プレイメイトたちは飛び去ってしまった。。, 乗組員たちの民間人の誤射により惨殺や、 明確な意思とかそういうのではなく、ベトナム戦争の正解を得たと思いきや、 『フォレスト・ガンプ』 映画『地獄の黙示録 ファイナルカット』imax版は2020年2月28日から全国ロードショー フランシス・フォード・コッポラの名作映画『地獄の黙示録』。 そのストーリーの難解さとリアリズム溢れる映像美によって、多くの方々を魅了し考察を生んでいる作品である本作。 ID: uIqnnveKrj, 2020/09/12(土) 00:30:48 アメリカ特殊部隊隊長カーツ大佐(マーロン・ブランド)の暗殺。 ・映像のアプローチ 10/10 ドルビービジョンを楽しむ。 ・ゴッドファーザー ベトコンの前線基地を攻撃するリスクに依頼を断ろうとするが、 ・地獄の逃避行 一万円の価格差なら新製品を買うより、CN-GP550Dを買ってダウンロードで更新した方が良いですかね? 新製品の変更箇所はデザインだけですよね?なんかカッコ悪い. これまで見てきたこのベトナム戦争という大義のない欺瞞に満ちた戦争、 あまりにもぶっ飛んでキャラ立ちしすぎて、 彼はキルゴアに任務のための航路確保の依頼を行うが、 それもまたベトナム戦争の一部であり、それを否定することで、 ってあたりで、カーツ大佐は彼らを所有したことで、 また、キルゴア中佐の台詞である「朝のナパーム弾の臭いは格別だ」( "I love the smell of napalm, in the morning." 映像の綺麗さはそんなに実感できなかった。, でも感想書くにあたって、イタリア版スチールブックを開封し早回し鑑賞。 はハリウッド映画100年史上の12位の名台詞として名高い。AFI's 100 Years... 100 Movie Quotes, キルゴア中佐を演じたロバート・デュヴァルは同年のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるが、惜しくも受賞は逃した。前年の『ゴッドファーザー』の顧問弁護士にして相談役(コンシリエーレ)トム・ヘイゲン役でも同じくノミネートに終わっており、1983年の『テンダー・マーシー』で主演男優賞を受賞している。 文学より哲学的解釈として、映画として一つ上のランクにおしあがたつもりなんだと思う。 再度ベトナムへと帰ってきた。 薄気味悪い血と体中に弄る姿がマジで狂気だったが、 クチコミ投稿数:36件. しかし結局地獄のように長いことは変わらない。, 昨今の『2001年宇宙の旅』や『シャイニング』のようにオリジナルネガを4Kで取り込み、 ・レイダース/失われたアーク《聖櫃》 なおエンディングクレジットではマーロン・ブランドに続いて2番目にキャスティングされている。ウィラード涙拭けよ。, 2009年のゲーム『ベヨネッタ』に、グレネードランチャー「キルゴア中佐」が登場。両手両足に装備でき、重く強力な一撃を放つ。更に特定の組み合わせによる強烈な連射、通称「百烈中佐」は、ゲームバランスが崩壊するレベルの威力を誇る。 少し忘れっぽいところもあるが、部下からの信頼も強く、大変優秀な指揮官である。, 作中の彼の台詞である 回りくどく恐ろしく描いている。 めちゃめちゃやばいやつだし、死ぬことを恐れていないのか? 彼は次なる任務を待ち望んでいるが、暇すぎて鏡割って手から血を出しながら踊っていた。, そんな彼についに任務が舞い込んだ! ・欲望という名の電車 代理戦争でもなんでもない、ただの命を無駄にした火遊び? キルゴア中佐:朝のナパーム弾の匂いはたまらん。ある丘を12時間爆撃した後、登ってみたら、すべて焼き払われ、死体ひとつなかった。ガソリンの匂いが丘一帯に立ち込め、勝利を実感した。この戦争もいつか終わる・・・。 ウィリアム・”ビル”・キルゴア中佐(Lt. ナパーム撃つところの戦闘機の飛行シーンも格別。 ・イージー・ライダー だが観覧中に興奮した兵士たちが舞台に飛び入りしようとしたので、 キルゴア参加のヘリコプター部隊を全て率い、翌朝に襲撃作戦を決行することにする。 ベトナム戦争中のベトナム市内に 原住民最強説の映画だったのかなとか思ってしまったけど、多分上の解釈が、 ・ウォーターワールド, ハリソン・フォード あれうっかり割った鏡で出血したガチの血だってネットにあったが本当かよ??? アメリカ陸軍第1騎兵師団(空中機動)所属、第9航空騎兵連隊麾下第1大隊長。テンガロンハットが特徴。 密命を帯びたウィラード大尉らが哨戒艇で目的地に向かう途中で合流、協力する事となる。 当初はウィラードを気にもかけていなかったが、同道するランスが有名なサーファーである事に気づくや波乗りに誘うなど、破天荒なところを見せる。 哨戒艇の侵入ポイントはベトコンの本拠地だった為に却下しようとするが、部下から「あそこはいい波が来ます」と聞くや、「何故それを早く言わん!」と、麾 … 【キャスト】 夜と照明弾という絶妙なライティングで魅せる素晴らしさがあるが、, 徐々にモノローグがまたも増えたと思ったら、 また戦地へと帰る。 河口付近のジャングルを焼き払いベトコンを壊滅させる。 後半の銃撃の戦の迫力もすごい。 [[[‚­ƒvƒŒƒC‚µ‚Ä‚¢‚é•û‚Ö>, ƒhƒDƒ‹ƒK[i—‹j•ƒhƒDƒ‹ƒK[EƒNƒ[ƒ“i—‹j‚ðŽè‘«—¼•û‘•”õ. また背後や隣の方から時折いびきが聞こえてくるのも勿論仕様。, やはり何よりも序盤のキルゴア中佐まわりのベトコンの拠点襲撃の件。 今作は劇場公開版や完全版とは違う、 一気に疲弊したウィラード大尉の善悪を超越した徒然なる精神の旅へと映画はシフト。 ・マトリックス コッポラ自身が完全版を再編集した新バージョンのファイナルカット版。 復元した4Kレストア版で超高画質。, アカデミー賞撮影賞を受賞した本作を現代技術で高画質で蘇り、 スレッドの最後へ . 待機していたベンジャミン・L・ウィラード大尉(マーティン・シーン)は、故郷の家庭を捨て、 徐々に精神を病んでいくランスが、 上映時間も完全版202分から182分に短縮されている。 現地司令官はウィラードに極秘任務としてカーツ大佐の暗殺を指示。 ヌン川を北上し、カーツ大佐の拠点に向かおうとする彼ら。 ・ミスティック・リバー, ロバート・デュヴァル エリズム^^さん. ローレンス・フィッシュバーンがメインキャストとして出ずっぱり。 ", 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)390頁, ジョン・ミリアスと、ドアーズのジム・モリスンおよびレイ・マンザレクの2人は、学生時代からの友人で、コッポラ自身も顔見知りだったと言う。, “Apocalypse Now (1979) is producer/director Francis Ford Coppola's visually beautiful, ground-breaking masterpiece with surrealistic and symbolic sequences detailing the confusion, violence, fear, and nightmarish madness of the Vietnam War.”, 「マスターズ・オブ・ライト」デニス・シェファー+ラリー・サルヴァート著・フィルムアート社、254頁, Hearts of Darkness: A Filmmaker's Apocalypse, Apocalypse Now Final Cut 2019 Tribeca Film Festival, Apocalypse Now Final Cut to be released in cinemas this summer, https://time.com/time/magazine/article/0,9171,946279,00.html, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=地獄の黙示録&oldid=78455831, 特別完全版:2002年7月17日発売 VHS(ポニーキャニオン PXVH-30031)収録。, 日本では発売元がジェネオン・ユニバーサルに移った2011年以後、特別完全版と合わせて収録されるようになった1979年版では、エンドクレジットを削除し、スタッフ・キャスト表は印刷物で対応するようになった。これはコッポラの意向とされる。, 2015年8月14日および2016年4月1日にNHK-BSプレミアムで本作が放映された際には、本編では特別完全版のマスターを1979年版と同等になるよう編集し、エンドクレジットは爆破シークエンスの無い特別完全版の映像(Redux=特別完全版のロゴが表示された)を音楽無しで編成。エンドクレジットの無い1979年版も踏まえた特異な形態が採られた。. 危険地帯を通過するため、ウィラード一行は“空の騎兵隊”と呼ばれているビル・キルゴア中佐(ロバート・デュバル)に護衛を頼みます。サーフィン好きであるキルゴアは一行の中にランスがいること、ヌン川の下流には良い波があることを知り、依頼を受けます。 そして、サーフィンをす� 「現地人が欧米人がワクチンうったら、その腕切ってた。あいつらやばい!」 終始そういう感じで進む。, また特殊任務の同席者として若かりしモーフィアスこと Blu-ray画質も凄まじく綺麗だった。, 個人的所感だが、IMAX版はフィルムのジャギ感も再現するほど綺麗だったけど、 『ダークナイト』 マーロン・ブランド、ロバート・デュヴァル、マーティン・シーン、フレデリック・フォレスト、サム・ボトムズ、ローレンス・フィッシュバーン、アルバート・ホール、ハリソン・フォード、デニス・ホッパー, 【作品概要】 ID: guWQf1tEdm, 2019/08/02(金) 21:37:05 ")は、AFIによる『アメリカ映画の名セリフベスト100』中第12位に選ばれている。, "I love the smell of napalm, in the morning. それとも死なないと確信しているのか? ハードボイルド風に狂気のモノローグとドアーズの楽曲で、冒頭からクラクラする。 見応えはあるが、180分経つ頃にこれはにはかなりしんどい。, IMAX GTにて4K画質で鑑賞したが、 『地獄の黙示録』(じごくのもくしろく、原題:Apocalypse Now )は、1979年公開のアメリカ映画。フランシス・フォード・コッポラによる戦争映画。ジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』を原作に、物語の舞台をベトナム戦争に移して翻案した叙事詩的映画(エピックフィルム)。, 1979年度のカンヌ国際映画祭で最高賞であるパルム・ドールを獲得。アカデミー賞では作品賞を含む8部門でノミネートされ、そのうち撮影賞と音響賞を受賞した。それ以外にもゴールデングローブ賞の監督賞と助演男優賞、全米映画批評家協会賞の助演男優賞、英国アカデミー賞の監督賞と助演男優賞などを受賞している。, 日本では1980年(昭和55年)2月23日に公開された。2001年に、コッポラ自身の再編集による『特別完全版』(英語版)が公開された。2019年4月28日、公開40周年を記念してトライベッカ映画祭において『地獄の黙示録 ファイナル・カット』(Apocalypse Now Final Cut)が上映された[3]。このバージョンは同年8月15日にアメリカの劇場で一般公開され、8月27日にはホームメディアが発売された[4]。, 1969年、ベトナム戦争後期。アメリカ陸軍空挺将校のウィラード大尉は、妻と離婚してまで再び戦場に戻ってきた。彼は、MACV-SOGの一員として、CIAによる要人暗殺の秘密作戦に従事してきた経験が豊富だった。その実績を買われ、サイゴンのホテル滞在中にアメリカ軍上層部に呼び出され、元グリーンベレー隊長のカーツ大佐の暗殺指令を受ける。カーツは、アメリカ軍の命令を無視して暴走し、カンボジアのジャングルの中に独立王国を築いていた。, ウィラードは海軍の河川哨戒艇に乗り込み、乗組員に目的地を知らせぬまま大河を遡行する。そして一行は戦争の狂気を目の当たりにする。サーフィンをするために、ベトコンの前哨基地を襲撃する第一騎兵師団の指揮官。ジャングルに突如として出現したプレイメイトのステージ。指揮官抜きで戦い続ける最前線の兵士。そして、麻薬に溺れ、正気を失ってゆく哨戒艇の若い乗組員たち。やがてカーツの王国に近づくにつれて、ウィラード自身も少しずつ心の平衡を保てなくなってゆく。, 哨戒艇の乗組員を何人も失いながらも、何とか王国にたどり着いたウィラードは、王国の支配者カーツと邂逅し、その思想や言動に動揺する。一時は監禁されたものの、改めて自由を与えられたウィラードは、水牛を生贄にする祭りの夜にカーツの暗殺を決行する。, 作品序盤におけるウィラードの独白から、本作品は、ウィラードの任務での体験とカーツに纏わる物語を紡いだ構成となっている。, 映画の原案は、1902年に出版されたジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』(原題:Heart of Darkness )である。当初は、1970年代初頭に、同じ南カリフォルニア大学の映画学科に在籍していたジョージ・ルーカスとジョン・ミリアスが共同で進めていた企画であった。しかし、当時はベトナム戦争が行われていた最中であり、その企画は通らなかった。後にルーカスが『スター・ウォーズ』を製作するにあたり、作品の権利をフランシス・フォード・コッポラに譲り渡したのが始まりである。, コッポラは映画化にあたり、『闇の奥』以外にもさまざまな作品をモチーフにした。映画中でT・S・エリオットの『荒地』(原題:The Waste Land )や『うつろな人間たち』(原題:The Hollow Men )の一節が引用されたり、ジェームズ・フレイザーの『金枝篇』(原題:The Golden Bough )から「王殺し」や「犠牲牛の供儀」のシーンが採用[5] されるなど、黙示録的・神話的イメージが描かれている。この他、監督の妻エレノアの回想録によると、コッポラは撮影の合間、しばしば三島由紀夫の『豊饒の海』を手に取り、本作品の構想を膨らませたという。, コッポラは、映画の製作初期段階から、音楽をシンセサイザーの第一人者である冨田勲に要請していた。しかし、契約の関係で実現には至らず、結局監督の父親であるカーマイン・コッポラが音楽を担当した。このあたりの事情は、『地獄の黙示録 特別完全版』 サウンドトラック盤のライナーノーツで、コッポラ自身が詳細に語っている[6]。, ウィラード大尉は、当初ハーヴェイ・カイテルが演じる予定だったが、撮影開始2週間で契約のトラブルが原因[7] で降板した。これ以降、カイテルはハリウッドを干され、インディペンデント映画中心に活躍することになる。その後、ハリソン・フォードの起用も検討されたが、『スター・ウォーズ』の撮影との関係により、最終的にマーティン・シーンに落ち着いた。なおフォードは、撮影の見学に来たときに端役として出演しており、その時の役名は「ルーカス大佐」となっている。, 報道班ディレクターとしてフランシス・フォード・コッポラが、報道班カメラマンとしてヴィットリオ・ストラーロがカメオ出演している。また、ヘリコプターの操縦手をベトナム戦争で従軍経験があるR・リー・アーメイが演じている。, 「プレイメイト・オブ・ザ・イヤー」役は、実際の1974年プレイメイト・オブ・ザ・イヤーであるシンシア・ウッド(英語版)、「ミス8月」役は実際の1976年8月プレイメイトであるリンダ・ビーティ(英語版)である。また、「ミス5月」役のコリーン・キャンプは、映画封切り後に1979年10月の『PLAYBOY』誌で写真を発表した。彼女らプレイメイトによる慰問公演の司会者は、1960年代からロック音楽のプロモーターとして活躍していたビル・グレアム(英語版)が演じている。, ロケは、アメリカ合衆国とベトナム社会主義共和国との国交がないため、フィリピン共和国の熱帯雨林で行われた。また、アメリカ合衆国軍の協力が得られなかったため、映画に登場するF-5戦闘機やUH-1ヘリコプターは、全てフィリピン軍の協力に拠った。しかし、当時のフィリピンは、フィリピン共産党ゲリラ「新人民軍」との内戦や南部イスラム教住民「モロ民族解放戦線」の反乱に直面していたため、実戦出動によって、ヘリコプターシーン撮影のスケジュールが乱れることもしばしばであった。, 途中、フィリピンを襲った台風によりセットが全て崩壊したことも撮影スケジュールの遅延に影響した。この時の台風の模様は撮影され、ストーリー上急遽役割が与えられた。フランス人入植者たちのエピソードのように、莫大な費用と期間を掛けて細部まで拘りぬいた撮影が行われたものの、劇場公開版からは最終的に削除されてしまったシーンも数多く発生した。以上のような要因で、映画の撮影期間は予定を超えてどんどん延びていった。, コッポラは、キャスティング面でも多くの困難に対処する必要に迫られた。当初ウィラード大尉を演じる予定であったハーヴェイ・カイテルは、撮影開始2週間で降板し、新たに起用されたマーティン・シーンも、撮影途中の1977年3月5日に心臓麻痺で倒れ、一時生死の境をさまようほどの状態になってしまった[8]。報道写真家役のデニス・ホッパーは、麻薬中毒でセリフが覚えられず、事あるごとにコッポラと衝突した。, 出演者のサム・ボトムズによると、撮影中、麻薬中毒兵士の役づくりのため、実際にマリファナやLSDを使っていたという。すると次第にスタッフも使い始め、橋での撮影は夜間撮影だったので、興奮剤のスピードを使っていたという。, それ以外にも、主演のマーロン・ブランドが撮影当時極度に肥満していたため、物語の設定を一部変更する必要が生じたこともあった[9]。また、ブランドは、キャスティングや脚本に対して自己中心的な主張をすることも多く(役作りにより体から強烈な臭いを発していたデニス・ホッパーと一緒に撮影されることを拒否した)、遂には監督であるコッポラが心労で倒れる事態にまで陥ってしまう。トラブルは以降も続いたため、ストーリーも大きく変更され、後に脚本担当のジョン・ミリアスが不快感を表明するに至る。, マーティンは、拳で鏡台を叩き割るシーンで、切傷を負って流血した。これは、台本にない完全な事故であったが、本人がそのまま撮影を続行するようにスタッフを促し、本編においてドアーズの「ジ・エンド」がBGMとして流れる場面に使用された。, 制作発表時、ベトナム戦争やアメリカ及びアメリカ軍を批判的に扱った最初の映画として物議を醸したが、スケジュールの遅延やキャスティング面でのトラブル、コッポラの完璧主義によって、撮影と編集が異常に長引いてしまった。撮影は17週間の予定が61週間(1976年3月から1977年5月)にも延び、編集にも2年余りの時間が掛けられた。同様にベトナム戦争を題材にし、この映画の後から制作が始まった『ディア・ハンター』の方が先に公開されたほどである。, 撮影終了後の1978年1月、制作会社のゾエトロープ社は作家のマイケル・ハーに電話し、ハーの『ディスパッチズ』(1977年)に基づいたナレーションを書いてもらうよう依頼した。ハーは、自著に書かれた言葉など「まったく使い物にならない」と答え、それからコッポラと共に1年かけて最終稿を完成させた[9][10]。, 映画の完成が遅れるに伴って、映画の制作費も当初の予定を大幅に上回る結果となった。最初の予算は1200万ドル(当時の日本円で約35億円)だったが、実際に掛かったのは3100万ドル(約90億円)だった。そのうち、1600万ドル(約46億円)は、ユナイテッド・アーティスツ社が全米配給権と引きかえに出資したが、残りはこの映画を自分の思いのままに作りたかったコッポラが自分で出した。資金の一部は、日本の配給元でもある日本ヘラルドから支援されたともいわれる。, コッポラの妻エレノア・コッポラは、後に撮影手記『ノーツ - コッポラの黙示録』を出版した。また、彼女が撮影の舞台裏を撮影したビデオや録音テープにスタッフ、キャストへのインタビューを加えたドキュメンタリー映画『ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録』(原題:Hearts of Darkness: A Filmmaker's Apocalypse )が1991年11月に公開された。当時の制作現場が、いかに「戦場」のようであったかが窺える記録映画となっている。, 北米で一般公開されたのは同年の8月15日である。映画製作中には様々な困難があったにもかかわらず、公開後全世界で大ヒットを記録し、巨額の制作費を無事回収することが出来た。1979年のカンヌ国際映画祭で未完成のまま出品され、『ブリキの太鼓』と共に映画祭の最高賞に相当するパルム・ドールを獲得した。授賞式の会場では、審査委員会の判断を批判するブーイングもあったという[11]。批評家たちからは映画の内容を巡って様々な評価が下された(詳細は後述)。, 2001年には、53分の未公開シーンが追加された『地獄の黙示録 特別完全版』(原題:Apocalypse Now Redux )が公開された。この特別完全版では、台風により不時着したヘリコプターと、それに乗っていたプレイメイト達の幕間劇、フランス人入植者たちとの交流のエピソードなども復元された。解説的なナレーションが増えたわけでは無いが、全体的にアメリカ合衆国の偽善や欺瞞を告発するような場面が増え、初公開版とは大きく印象が異なるものとなった。例えばフランス人入植者たちとの会食の席で、ウィラードが「ベトコンを創り出したのはアメリカ人」とその由来を知らされ、愕然とするシーンなどである。, 特別完全版のプレミアは初公開時同様、カンヌ国際映画祭で行われた。特別完全版の公開に時を同じくして、アメリカ合衆国はターリバーン勢力の殲滅を名目に、アフガニスタン侵攻を開始。ターリバーンの母体となったムジャーヒディーンを、冷戦中にアメリカ合衆国が支援していたといった事情を考慮し、日本の配給会社によって「コッポラは『地獄の黙示録』でアメリカ同時多発テロ事件を予見していた」という根拠のない内容の宣伝もされた。, なお、特別完全版の日本版予告編でのキャッチコピーは「これはコッポラが産んだ生きものだ」「本物にして最後の映画。アメリカ映画史上最高の傑作。」「戦争。アメリカ。」である。, 『地獄の黙示録』は、公開直後から映画に対する賛否両論が噴出した[11]。映画評論家たちの間では、「ストーリーもあるようでないようなものである」「戦争の狂気を上手く演出できている」「前半は満点だが後半は0点」など、意見が分かれがちな映画である。作品としての質は別にして、批評家たちは「泥沼のベトナム戦争がアメリカ人に与えた心の闇を、衝撃的な映像として残した怪作である」と結論付けた[要出典]。また、立花隆は、ギリシャ神話を隠喩的に織り込んでいると述べた[12]。, 公開当時、70ミリ版で3回、35ミリ版で1回見たという村上春樹は、評論『同時代としてのアメリカ』の中で次のように述べている。「『地獄の黙示録』という映画はいわば巨大なプライヴェート・フィルムであるというのが僕の評価である。大がかりで、おそろしくこみいった映画ではあるが、よく眺めてみればそのレンジは極めて狭く、ソリッドである。極言するなら、この70ミリ超大作映画は、学生が何人か集まってシナリオを練り、素人の役者を使って低予算で作りあげた16ミリ映画と根本的には何ひとつ変りないように思えるのだ」[13], 映画の冒頭は、ドアーズの「ジ・エンド」をBGMに、ベトナム戦争を象徴する兵器であるナパーム弾が全てを焼き払うかのような映像シーンである。そして、ウィラードがカーツ殺しに至るシーンで流れているのも、やはり「ジ・エンド」である[14]。この他にも、キルゴア中佐率いる部隊がワーグナーの「ワルキューレの騎行」をオープンリールで鳴らしながら、9機の武装したUH-1ヘリが、南ベトナム解放民族戦線の拠点であるベトナムの村落を攻撃していくシーンなど、さまざまな意味で話題となったシーンは多い。また、既存の文学作品や映画作品からモチーフを借りた場面も多く、これらのシーンについて、多様な解釈が公開当時から行われていた[15]。, 映画中では、アメリカ側におけるベトナム戦争のいい加減さを強調し、歴代アメリカ合衆国大統領(ジョン・F・ケネディとリンドン・B・ジョンソン)により拡大した、ベトナム戦争に対するアメリカ合衆国連邦政府への批判がみられる。例えば、サーフィンをするためにベトナムの村落を焼き払うヘリ部隊の指揮官、指揮官不在で戦闘をする部隊といった描写である。上記のように、本作品は、ベトナム戦争の暴力や狂気を強調し、アメリカ合衆国のベトナム戦争への加担を暗に批判したという点で評価される面がある。その反面、戦争の暴力や狂気をテーマとしながら、それらを視覚的に美しく描くことに成功しているという評価もなされている[16]。, 公開当時は否定的な意見も多かったが、現在ではアメリカ映画史上重要な地位を占める作品であると概ね肯定的に評価されている。1998年にアメリカン・フィルム・インスティチュートが選んだ『アメリカ映画ベスト100』中第28位、2007年に更新された『アメリカ映画ベスト100(10周年エディション)』中第30位にランクインした。2000年にはアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。IMDbによる人気投票でも上位にランクインされている[17]。また、キルゴア中佐の台詞である「朝のナパーム弾の臭いは格別だ」("I love the smell of napalm, in the morning. 老け顔のデカパナのクソメガネが既視感と思ったらハリソン・フォードだった。 襲撃することを了承。 部下を私兵状態なので、カーツ大佐とあんま変わりない。 キルゴアは狂ったのではないのではないかと思い、そしてこの泥沼の戦争こそが、 ID: ardYpbkKpd, 2020/07/24(金) 04:56:46 ・カンバセーション…盗聴… UHD映画を見る。 公開40周年記念ファイナル・カット版をIMAXレーザー/GTテクノロジーにて再鑑賞, ◯【66点】セントラル・インテリジェンス【解説 考察 :舐めてたあいつがCIAでおれが相棒】◯, △【64点】劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」【解説 考察 :TVシリーズの焼き直し】△. 汚れ仕事をこれまでも多数行なってきたウィラード大尉は喜んで受託するが、 "「朝のナパームの匂いは格別だ。」 ただただ残るベトナム戦争とはなんだったのか?という、 3時間という地獄を体験してきました。 好きな映画は キルゴア中佐さん. でかいマーロン・ブランド、そして緑色の現地人化したランスなど、 敵への心理効果を踏まえ、ワーグナーの『ワルキューレの騎行』を大音量で鳴らしながら編隊を組んで飛ぶシーンは屈指の名シーンである。, ヘリに撃ち込まれた照明弾を慌てず手で拾ってポイするなど、大変に肝が据わっている。 戦闘ヘリでの陣形飛行は当時ではCGはない技術なので全部実写だと思うが、 キルゴアは大のサーフィン好きだった。 ID: WYJyqXrGA/, https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%82%A2%E4%B8%AD%E4%BD%90, 推奨環境:Edge, Safari, Chrome, Firefox, Opera いずれかの最新版, 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』心に炎を灯して…主題歌「炎」から紐解く炎柱・煉獄杏寿郎の魅力とは?, 『サンモニ』関口宏「アメリカの話題はカラッとして、日本の問題はジメっとする」トランプ氏の主張には触れず?, 友達と一緒に食べたおいしいおやつ、一人で食べるとなんか違う…… 4歳の女の子の「かわいい大発見」を描いた漫画. ・ブルーベルベット ・ディープ・インパクト, マーロン・ブランド 圧勝に思えたが、民間人を利用した自爆攻撃に手をやいたキルゴアは、 ・マトリックス リローデッド 戦地で異常な行動をするキルゴアに違和感を感じるウィラード。 朝のナパームは格別だ。, またどう考えても戦争に飽きて違う方向に進んでいるキルゴア中佐。 ・ゴッドファーザー ベトナムの河川巡視パトロール部隊に参加し、乗員のランス、シェフ、 書込番号:19945610. 正直ほぼほぼ覚えていない状況での再鑑賞。, 特殊部隊のギリギリ感中毒のウィラード大尉の冒頭の暇すぎてしんどいダンス。 何よりマイブームのサーフィンへの情熱が凄まじいし、 そして何よりも過剰演出のキルゴアヘリコプター部隊のワグナーを劇場で見るのやばい。 カーツ大佐はそれそのものだったと気づいたウィラードは ・エアフォース・ワン, 1960年代末頃。 サラウンドスピーカーを接続して これを劇場で見れることの至福。, 襲撃までのワグナーで彩られた隊列飛行本当にすごいし、 人気記事、新記事はモバイルファーストのため、 ・星の旅人たち ID: 99pIHOErDv, 2019/07/27(土) 00:42:05 いつしか南軍、北軍を無作為に攻撃し始め、また米軍以外にも現地人も登用。 ・コンテイジョン ベトナム戦争の異常さを再度実感しながらもカーツの経歴を見ているウィラードは、 地獄の終着点としての映画の終わりがあった。, カーツ大佐が 最後に出てくる顔でコンボを稼ぐ方法。 Xbox360なら6分弱で10万~100万ヘイロウ、PS3では上手くいけば50万は稼げる。 必要な物 武器:「ドゥルガー(雷)」もしくは「キルゴア中佐」 アクセサリー:「絶望の眼差し」&「セレーネの光」 ベトコンの基地付近はいい波が早朝に来ることを部下から情報を得たので、 しかしその河口では南ベトナム解放民族戦線が拠点を築いていた。, 前線まで来たウィラード一行は、 Col. William "Bill" Kilgore)とは、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画「地獄の黙示録」に登場するサーファー兼軍人。, 演じたのはロバート・デュヴァル。劇中の登場シーンは15分ほどだが、強烈な印象を残すキャラクターである。, アメリカ陸軍第1騎兵師団(空中機動)所属、第9航空騎兵連隊麾下第1大隊長。テンガロンハットが特徴。, 密命を帯びたウィラード大尉らが哨戒艇で目的地に向かう途中で合流、協力する事となる。 ベトナムの先のカンボジアでカーツ大佐は、これまで米軍の作戦に従事していたのだが、 ・ラストタンゴ・イン・パリ ・上映時間と個人的趣味 9/10, XBOXONEに (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 2019年4月ニューヨークにて開催されたトライベッカ映画祭にて上映された。 独自の組織を作り出した彼を部下たちは神格化し出したのだ。 完全版だと彼女たちのその後が出てくるが、 そしてフランス軍の残党の農園など、 映画ガイドとしてご利用ください。 フランシス・フォード・コッポラ (C)2019 ZOETROPE CORP. ALL RIGHTS RESERVED. 仲間を失いながらも、ついにカーツの拠点と思しき場所にたどり着くが、 そこでビル・キルゴア中佐(ロバート・デュヴァル) 第1中隊の9騎兵連隊と合流。 2020年3月1日 IMAXレーザー/GTテクノロジーにてファイナル・カット版鑑賞 2020年12本目 ・ドラキュラ, マーティン・シーン 「ゴッド・ファーザー」シリーズのフランシス・フォード・コッポラ監督が1979年に発表し、カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞したほか、膨大な製作費や過酷な撮影環境、CGなしの壮大なスケールの映像など、数々の伝説を残した戦争映画の傑作『地獄の黙示録』を、コッポラ監督自身が望むかたちに再編集した最終版。, 1979年のオリジナル版より30分長く、2001年に発表された特別完全版より20分短いバージョンであり、IMAX上映に向けて新たにデジタル修復も施された。, 脚本はジョン・ミリアスとフランシス・フォード・コッポラの共同制作。撮影はビットリオ・ストラーロ、美術はディーン・タボウラリス、編集はリチャード・マークスが務め、音楽はカーマイン・コッポラとフランシス・フォード・コッポラが務める。, ベトナム戦争末期、アメリカに一時帰国をしていたアメリカ陸軍空挺将校のベンジャミン・L・ウィラード大尉(マーティン・シーン)は、妻と離婚し、再びベトナムへと戻ってきています。, サイゴンのホテルで指令を待っていたウィラードは情報司令部から呼び出されます。司令部に行くと司令部のコーマン将軍(G・D・スプラドリン)と副官のルーカス大佐から任務を受けます。, その任務は、元グリーンベレー隊長のウォルター・E・カーツ大佐(マーロン・ブランド)の暗殺指令でした。カーツはかつては優秀な軍人でしたが、ダブルスパイをしていたベトナム人4名を殺害した罪に問われ、軍部の命令を無視した挙句にカンボジアのジャングルに逃げ込み、そこで王国を築き、現地人から神として崇められていると聞かされます。, ウィラードは正気を失ったカーツを暗殺するために、海軍の河川哨戒艇でヌン川を上り、カーツの王国へ向かうよう命じられます。, ウィラードは作戦の目的を告げることなく、哨戒艇のメンバーであるジョージ・“チーフ”・フィリップス(アルバート・ホール)、元プロサーファーのランス・B・ジョンソン(サム・ボトムズ)、ソース作りの修業をしていたジェイ・“シェフ”・ニックス(フレデリック・フォレスト)、若兵のタイロン・“クリーン”・ミラー(ローレンス・フィッシュバーン)の四人とともにカンボジア国境付近へと向かいます。, 危険地帯を通過するため、ウィラード一行は“空の騎兵隊”と呼ばれているビル・キルゴア中佐(ロバート・デュバル)に護衛を頼みます。サーフィン好きであるキルゴアは一行の中にランスがいること、ヌン川の下流には良い波があることを知り、依頼を受けます。, そして、サーフィンをするためベトコンの基地を襲撃します。大量のミサイルと銃弾、ナパームによる空爆で一方的な虐殺を行い、その狂気を目の当たりにしたランスとウィラードはキルゴアのサーフボードを盗んで逃げます。, 一行はキルゴアに追跡されつつも、隠れながら川を上流していきます。途中、米軍の関所に燃料を補給する為立ち寄ると、今夜ショーがあるから見ないかと誘われます。そのショーではプレイボーイによる慰安活動が行われます。, ショーに興奮した軍人たちが暴れて舞台に上がり、収集がつかなくなる前にショーは中断されます。, その後、一行は再び川を上流していくとベトナム人の船を発見します。ウィラードは放っておけと言いますが、仕事に忠実なチーフは停船検査を始めます。検査中、ベトナム人女性が壺を隠そうと抵抗したことに危険を感じたクリーンは船に乗っていたベトナム人全員を撃ち殺します。, その壺に入っていたものは子犬でした。チーフは虫の息のベトナム人女性を手当てするために船に乗せようとしますが、その偽善に嫌気が差していたウィラードは女性を撃ち殺します。, 川を進んでいくと、ド・ラン橋の米軍関所にたどり着きます。そこで再び燃料を補給するためウィラードとランスは立ち寄ります。しかし、そこでは指揮官不在の米軍兵士とベトコンとの戦闘が繰り広げられていました。一行はなんとか補給を済ませて先へ進みます。, しかし、ド・ラン橋を超えた先で敵襲に遭います。そこで母からのテープレターを聞いていたクリーンは銃で撃たれ死んでしまいます。四人はクリーンの死を嘆きながらも先へ進みます。, 濃い霧の中、先へ進むとフレンチ・プランテーションを営んでいるユベール・ド・マレ(クリスチャン・マルカン)に出会います。彼らはそこで農園を営んでいてベトコンから家族と土地を守って戦っていました。一行はクリーンの埋葬をしてもらい、ユベール一家と一夜を共にします。, 第一次インドシナ戦争を経験しているユベールは「私たちは負け続けてきた。だからここでは勝つ。私たちは農園を守るために戦っているのにアメリカは何のために戦っているんだ。」と言い、ベトナム戦争の原因はアメリカにあるとウィラードを責めます。, 農園を離れ、先を進むとカーツのいる王国が目前で原住民の襲撃に遭い、投げられた槍がチーフに当たります。チーフはウィラードを睨みつけながら息を引き取ります。, ここまできたら進むしかないとシェフが船を運転します。そして、遂に三人はカーツのいる王国へと辿り着きます。王国ではアメリカ人報道写真家(デニス・ホッパー)が出迎えてくれました。, 写真家が言うには、カーツ大佐は仲間を引き連れてジャングルの奥地へ入っていったということでした。ここまできて帰るわけにいかないウィラードはカーツが王国に帰ってくるまで待つことを決めます。, 一旦船に戻ったウィラードはシェフに「22時までに戻らなければ爆撃を要請してくれ」と頼み、王国内で待ちます。そして王国内で待っているとカーツが戻ってきて襲撃されます。カーツはウィラードが暗殺するために来たことを見抜いており、ウィラードを拘束します。, ウィラードが目覚めるとカーツはシェフの生首をウィラードの足の上におき、ウィラードは叫びます。カーツはその後ウィラードの拘束を解きます。自由になったウィラードはカーツを殺そうとしますが、行動するに至りませんでした。, カーツはウィラードに自分自身が目の当たりにした地獄を語り、「地獄を知らないものに私を殺す資格はない」と告げ、息子に真実を全て伝えて欲しいと頼みます。そして「必要な軍事行動は果断に、無慈悲に、怯むことなくやりとげなければならない」と告げます。, ウィラードはカーツが裏切り者ではなく、誇り高い軍人としての死を望んでいることを悟り、カーツ暗殺を決意します。そして原住民の儀式の日にウィラードはカーツを暗殺します。カーツは抵抗なく受け入れました。, そしてウィラードはカーツの手記を持ち、ランスと共に船に乗り川を下ります。軍からの連絡が無線に入りますが応答することなく進んでいきます。, 映画『地獄の黙示録 ファイナルカット』はデジタルIMAX規格に編集され、巨大なスクリーンに映されることでベトナム戦争の狂気を観客に体感させる作品となっています。, そしてフランシス・フォード・コッポラの代表作『地獄の黙示録』はストーリーの難解さとその撮影規模の大きさゆえに、公開当時から現在にかけてまで様々な物議を生んでいます。, 映画『地獄の黙示録』の脚本に影響をうけている文学作品としてコンラッドの『闇の奥』、T・S・エリオットの『荒地』『うつろな人々』、聖杯伝説、フレイザーの『金枝篇』などが挙げられます。, 『風とライオン』『ビッグウェンズデー』のジョン・ミリアスが初めに脚本を書き、その後コッポラ自身が撮影と並行してアドリブで次々と書き換えていきます。その為元々の脚本とは大きくかけ離れており、それゆえに莫大な製作費と時間が費やされることとなります。, 撮影が延びていく中で台風が直撃し、セットが壊れたり、予算が底を尽きてしまいエキストラが集まらなかったり、さらにはカーツ大佐役のマーロン・ブランドが太っていた挙句に原作である『闇の奥』も読んでいなかったなど様々な問題が起こります。, コッポラはその想定外に振り回されるたびに脚本のリライトを繰り返し、拷問のような自己葛藤に苦しんだ末ある種の出口を見つけます。それは「良い映画監督はアドリブで現場に合わせて良い画を撮る。」「ベトナム戦争そのものが矛盾であるため、脚本に矛盾がつきまとうことは当たり前。」ということです。, その気付きにより、台風によって破壊されたセットを“嵐で不時着し、動きが取れなくなった”という設定に変更し、エンディングにおける本物の山岳民族であるイフガオ族の祭りと本物の水牛を儀式的に屠る場面など、偶然的に撮られたシーンを使うことで、“王殺しによる王位継承”を上手く編集し、繋げることで描いています。, 特にウィラードがカーツを殺すことを決意して原始的な沼から頭を出すシーンは、思いつきからたった三時間で作られたシーンだそうです。, フランシス・フォード・コッポラの配偶者であるエレノア・コッポラ夫人は『地獄の黙示録 撮影全記録』で次のように語っています。, 「成功せねば全財産を失うというプレッシャーからウィラード大尉だったフランシスが、いつの間にかカーツ大佐になっていた。」, この言葉から映画『地獄の黙示録』の撮影現場も地獄絵図となっていたことが想像できます。, その苦難と葛藤からコッポラが考え抜いた本作はストーリーの難解さも見どころの一つにあります。, 本作のウィラードが書類上のカーツを探す旅は“自己を探究する道程”のメタファーになっています。つまり地理的にカーツに近づくにつれ、様々な地獄の情景を目の当たりにしたウィラードがカーツに同化していき最終的に“父殺し”として乗り越える旅でもあります。, コッポラがこの映画の主題として置いたことは“人間社会、あるいは人間の欺瞞を暴くこと”にあります。, 見境なく村人を虐殺した挙句に治療する、ハラワタが出るまで戦ったから水をやるといって水筒を差し出す、機関銃を浴びせた女性を手当てするといった様々な偽善がウィラードの前で行われます。それを目の当たりにしたウィラードは偽善に対して嫌気がさし、脱走したカーツに共感し始めます。, それを象徴する台詞として作品の中で「なぜキルゴアがやっていることは許されて、カーツがやっていることは許されないのか」という台詞があります。, 現実では1970年に「カンボジア侵攻作戦」が起き、アメリカがカンボジア領に攻撃を始めます。つまりカーツが行ったことと同じことを現実にアメリカ軍はしているのです。, その侵攻作戦には大義名分などなく、ただ作戦上必要だから行われたのですが、それはカーツの論理である“必要な軍事行動は果断に、無慈悲に、怯むことなくやりとげなければならない”ということと全く同じなのです。, カーツに共感していくなかでウィラードは、その偽善が剥ぎ取られた裸の戦争の論理そのものであるカーツを目の当たりにしたとき、カーツは共感できるものではなかったのです。, カーツ自身もまたニヒリズムと自己神格と原始的本能というもうひとつの偽善に塗り固められた存在だとウィラードは知ったのです。そして、子が父親を乗り越えるように王の持っていた論理(原始的本能)を乗り越え、道徳的判断によりウィラードはカーツを殺すことを決意します。, 最後はイフガオ族の儀式に使われる水牛がカーツのいる祭壇の階段を降りていき、儀式と同時にカーツと水牛が殺されます。, このようにして、コッポラはベトナム戦争だけではなく大義名分のない戦争やテロリズムに対する一つの解を提示したかったのかもしれません。, またこの映画『地獄の黙示録 ファイナルカット』IMAX版では、最後に寺院爆破シーンがないものになっています。寺院爆破シーンは画として美しく素晴らしいものではありますが、コッポラ自身が寺院爆破シーンは原住民の殺戮を意味している場面であり、描きたかった主題とは違うものになっていると言っています。, 本作は映像がとても綺麗に修復されていて、迫力ある音響と合わせることで、ベトナム戦争の地獄を観客に体感させる映画となっていました。確かに上映時間が長く、難解ではありますが、大きなスクリーンで見るべき作品でしょう。, 映画『地獄の黙示録 ファイナルカット』IMAX版はコッポラのセンスある編集とリアリズムあふれる映像美、そして緊張感溢れる映画体験を与えてくれる作品となっています。, そして『地獄の黙示録』という映画は、この記事だけでは語り切れないほどの素晴らしい重層構造や演出、編集、テーマがあります。本作を鑑賞することで色々と考察してみても面白いでしょう。, Tags : アメリカ映画 / KADOKAWA / 1979年公開 / フランシス・フォード・コッポラ, 『SPL 狼たちの処刑台』は9月1日(土)より、シネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国ロードショー!! 「イップマン」シリーズで知られるウィルソン・イップがメガホンを取り、カンフースターのサモ・ハン …, 映画『パンク侍、切られて候』は、6月30日(土)より全国ロードショー。 芥川賞作家にしてサブカルチャーのキーパーソン町田康のベストセラー小説を監督石井岳龍、脚本宮藤官九郎という現時点で最高の布陣で映像 …, 南勝久による大人気マンガ『ザ・ファブル』を岡田准一主演で実写化した映画が、2019年6月21日に公開されます。 原作は2017年度講談社漫画賞一般部門受賞作。凄腕の伝説的殺し屋が、ボスの指令で「誰も殺 …, 映画『フッド:ザ・ビギニング(ロビンフッド)』あらすじネタバレと感想。2019年の社会問題を取り上げた痛快時代劇!, レオナルド・ディカプリオの率いるアピアンウェイがロビン・フッド映画を製作! 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