By - NEWS ONLINE 編集部 公開: 2020-08-17 更新: 2020-10-20. 以上、「アメリカ大統領選で早くも混乱頻発!開票を巡る問題点とは?」でした。 今回の大統領選は新型コロナウイルスの感染防止を受けて郵便投票が積極的に活用されています。 今回の大統領選で、負けが決まったトランプ氏は負けを認めず、自分が勝ったと言い張り、敗北宣言をせず、どこまでも法廷闘争をする意向のようです。その場合、法廷闘争することと、選挙制度の規定どおりの選挙人による選挙が行われた場合、どちらが優先されるのか、は大問題であります。この場合、どちらが優先されるのか、どの記事やコメンテイターも解説していません。, こういう問題は、そういう場合を見込んで予め法定化されているはず(アメリカ法はあらゆるケースを想定しての規定となっている)ですが、我々アメリカ法の素人はこういうことに不案内ですので、不案内なりに考えられることを考えてみましょう。いわば素人によるシミュレーションです。, 12月14日に選挙人による投票が行われますが、そこでは270人以上の選挙人を獲得した民主党によって、バイデン氏が大統領に選ばれるはずです。しかし、それまでにトランプ氏が敗北宣言を出さず、かつ法廷闘争でトランプ氏の言い分が通った場合、どうなるのでしょうか。選挙人による選挙は無効とされるのでしょうか。言い分が通らなかった場合は、バイデン氏に決定です。, 12月14日の時点で法廷闘争の結果が出ていない場合、法廷闘争の結果が出ていないという事実と、選挙人による選挙とではどちらが優先されるのか、が問題です。どの記事やコメンテイターも解説していないのです。, 選挙人による選挙が優先されるのならば、問題なくバイデン氏に決定です。そうでないならば、12月14日の時点では決定されず、結局下院に委ねられることになります。この場合その後の法廷審議如何にかかわらず、下院の決定になるとの解釈が一般的です。, ということは12月14日まで訴訟が終わらないようにすれば、選挙結果にかかわりなく、下院の決定に持ち込めるのです。トランプ氏は当然それを狙っているのでしょう。おそらくは側近たちの入れ知恵によるものでしょうが。, しかも下院での大統領の選出では、各州2人しか投票できないルールになっていて、民主党は総人数では今回の改選で多数を誇っても、多数になりえず、バイデン氏を選出できないことになり、逆に州の数で多くを誇る共和党がトランプ氏を大統領に選出することになります。まさにトランプ氏はこれを狙っているのでしょう。, もしこれが実現してしまうと、本来の選挙で当選したバイデン氏が大統領になれず、本来負けたはずのトランプ氏が大統領になる、という悪夢が実現してしまいます。こういうことがあっていいのでしょうか。こういうことにアメリカ人は気づいているのでしょうか。, 以上は知り得る知識と推理や論理が正しければ、という条件付きですが、こうなってしまいます。アメリカの憲法や法律は考えられるあらゆる条件、状況を考慮して作られている、との定評がありますが、案外盲点があるようです。, 問題の最大ネックは、候補者が全アメリカ的に最大得票を得た人を当選者とせず、各州ごとの最多得票者による総取り方式にしていることです。これによって、総得票数で上回ったヒラリー・クリントン氏が大統領になれなかったのです。我々としては大いに矛盾だと感じるのですが、アメリカ人はどう思っているのでしょうか。, たとえ法律の現制度がそうなっていたとしても、現実がそうならないように、共和党幹部かトランプ氏家族かが敗北宣言を出すように、トランプ氏に促す、と見られ、アメリカ政治の良識を示してことは決着するものとして、アメリカの世間は楽観視しているようですが。(2020年11月), ◎アメリカ大統領選挙(2016年)については、次を記していますので、参照願います。 「大統領候補者ディベートで思うこと」(2016年10月掲載、カテゴリーは知的生活論) 「アメリカ大統領選結果で思うこと」(2016年11月掲載、カテゴリーは政治・経済論), WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 アメリカ大統領選の郵便投票の問題点とは? アメリカ大統領選の郵便投票の問題点を一言であげるなら アメリカ大統領選挙に干渉する外国勢力による不正行為 です。. ⇒ハンター・バイデンとは?中国との関わりが父親の大統領選の弱点に! ⇒郵便投票をトランプ大統領が猛反対の理由!バイデンは郵政投票で有利?. ( ログアウト /  世論調査ではジョー・バイデン氏の方がドナルド・トランプ氏をリードしているとのことですが、数ヶ月前は10%以上リードしていたのが、今ではその差が現地アメリカの情報誌では7%まで埋まっているようです。, 追い風はトランプ現職大統領に吹いてはいるようにも感じますが、いかんせんドナルド・トランプ氏は強力なカリスマだけでなく、そのスタイルから敵を作りすぎてしまう傾向があるので、まだまだ両陣営には大きな弱点があるように感じます。, そして、今回は今年の2020年だからこそ投票形式が郵便投票という形になる流れであり、それによる問題点などを調べて記事にしました。. 変更 ), Google アカウントを使ってコメントしています。 ( ログアウト /  変更 ). Cozy up! 飯田浩司 須田慎一郎 アメリカ 2020年米大統領選 2020年3月時点でアメリカは新型コロナウイルス問題に揺れていますが、この混乱の裏では11月の大統領選に向けて着々と準備が進められています。すでに各州で予備選挙や党員集会が始まっており、日本国内でも大統領選に関する報道が増えてきました。 アメリカの大統領選の時には「スーパーチューズデー」や「予備選挙」、「選挙人」などといった言葉をよく耳にすると思いますが、これらの意味を正しく理解できている人は決 … 変更 ), Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ニュース 飯田浩司のOK! ( ログアウト /  (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); アメリカ大統領選の郵便投票の問題点を一言であげるならアメリカ大統領選挙に干渉する外国勢力による不正行為です。, あくまでも可能性であり、過去の大統領選でもこれほど郵便投票に注目が集まったこともないので、不正行為が起こるかどうかの根拠も前例も非常に少ないです。, そして、今年のアメリカ大統領選では多くの有権者が人混みを避けるためにも郵便投票を利用する可能性が見込まれています。, 日本でも三密(密閉・密集・密接)を避けるようにとのガイダンスが大きく取り上げられていますが、大統領選では間違いなく密集の部分を避けて通ることができませんよね。, ドナルド・トランプ氏の反対理由についても別記事でまとめていますので、よろしければぜひお目通しいただければ嬉しいです。, 今回の郵便投票が全米規模で行われることでドナルド・トランプ氏が危惧するような大規模な不正が行われるという証拠はありません。, ですが、再選を狙うドナルド・トランプ氏は今回の投票が郵便投票になるとしたら「歴史上最も不正確で不正にまみれた選挙」になるとの発言をしています。, かなり強い警戒心をむき出しにしていますが、現状では郵便投票が行われることで、対立候補であるジョー・バイデン氏が有利になるかと言えば根拠は乏しいのも実情です。, しかし、中国を始めとしたロシアやイランなどのアメリカ大統領選挙に干渉する外国勢力への強い警戒心を持つこと自体はアメリカの大統領を務める上では必要な覚悟のあらわれなのかもしれません。, 実際にアメリカ大統領選における郵便投票で不正や投票内容を偽造したりすることはできるものなのでしょうか?, 日本の選挙でも投票会場に足を運べば思っていた以上に投票会場には管理している人が居るなぁという印象を受けます。, 先日都内であった都知事選に僕も投票に行きましたが、とても個人による不正はできないなという実感があります。, なので、不正や偽造が起こるとすれば、選挙会場をまるごとか、管理している人達による協力が不正や偽造には必要になりそうです。, 中国共産党に対する大統領選におけるドナルド・トランプ氏の警戒心の強さはかなり強く、もしも郵便投票がメインによる選挙の結果でジョー・バイデン氏が大統領に当選した時は、物言いがつく可能性もあるというコラムも読みました。, しかし、いくら中国の外国への干渉する力が凄まじいからと言っても、選挙の結果を左右させるほどの影響が起こるのかどうかは未知数です。, 投票用紙を「収集」する事のできる人物を監視したり、集計する前に何かを行えるチャンスがあると考えられるので、そのタイミングは徹底的に管理するなどの当たり前のことを必要以上に目を光らせる必要があります。, しかし、その管理する人を買収してしまえば不正は仕放題ですし、その部分をドナルド・トランプ氏自身でも納得の行く方法を模索する必要がありそうです。, アメリカの大統領選における郵便投票に関してはこれからも注目する価値のある話題です。, もしも本当に不正や諸外国による選挙への干渉が出来てしまったら歴史や世界情勢を変えてしまうほどの事件になることは間違いありません。, ですが、世界で最も影響力を与える国であるアメリカの選挙は厳重な管理であることは間違いありませんし、トランプ大統領による郵便投票を反対する意見にはあらかじめ不正をする可能性があったのなら十分な牽制担っているはずです。, 郵便投票による不正が仮に予定されていたとしても、これだけメディアでも取り上げられてしまうと実行に移すことは難しくなったと思いますし、更にアメリカの大統領選における投票に関して公平性が注目されたと思います。, 他にもおすすめの記事がありますので、ぜひこちらも読んでみてください ( ログアウト /  アメリカ大統領選出の問題点 投稿日: 11月 9, 2020 作成者: aokiikushi — コメントする 今回の大統領選で、負けが決まったトランプ氏は負けを認めず、自分が勝ったと言い張り、敗北宣言をせず、どこまでも法廷闘争をする意向のようです。 アメリカ大統領選~これだけあるバイデン氏の弱点. どの選挙でも主要争点というのはあるが、ほとんどは国内問題となる。だが今回はアメリカ全体にとっての中国という存在が多様な課題を生んで、大統領選でも対中政策をどうするかは両候補の間での大きな争点となったのだ。 変更 ), Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ⇒バイデンと中国の関係は?大統領選の結果と米中関係の今後を調査! アメリカの大統領選挙の仕組みって、すごく難解というかわかりづらいですよね?大統領選に至るまでの選挙制度もそうですが、間接選挙なので、アメリカの大統領選挙が始まると??となります。ですので、今回は米の選挙制度の仕組みを、簡単に解説してみました。