…、うるせー…、死ね…、殺すぞ…」 Nコン目指して、課題曲「手紙~拝啓、十五の君へ」と自由曲を練習している様子を描いているんだけど、あぁ15歳ってこんなにピュアだったっけって思っちゃったよ。 素直な気持ちがまぶしい。 --このテキストは、, 全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。, さらに、映画もTV番組も見放題。200万曲が聴き放題 美人教師が去るときはサプライズ。部室に呼ばれると全員集合。 そして合唱と手紙、この二つの言葉がきれいにはもった美しい物語。 闘病していた母を顧みることもなく家を出て行った父親を許せず、ひいては男子に心を開けない、ナズナ。幼いときに出会った合唱の思い出とともに聞きそびれた母の言葉を今も探し続ける。 映画『くちびるに歌を』は、中田永一による同名青春小説が原作です。 学校の定番ソングとなっている『手紙~拝啓 十五の君へ~』を作詞・作曲したシンガーソングライター、アンジェラ・アキのテレビドキュメンタリーを基に小説化されました。 コトミは可愛くて優しくて人気があるが、性格のとがった部分は隠している。 成長期なんだなあ。 神童だったと紹介されますが、自称はニートというややだるそうな性格。 中田永一名義の乙一さんの著作である。 十五才の自分たちは、十五年後どうなっているのだろうか? サトルのお兄さんのエピソードなどは、素直に感動する。    くちびるに歌を持て 否定的な書き方をしてしまったけれど、面白く読めないわけではない。 けれど、中学生は行事や出来事を通して、生き方をぐっと深める瞬間があるようだ。純粋な心や体は、何らかの働きかけに素直に反応し、より豊かに、よりたくましく、より思いやり深く変わっていく。 この曲聞きながらこの本を読んでたらよかった…!  この合唱部は、NHK学校音楽コンクール(通称Nコン)を目指して練習をしている。今年の課題曲は「手紙~拝啓 十五の君へ~」。説明は必要ないだろう、アンジェラ・アキさんの名曲だ。部員たちには、15年後の自分にあてた手紙を書く、という宿題が出ている。「提出の必要なし」とされたその宿題には、誰にも言わない秘めた想いが書かれていた。 合唱団の成長、サトルとナズナの成長、他の部員たちの成長。 内気なサトルがかわいくて、応援したくなりましたね~。 映画化したのを観てみたいです。 サトルとコトミ、ナズナとケイスケの、九州弁(博多弁と近いようにも思うけれど、長崎弁になるのかな?)でのやりとりがそれぞれ面白い。 乙一さんファンの方は、宝探し的な楽しみがあるのかもしれない。 充分にあると思う。 自閉症の兄の世話をすることを家族から期待され、決して文句を言わずそれに従うが、まるで自分の感情を押し殺して生きているようなサトル。その彼が、初めてやってみたいと両親に願い出て、父親の反対にあいながらも決して後にひかず、自分の主張を貫いて始めた合唱。自分の出生の意味を思うと、自分自身の人生でありながら自分の意志で選択できないとあきらめていた。あきらめているとも気づかないまま・・・。 長崎の五島の中学に産休教師。妊娠中の音楽教師の幼馴染。美人、音大卒、ピアニスト。合唱部の担当。NHKコンクールを目指す。美人教師目当てに男子部員が入部。 サトルの兄を合唱コンクールに連れてくるエピソードも無理のない流れで、子供達の歌声がしみわたるようなシーンに。 はい その友達の仲村ナズナは、母親が闘病中に父親が家を出て行ったことから男性不信になり、男子にも心を開けないでいた。 顧問の先生が産休をとり、その友人の柏木先生が赴任してきます。 ようやく届いて今日読み終えたこの本の作者、中田永一さんが 柏木先生は部員に、十五年後の自分に手紙を書くことを提案します。提出はしなくていいからと。 文芸書担当 小松, 「十五歳の君へ」という歌の合唱に、一生懸命に取り組む中学生のお話である。それぞれに色々な事情はあるけれど、歌を歌う事で前に進もうとする姿に感動させられる。, このレビューは役に立ちましたか? Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。, 拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた―。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。 だがひょんなことから合唱部に入ることで、サトルの生活は変わっていくのだ。 Amazonで中田永一のくちびるに歌を。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。 合唱の課題曲として扱われているのは実際のNコン課題曲(手紙〜拝啓15の君へ)で、自分もとても好きな曲だったのでより一層思い入れが強い。聴いたことのない人は必ず聴いてから、また聴きながら本書を読んで欲しいと思う。. 物語に入りやすくする仕掛けだと思うが、興を削ぐぐらい Copyright © Dai Nippon Printing Co., Ltd. 割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。. 合唱部に入りたいと初めて親に主張し、何気なく友達も出来ていく。男子もなんだか面白い。 真面目でしっかり者の部長、エリ。 この物語は五島列島に住む合唱部の仲村ナズナ、桑原サトルの二人の視点で進んでいく。 JavaScriptが無効の場合は一部ご利用いただけない機能がございますので、有効にすることをお勧めいたします。, 【電子書籍ストア】≪5日間限定≫【KADOKAWA】 全商品に使える25%OFFクーポン, 【電子書籍ストア】<先着2,000名>コミック全商品に使える1000円OFFクーポン, 性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。, 商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。.  っと、中学生時代をとうの昔に終えた私は考える。 長崎五島の女子ばかりの合唱部に期間限定の美人顧問が来ることになり、それに釣られた男子部員まで入ってきてしまう…というお話。 乙一名義の作品とはひと味違った、衒いのない素朴な言葉で描かれる それぞれ家族に縛られて自分の世界を閉じている部分があるナズナとサトルの視点で交互に語られていくのだけど、二人とも新しい世界が広がったね~と、とてもすがすがしい気持ちになれた。 イマドキの都会の中学では、こんな関係性は作れないだろう。 内容も青春満載でとにかく懐かしいの一言。, 瑞々しさに溢れる青春小説。中学の合唱コンとか懐かしくなりました。アンジェラ・アキの「手紙」という曲がこんなにも良い曲だなんて、この本を読まなければ気付けなかった。曲と話がうまく噛み合って進む構成も巧い。ナズナとサトルの一人称で物語は進んでいくのだけど、最後になってこの二人の人生が綺麗に交錯する瞬間が素晴らしかった。こういう伏線たまらないね。, 爽やかな青春小説でした。 とても幸せな読後感でした。 自分を隠して振る舞うことへの違和感。 そうそう、この頃ってこんなこと考えてたな…となんだか懐かしい気持ちにもなれる作品でした。, ◎第9回(2012年)本屋大賞第4位。 ナズナの「15年後の自分」に向けた手紙にはこうある。 同じ時間を一緒に過ごす合唱部の部員の目線と、課題曲『手紙』への理解を深めるために出された課題「15年後の自分にあてた手紙」を通して物語は進んでいく。 どちらかというと地味目のこの小説が大賞にノミネートされたのは驚きだ。 しかも猛烈な美人で、合唱部に何人も男子の入部希望者が あこがれの先生もいただろうし、下心丸見えの異性に対して毛嫌いを起こしていたに違いないでしょう。 書店員の方々の慧眼に感服せざるを得ない。, まるで実話のような青春ハーモニーですなぁ。 今思うと一体感、爽快感、感動、あれこれあった気がします。 命の危険に晒されながら、島の病院で陣痛と闘う先生の耳元に 大人になっても、似たような思いを抱いて毎日を送っている。 兄の世話をしながら親戚の工場で兄弟共に働く将来を静かに受け入れているサトルが 周りでは愛読者が大勢いるのですが、実は手に取ったことがありません。何やら、タイトルが怖そうで・・・。 まっすぐで真剣な中学生の主人公たちの生きる姿が実に爽やかに、みずみずしく描かれており、クライマックス部分では静かに感動して涙が流れた。テーマはありがちなものかもしれないが、一人一人の主人公の描き方が細かくまた情景描写が美しいので、ただの青春小説に落ち着いていないところが素敵だった。 この手紙で予想していた展開を小気味よく裏切られつつ、シリアスなはずの場面でもくすりと笑えるところがあり。 今年の課題曲はアンジェラ・アキの「手紙 拝啓十五の君へ」 ホールに入場できず、弟の合唱を聴けなかったサトルの兄のために 学校では限りなく透明に近い存在として、