概要 タイトル:銀幕ナイトコメディ 形式:クローズド 時間:2~3H 人数:1人 推奨技能:なし 準推奨技能:戦闘技能・その他色々 探索者:道に落ちてるKP探索者を拾える程度 … 難易度:★★★★ / シナリオ傾向:クローズド系,交渉系 / 推定プレイ時間(ボイセ):4~5時間 / PL人数:2~4人 / 現代日本 シナリオ概略:田舎の旅館で、女の子が消えた!その田舎は自殺の名所で有名な場所だった!「息子は普通の子なんです!」by女将さん 私が紹介したいのがクトゥルフ神話TRPGのリプレイ動画!なんせボリューミー!はじけるほど奇想天外!いつだって波乱万丈!とにかく面白いです。, 外国の小説を元にした神話なので色んな神様とか生物の名前がボコボコでできます。一番有名なのは「這い寄る混沌」ことニャルラトホテプでしょうか。, パルプ・マガジンの小説を元にした架空の神話体系である。パルプ・マガジンの作家であるハワード・フィリップス・ラヴクラフトと、友人である作家クラーク・アシュトン・スミス、ロバート・ブロック、ロバート・E・ハワード、オーガスト・ダーレス等の間で、架空の神々や地名や書物等の固有の名称の貸し借りによって作り上げられた。 太古に地球を支配していたが現在は地上から姿を消している、強大な力を持つ恐るべき異形のものども(旧支配者)が現代に蘇るというモチーフを主体とする。中でも、旧支配者の一柱で彼らの司祭役を務めているともされ、太平洋の底で眠っているという、タコやイカに似た頭部を持つ軟体動物を巨人にしたようなクトゥルフは有名である。, TRPGとはテーブルトーク・ロールプレイングゲームの略称です。ゲーム機を使用しないRPGです。, 最低限必要なのは紙とペンとサイコロ、そしてシナリオ、最後に遊ぶ人間とルールブック!これさえあればゲームの世界に飛び込んで物語を自分(たち)の意思で進められるお遊びです。, 作り上げるキャラクターによって進行ひとつとっても千差万別。なので携帯ゲーム機やアプリゲームよりかなり自由度の高いゲームとなっております。, テーブルトークRPGは、ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲーム(RPG)を指す言葉である。, ゲームの参加者それぞれが自分の操るキャラクターを用意する。一人は通常、自分のプレイヤー・キャラクターを作らず使わず、一般にゲームマスター(GM)と呼ばれる役を受け持つ。, ゲームの舞台となる世界とそこに登場するいろいろな事件や人物を説明し、決められたルールに従って、プレイヤーが考えたキャラクターの行動が実現したか否かを裁定することでゲームを進行させる。単純化して言えば、コンピュータで遊ぶRPGでの、コンピュータ役をゲームマスターという人間が担当するのがテーブルトークRPGだといえる。, このふたつが合わさって生まれたものがクトゥルフ神話TRPGになります。つまりはシナリオの中ではクトゥルフ神話の神様に、現実では賽の目にコロコロ転がされながらも頑張ってシナリオをクリアするゲームです。人によってクリア方法が異なるので、同じシナリオでもクリア方法・エンディングは千差万別。, キャラクターの性格も、キャラクターを動かすヒト(プレイヤー)の癖もゲームマスターの鬼畜さもヒトによってまったく違うので、同じシナリオでも、何度見ても楽しいです。, 今回は私のオススメを紹介。すべてニコニコ動画にアップされている動画になりますので、プレイヤーやコメントの民度は、こういうのもなんですが、決して品のいいものではありません。 ネットスラングや煽りに耐性のないヒト、ネットの泥海で泳ぎ始めて間もないヒトはカクゴして!ご了承のうえ視聴してくださいね!, それとクトゥルフ神話という都合上、グロテスクなシーンや緊迫する場面などが盛り込まれております。心臓の弱いひとはご注意ください。, #肉声セッション #ぬるぬる動く #用語説明あり #笑える #完結済 #全3話(約70分), クトゥルフで定番の、気がつくと見知らぬ部屋に居たから始まるセッションです。 キャラやプレイヤーのキャラはやや濃い目ですがイラストがゆるい感じで見やすい。 気抜いて見ててもとにかく笑える。用語の説明もあるので比較的理解が容易い。, #肉声セッション #雰囲気ゆるい #イラストかわいい #初心者卓 #完結済 #全5話(約70分), 「悪霊の家」という怪奇現象が起こる家を探索する有名シナリオです(説明が雑い)。 動画が何気に凝ってて見るのが楽しい。用語説明はなく、ルール間違えなども多発していますが、あまり気にならなずにサクサク進んでいきます。 同じメンバーで他のシナリオをプレイしたものもいくつかあります。本当は全部オススメだよ!, #ゆっくりボイス*1 #すごい動く動画 #説明が細かい #ちょっと切ない #完結済 #全21話(約7.6時間), 設定がゴリゴリな超作り込み型クトゥルフ。立ち絵がちょこまか動くのがまたスゴイ。 シナリオの進み方も実にドラマティック。 燃えるところもあり、切ないところもあり、ヒーローとアンチヒーローの織り交ざった情熱的クトゥルフ。, #ゆっくりボイス #キャラが良い #ちょっとエロい #とても感動した #完結済 #全19話(約5.5時間), 見た目(サムネ)からはとても想像できないぐらいの感動作。めちゃくちゃ面白い。 登場キャラクターは多くクセも強いが妙に愛着沸く。ふつうに漫画読んでるみたいな気持ちになる。 学校行事で訪れた村で起こる不可解な出来事に巻き込まれていく学生たちの奮闘記。 継続探索者*2での続編「カクテル・パーティ」もアホほどおすすめ。, #肉声セッション #リアル登山 #増える山知識 #シナリオが良い #完結済 #全10話(約3.8時間), 登山家必見(?)のこのリプレイ動画。ガチ登山中にセッションをしているのがまた驚き。 キレイな雪山の風景も拝める一石二鳥動画。 リアル登山家たちのネタが随所に放り込まれるのもまたテンポがよくて、登山のこと何も知らないけど楽しい。 生きて還ってきた者がいない狂気山脈に挑む登山家たちのシナリオを実際に登山中に行うクトゥルフ。, #肉声セッション #笑える #ネタ要素強い #オカマとババアの掛け合いがうるさ面白い #完結済 #全8話(約1.9時間), クトゥルフTRPG界で有名で問題の多い界隈のリプレイ動画。有名なだけあってアホほど面白い。 プレイヤー同士の掛け合い(特にオカマとババア)がとにかく輝いている。 タイトルの通り、火星に降り立った探索者*3たちが不可思議な事件に巻き込まれるお話。, #ゆっくりボイス #切ない #でも笑える #家族愛 #完結済 #全7話(約3時間), とにかく見てくれ~~~その一言につきる。何を隠そう、このオリジナルシナリオがめちゃくちゃにいい。感動したい時にもってこいなのがこの動画。 生き別れた双子の兄弟のお話であります。 それでありながらネタ感やコメディ感もつねに強くて飽きさせない作り。 同じ作者(卓)の動画も全部おすすめ。, #ゆっくりボイス #絵がかわいい #昼に見たほうがいい #怖かわいい #完結済 #全5話(約68分), かわいい萌え絵の動画だから甘く見ちゃうでしょ? ところが夜に見るのはおすすめしないぐらいクトゥルーな(気味が悪くて、ゾッとする、怖い)リプレイ動画です(※すごく褒めている)。 同じ製作者の「ネーム・レスカルト」や「自己物件」も超オススメの見た目に違わず本格派のクトゥルフ神話TRPGです。, #ゆっくりボイス #絵がきれい #大体クズい #BGM選択がいい #未完結 #4話(約96分), とんでも設定やとんでもキャラが飛び交うリプレイ動画ですが、テンポよくコミカルで楽しい。 そして登場人物みなクズいのが最高にカオスで笑える。 ちなみに探索者は全員犯罪者です(お察しください)。絵がきれいなのにコメディ要素が強すぎる。 BGMの入りがいちいちカッコいいのでテンションアガる。, #ゆっくりボイス #絵がオシャレ #切な怖い #だいたいシリアス #完結済 #全6話(約2時間), リプレイ動画にしては珍しく(?)だいたいシリアスしている。 ミステリーツアーに参加したはずが島に閉じ込められる探索者たちの疑心暗鬼クトゥルフ。 シナリオの進み方が特殊でして、初心者をちょっと抜け出せそうになったら見たほうがいいかもしれない動画。 シナリオの破壊力、難しさはトップ。これも夜より昼に見たほうがいい。, 長編作もあったり短いのもあったりでごちゃまぜですがどれもこれもおすすめのリプレイ動画です。はまったらぜひニコニコ動画で「クトゥルフ神話TRPG」タグで漁ってみてください。, 他にも面白い動画がボコボコ出てきます。ちなみに、面白いと思った作者の別動画はだいたい面白いし自分のツボにハマるのが常なので、最初のうちは同じ作者の投稿動画欄をチェックするといいですよ。, *2:一度作成したキャラクターを複数のシナリオに渡って使いまわすと継続扱いになります, 人口の半分が熊と牛とシカの国に住むアヒル 元信販会社勤務。今はニートenjoyしています このブログでは自分が調べたことのまとめや役に立ったこと・立ちそうなことを書いていきます ★目指すは自分の力で稼ぐ自立した人間! 好きなものはゲームとマンガ/食事と料理/旅行と休日/洋服とメイク/お金/書くこととデザインも好き. みなさん暇ですか? 暇ですよね? じゃあいいものがあります。私が紹介したいのがクトゥルフ神話trpgのリプレイ動画!なんせボリューミー!はじけるほど奇想天外!いつだって波乱万丈!とにかく面白いです。2020年に書いた最新版記事もあるのでぜひ 5本の短編コメディ集「HTPT collection 4」。かなりコント寄りです。短い時間でコメディをやりたい方や色々な種類のコメディをやりたい方におススメです。短編を単独で上演してもらっても構いません。話が少し繋がっている短編もあります。 著者名:山岡幸紘 当wikiは、花音カノン 様が設立したニコニコミュニティ、 「クトゥルフ神話TRPGやろうず」 のWikiです。 オンラインセッションの募集から、自作シナリオやシナリオフック、「オンラインセッションを始めてみよう」という人向けの情報などがまとめられています。 ゲームシナリオではないので、厳密にはクトゥルフのシナリオではありません。 このページを行うためには、キーパーはクトゥルフのルールブックのキャラクターメイクを見れること、が必要。一応7版を見ながら作っています。 TRPGのシナリオ投稿&検索や、お気に入りのシナリオをストックしたり、ユーザーフォローもできます! ... クトゥルフ クトゥルフ神話TRPG CoC コメディ. どうも、イゴーロナクの信徒なんとかかんとかです。 このシナリオは以前の同人誌「ヘンリー・アーミティッジの遺産」に記載したものですが、既に頒布から2年近く経過し、そろそろ公開しても良い頃合いであろうと判断したのでフリー公開します。買ってくれた方、ありがとうございました! このシナリオをキッカケに、ジャズエイジアメリカシナリオが増えることを願っています。皆様にイゴーロナク様のご加護があらんことを。 なお、このシナリオは作品の説明文や動画の冒頭にネタバレの注意喚起を掲示してくだされば動画などの二次創作フリーです。是非お使いください。  シナリオを読んでくれたり遊んでくれた場合、ツイッターのハッシュタグ「#ケネス探偵事務所」に感想を書いてくれると泣いて喜びます。, Heritage of Henry Armitage『ヘンリー・アーミティッジの遺産』, このシナリオはクトゥルフ神話TRPG(第六版)に対応したシナリオである。探索者人数は4~5人を想定しており、探索者作成を含まない場合、プレイ時間は4~5時間程だろう。今回のシナリオはハチャメチャなお祭りコメディシナリオである。細かいことは考えず、適当に暴れて敵をブッ飛ばして遊ぶといいだろう。この事はPLにも開示し、お互い同意の上でどんちゃん騒ぎを繰り広げよう。, そして、このシナリオはアーカムの一癖も二癖もある住人達との関わりを楽しむハートフルなシナリオでもある。KPには、アーカムの奇妙な住人達を時には気味悪く、時にはコミカルに演出して欲しい。いつもの陰気なクトゥルフに疲れたあなたにこのシナリオを捧げる!, 今回の主な舞台は1920年代アメリカ、禁酒法時代のアーカムである。禁酒法時代やアーカムに関する知識は必須ではないが、あれば舞台の雰囲気をより楽しむことが出来るだろう。サプリメント「アーカムのすべて」を所持していると楽しみが何倍にもなること請け合いだ!, 探索者達はアーカム生まれアーカム育ちの友人同士であり、「ドク」というアダ名のマッドサイエンティスト、エメット・ブラウン博士(映画:バック・トゥ・ザ・フューチャーが元ネタである)の友人として作成すること。探索者の職業は自由である。, ・<お好みの銃火器>回避不可の戦闘が目白押しである。バンバンぶっ放して爽快に遊ぼう。, アーカム内で研究所を運営するマッドサイエンティスト、ドクが探索者達をある夜、研究所そばのアーケードに呼び出す。なんとドクは愛車のデロリアン号を改造し、タイムマシンに仕上げたというのだ!, 探索者達はデロリアンの試運転パイロットに選ばれ、タイムスリップを開始する。しかしデロリアンには帰りの燃料が積まれていなかった!探索者達は1920年代のアーカムから無事に帰れるのか!?, 探索者達がドクの研究室近くのアーケード駐車場に呼ばれたところでシナリオは開始する。駐車場には魔改造された奇妙な車が置かれており、ドクはその車をビデオカメラに収めている。, ドクは探索者たちを歓迎し、探索者達が名誉ある試運転パイロットに選ばれたことを宣言する!そして探索者たちに「この歴史ある街アーカム、その昔の姿を見てみんか?」と提案し、デロリアンのタイム・カウンターを1928年10月11日に設定する。そして探索者たちをデロリアンに押し込んでアクセルを吹かすよう要求する。, 運転手がアクセルを吹かせばデロリアンは急発進し、探索者達を過去へと運んでいく。しかし、探索者達が去ったあと、ドクはこんなことをつぶやく。, この辺りの描写は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の冒頭を参考にするといいだろう。また、本来のデロリアンは明らかに4~5人も探索者を乗せられないのだが、細かいことは気にしないこと(笑), 探索者達はタイムスリップの時にかかる衝撃で一時的に意識を失ってしまう。目を覚ますと、目の前には知らない天井が広がっている。周囲を見回せば病院のベッドであることが伺えるが、設備はひどく旧式だ。そして近くの窓から見える景色は、明らかに現代のアーカムではない!, ここがミスカトニック大学附属病院であることはわかるが、大学の建物は古く未発達で、街の景観は白黒写真でしか観たことがないような、古き良き切妻屋根ばかりだ。通りにはクラシックなフォードT型が走っている。タイムスリップに気づいた探索者達は1/1D6の正気度を失う。, 探索者達がSANチェックで騒いでいると、巡回していた看護師が「目を覚ましました、博士!」と声を上げる。その声を聞きつけ、柔和な笑みを浮かべた老人がやってくる。, 老人は自分がヘンリー・アーミティッジ博士だと自己紹介し、探索者達は自分が管理するミスカトニック大学附属図書館の前で、変な車に乗って気絶していたと教えてくれる。, アーカム人の探索者達は、彼がミスカトニック大学の有名な名誉館長であると知っていることだろう。, そして、探索者達は博士から「君らは変わった服を着ているが、一体何処から来たんじゃ?」と聞かれる。探索者達が答えに窮するようであれば、アーミティッジは探索者達の記憶が事故の衝撃で混乱しているのだと勘違いし、1928年10月11日の朝刊を見せてくれる。(これは「アーカムのすべて」付属のアーカム・アドヴァタイザー紙と同じものである。ここで見せるとグッと雰囲気が出るだろう), 未来から来たと正直に言えばアーミティッジは驚愕するものの、アーミティッジは探索者である。異常な状況にもすぐに適応し、まずはミスカトニック大学付属図書館の執務室へ来るよう促す。, 探索者達はキジルシ呼ばわりされないために答えを濁すこともあるだろうが、その場合でもアーミティッジは鋭い観察眼で探索者達がワケありであることを察し、とりあえず執務室へ来るよう促すだろう。, 探索者達は寄り道しようとしなければ、大学図書館の執務室にやってくることだろう。執務室のソファーには三人の男が座っている。アーミティッジ博士、ライス教授、モーガン博士の「ダニッチの怪」を解決した三銃士だ。ライスとモーガンも探索者たちを暖かく迎えてくれ、握手を求めてくる。, ここまでで自分たちがタイムスリップしてきたことを告白していない場合、アーミティッジが「我々は様々な奇妙な体験をしてきた。多少の事では驚かないつもりだ。是非我々を信用して、包み隠さず事情を話してほしい」と言ってくれる。, それでも探索者たちが話そうとしない場合、「モーガンが「僕は人類学を研究しているが、そんな服装はどんな地域でも見たことがない。そして君たちの英語の喋り方も僕達とは微妙に簡略化されたような感じを受ける……君たちはもしや、未来から来たのではないかい?」とすべて当てられてしまうことだろう。アーミティッジとライスもそれで納得し、話は進む。, アーミティッジは探索者が未来からやってきたと聞くと、呪われた人の皮で装丁された本、ネクロノミコンを見せてくれる。ネクロノミコンにはいくつかのタイムトラベルの方法が書かれており、アーカムで可能そうなものを教えてくれるという。, 最近、アーカムでのオークションで「レンのガラス」という古いアンティークが4枚売りに出された。ネクロノミコンによればそれはあらゆる次元、場所を映し出すという伝説のガラスであり、それを集めて使えば元の時代に帰れるかもしれないという。ただ、ネクロノミコンにはガラスの使い方までは載っていないため、使い方をどこかで見つける必要があるだろうとのことだ。ガラスを購入した人物と住所を教えてくれる。, どこからレンのガラスを集めていくかは探索者達の自由である。このシナリオはすべての依頼人からちょっとしたお使いクエストを受け、それをすべて攻略することで最終局面へのフラグが立つ構成のシナリオである。以下に向かうことの出来るロケーションを示しておく。, 探索者達が何処に行っていいかわからないようであれば、このお使いシナリオの構成をぶっちゃけて、まずすべての依頼を聞くことから始めさせるといいだろう。, 探索者達は街を移動するとき、おそらくはデロリアンを使うだろう。デロリアンはプルトニウムが入っていないためにタイムスリップは出来ないが、ガソリンは入っているので普通に走ることは出来る。デロリアンはミスカトニック大学図書館の前に置きっぱなしだ。, 探索者達がこんなエキセントリックな車で街を爆走するのであれば、アーカムの住人達に大きな反響を巻き起こす。すぐに街は探索者の噂で持ちきりになることだろう。探索者達はアーカムの住人たちから取材を申し込まれたり、差し入れをもらったりするかもしれない。KPは好きなイベントを設定してワイワイ遊ぶと楽しいだろうし、PLも様々な悪ノリで街を引っ掻き回そう!, アーミティッジ博士にレンのガラスを使わせて欲しいと話すと、「その前にちょっとしたお使いを頼まれてもらえんか?」と言われる。植物学科のロバート・アングリィ博士がアーカムの郊外にある「焼け野」へ行く際の護衛を募集しているという。探索者達が請け負えば、ロバート博士に会わせてもらえる。, ロバート博士は植物学科で一番若いメンバーだ。その為恐怖と緊張のあまり蒼白な顔をしている。探索者達の到来には心から喜ぶが、声を潜めて「銃は持っているか?」と聞く。, 博士は以前も焼け野を調査しに行ったが、その時に焼け野の真ん中、ガードナー農場跡地にある井戸の中に「奇妙な光を放つ大きな卵のような隕石」を発見したのだと言う(それはもちろん、「宇宙からの色」の卵だ!)。, 焼け野については、数十年前に隕石が落下したことによる土壌汚染により生態系が大きく突然変異した土地であると教えてくれる。奇妙な光を放つ隕石とはその汚染の原因であり、破壊しなくては汚染は広がるばかりだという。さらにこの地域は貯水池になる予定があり、もし建設されてしまえばアーカム全体の水が汚染されるというのだ!, 現代アーカムの住人である探索者達は、この焼け野には貯水池が既に建設されてしまっていることを知っている。アーカムの水道水は苦い味がし、出産の流産率と奇形率が非常に高いことも!, ロバート博士はその場で隕石を破壊してしまいたかったが、周囲に不穏な気配を感じてその場から逃げ出した。博士いわく、それは近隣のアンミ・ピアスという老人が話す「焼け野の守護者」ではないかという。, アーカム郊外の焼け野へ向かう途中、一軒の農家を見かける。アンミ・ピアス老人の家だ。アンミは「焼け野」に隕石が落ちてきてからの日々を知っている唯一の生き残りであり、探索者達が尋ねるなら焼け野の守護者、「トリフィド」の事について話してくれる。, 「ある日ガードナーん家に花ァ手向けに焼け野へ出かけた時、わしァ見たのさ。巨大な植物が根っこを引き抜いて歩いとるのをなァ……あんまりにもおぞましいから焼いちまおうかと思ったが、ガソリンを持って家から戻ってきた時はもう居らんかったよ……だぁれも信じちゃくれんがね。あの焼け野じゃあ何がおきても不思議じゃねえだろうと思うんだがねぇ……あんた達は信じてくれるのかい?」, 探索者達が愛想よく接したなら、アンミ老人はガソリンを譲ってくれる。トリフィドを焼き殺すには重要な物だ。, アーカムの郊外数キロのところに存在する不毛の大地である。この焼け野について詳しく知りたいKPはHPL原作「宇宙からの色」を読むといい。現在焼け野には、草が萎びた灰のようなもの、そして捻くれた木のようなものに覆われている。まさに焼け野原の様相だ。, 焼け野の中心にはガードナー家の廃屋がある。まだ家は原型をとどめており、入ろうと思えば中には入れるだろう。廃屋の脇には井戸があり、その中には虹色に光る「宇宙からの色」の卵がある。ロバートはそれを見つけると研究者らしく写真は撮るものの、すぐさま探索者たちに破壊を指示する。, しかし破壊しようとすると、井戸は地中から伸びた根っこのようなもので入り口が塞がれ、灰色の草原を焼け野の守護者トリフィド草がにじり寄ってくる。数はKPの任意だが、2匹程度が妥当だろう。, 神経毒に対するPOT抵抗に失敗するとDEXが2D6下がり、0になると動けなくなる。<応急手当><医学><薬学>による治療を受けるとDEXは全回復する。, トリフィドは「宇宙からの色」の幼体が、自分を守るために周囲の植物を突然変異させて誕生した肉食植物である。自らの根っこを引き抜いてヨタヨタと歩くことも可能であり、「色」を守るためならどこでも活動できる。普段は近くの森に住む小動物を食べているが、色に害をなそうとする者なら人間でも攻撃する。ちなみに、良質の油が取れる上、食用としても有用である。, 探索者達がアンミ老人からガソリンを受け取って焼き殺すことを思いつかず、銃や打撃で無理に戦おうとする場合、あまり効いていないことを示唆すること。トリフィドは動きがノロいので、探索者達が逃げるならば追いつけない。焼け野の外まで逃げ延びればトリフィドが追ってくることはない。, ガードナー家の家屋はかなり風化が進んでいるものの、家の中を漁れば、火炎瓶に必要な灯油や空き瓶などはすぐに手に入る。これらを準備してトリフィドに挑むことも可能だろう。一旦街まで戻れば、酸などの化学薬品も準備してくることも出来る。, トリフィドを全滅させれば井戸の覆いも解け、「色」の卵を破壊できるようになる。卵を破壊すると、「色」の幼体は逃げるように宇宙へ去っていく。それはまるで七色の彗星が飛び出したかのように見えることだろう。, また、焼け野を探索すると宣言するか<目星>ロールに成功すると、トリフィドの苗木を見つけることができる。このような奇怪ながらも珍しい、有用な植物はロバート博士が持ち帰りたがるだろう。探索者達が苗木を焼き払ってしまいたい欲望に負けなかったなら、この選択で未来を変える事ができる。, 探索者達が焼け野での任務を達成してアーミティッジの元に帰ると、アーミティッジは喜んでレンのガラスを使わせてくれる。, アーカムのロウアー・サウスサイドの路地裏にある小さなアパートの一室がマダム・デュラギの部屋である。玄関ドアの上には「マダム・デュラギの占いの館」と書かれた看板が掲げられ、ドアには湾曲した五芒星に燃える瞳を描いた印、エルダーサインが描かれている。, 探索者達がドアを開けるかノックしようとすると、ギィッと不吉な音を立ててドアが開き「アンタ達が来ることは占いで分かってたよ。入んな」と言われる。探索者達が中へ入ると、そこにはいかにも魔女めいたシワクチャの老婆が机の向こうに座っている。机には水晶球の代わりに、1メートル半程のレンズのようなものが置かれている。レンのガラスだ。, マダム・デュラギは狡猾でちょっと意地悪、しかも強力な魔術師であり、不老の魔術を習得している。マダムは探索者達の目的や素性はすべて占いで分かっており、これ見よがしにレンのガラスを扱って様々なビジョンを映し出す(ビジョンを映し出す時の呪文は「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん」)。それは薄暗い部屋の中に映るホログラムのように見えるだろう。, マダムは現代アーカムの様相を写しだしながら探索者たちを挑発して意地悪そうな笑みを浮かべ、探索者達がこのガラスを欲しいなら譲ってもいいが、こいつを取られては商売上がったりである為、「代わり」がほしいと持ち掛けてくる。, マダムが再び例の呪文を唱えると、今度はアーカムのクライストチャーチ墓地が映る。映像はある墓にフォーカスされ、マダムが厳かな声で探索者たちを脅かすようにつぶやく。「この墓の下にはね、グールの巣があるのさ。アンタ達にはその奥の奥、アーカム魔女団のアジトからブツをかっぱらってきてもらおうか」と。, マダムは、アーカム魔女団のアジトから「占いに使えそうな物」を持ってくるように指示する。何が有るか魔女団員でないマダムは詳しく知らないため、とにかく目についた占いに使えそうなものを持って来いという。, 探索者達が依頼を受けて外に出ようとすると、マダムから有難いお言葉を頂戴する。「アンタ達、死相が出てるね!死ぬんじゃないよ、ヒッヒヒヒ!」, クライストチャーチ墓地で、マダムが占いで見せた墓を暴くと、その下には人が入れそうなサイズのトンネルがある。中に入って行くとトンネルはどんどん広がっていくが、同時に蟻の巣穴のように入り組んでもいく。, この先はトンネルの中で様々なイベントが起きるが、KPは1D10の遭遇表を振らせてもいいし、1~10番のイベントを探索者達に選ばせてもいい。もちろん、イベントが気に入らなければ好きなイベントを創造して挿し替えよう。, このグールトンネルはミスカトニック大学の地下トンネルともつながっている(詳細はサプリメント「ミスカトニック大学」参照)。探索者の中にミスカトニック大学の関係者が居たなら、ここのトンネルを通れば「ああ、ここか」と気づくことが出来るだろう。, ここは男子寮と女子寮を繋ぐトンネルであり、学生カップルが逢瀬を楽しむ場所、ラヴァーズ・レーンなのだ。だからどうしたという話でも無いのだが、「なぜか」ここにダイナマイトが一本落ちている。カップルのいちゃつく場所を破壊して溜飲を下げてもいいし、下げなくてもいい。, 数はKPの任意だが、1~2匹くらいが妥当だろう。遭遇すれば、1/1D6の正気度を失う。, KPは探索者達にSANチェックだけさせて戦闘を回避したいならば、突然遭遇した探索者達に屍食鬼が驚いて逃げてしまった、ということにしても良い。, また、「屍食経典儀」を読むなどして<屍食鬼語>を獲得している探索者が居れば、うまくごまかしてこの場を切り抜けることも出来る。屍食鬼達は屍食鬼語を喋れる人間といえば魔女団のメンバーしか居ないと思っており、魔女団とは同盟関係にあるので襲わないことにしているのだ。, 探索者達はいつの間にか生活汚水のあふれる下水道へたどり着いている。奥には光が見えるが、そのまま外に出れば川へ排出されてしまうだろう。残念ながら昨日は雨だったため、下水道は増水している。STR15との抵抗ロールに失敗すると川へドボンする。ウンコで汚れる以外は特にデメリットはない。, 探索者達はいつのまにか下水道にたどり着いている。近くのマンホールからKPの任意の数だけ、明らかにカタギでなさそうな人間が降りてくる。彼らは下水道を利用する密造酒の運び屋だ!彼らは探索者たちを見つければ、容赦なく銃を抜くだろう。, トンネルの奥深く、行き止まりに古いドアがある。ドアの向こうには、棚や机の上に様々な物品が乱雑に並べられている。ほとんどの物品はオカルト風の品物に見える。ここはアーカム魔女団のアジトであり、保管庫なのだ。, ここで占いの道具になりそうなものを探した場合、次の3つを見つけることが出来る。アーティファクトの詳細はサプリメント「キーパーコンパニオン」参照。探索者たちにはどれも訳の分からない品物だろうが、ここで何を持ち帰るかによって未来が変わるだろう。, 卵のような形をした水晶に見える。これを枕にして寝るとドリームランドへ行けるが、今回のシナリオでは関係ない。, 当然ながら、タイムスリップしてから今まで探索者達の携帯電話は圏外だった。しかし急に誰かの電話が鳴り始める。ドクからの通話だ。電話を出ると、急に電話はプツッと切れてしまう。電波はやはり圏外のままだ。時空の歪んでいるこのトンネルでは、こういうこともままあるのである。, 探索者達は一瞬クラッとして、デロリアンでタイムスリップした時のような感覚を受ける。同時にトンネルの向こうから、ドタドタと何十人もの人々が走ってくるのが見える。その人々は手に松明やランプ、ライフルを持っており、ひどく怒りで興奮した様子だ。そしてリーダー格の男が探索者達に「魔女ケザイア・メーソンを見なかったか!?」と聞く。, 探索者達がどう答えても、人々はまたドタドタとトンネルの向こうへ走り去っていく。探索者達がその場から立ち去ると、またクラッとタイムスリップの時のような感覚を覚え、周囲は静寂を取り戻す。, 実は、探索者がすれ違った人々は1700年代アメリカの住人達なのだ。その時代では魔女狩りが行われており、探索者が出会った彼らも魔女ケザイア・メーソンを狩るべくトンネルに潜っている最中だったのだ。, このように、時空のゆがんでいるこのトンネルでは過去、もしくは未来の人間とすれ違うこともあるのである。, KPは探索者達があまりにも運が悪く、出目7の保管庫を引き当てられない時などにこのイベントを発生させても良い。, 探索者達が洞窟を探索していると、進行方向からライフルの連射音が聞こえる。同時に「アイリーン!撃ちなさい!」という女の声がする。声のする方へ行ってみると、そこでは4人組の人間がグールの大群と戦っている!, 先陣を切っているのはお嬢様風の女性で、大群へ向けブローニング・オートライフルを連射している。その横では金髪の青年がコルトM1911を二丁抜き放ち、後列では眼鏡の女性がルガーP08のトグルを引いている。その背に隠れるように、初老の紳士が震えている。, グールは火力で勝る4人組に対して数で押しており、戦況は五分といったところだ。探索者達はこの先頭に加勢してもいいし、しなくてもよい。放っておけば4人組が勝利する。, 探索者達が加勢した場合はとても感謝され、アイリーンと名乗るお嬢様風の女性から可愛らしいリボンと名前付きのブローニングオートライフルM1918をお礼として受け取ることが出来る。眼鏡の女性からは「ケネス・ヒース探偵事務所経会計士 テレジア・ホワイト」と書かれた名刺を受け取ることが出来るだろう。, 探索者達が魔女団の保管庫の場所を知らないかと聞いた場合、途中で妙な部屋を見つけたと金髪の青年が主張し、そこまで案内してくれる。その後は出目7のイベントに続く。, 探索者達を魔女団のアジトに案内した後、4人組は彼らの依頼である行方不明者捜索に戻っていく。, マダムの家に帰り着くと、マダムは探索者達に憎まれ口を叩かれながらも、持ち帰った占い道具はなにかと聞く。それがどれであってもマダムは興味深げにそれを見つめ、早速使いはじめる。, しばらくその効果をニヤニヤ笑いながら確認した後、興味を無くしたレンのガラスを譲ってくれる。, ウォルターズ兄弟の店はアーカムの商業地区にある。「ウォルターズの光学機器およびファンシー・トイ」という看板が掲げられたショーウィンドウから中を覗けば、カウンターにレンのガラスを置いて興味深げに眺める二人の紳士の姿が見えるだろう。弟のティモシーと兄のハーベイである。, 探索者達が店に入って行くと、ティモシーが陽気に「あっ、噂の未来人だね!?」と声を挙げる。ハーベイの方は「なんだって、未来人!一体どのような方法でここへやって来たんだ?<門>か?<冥王星の薬>か?ティンダロスには見つからなかったか?」とメタ全開の反応をする。, 探索者達がレンのガラスを譲って欲しいと交渉するとティモシーは「譲っても構わないが、使い方がまだ分からない」という。ハーベイはアーカム郊外に住んでいたとされるガラスに魔術を付与する方法を知っていたとされる魔術師、ウォルター・コービットの悪霊の家に行けば手掛かりがあるかもしれないと言い、ハーベイと共にそこへ向かって手掛かりを見つけることができたら喜んでガラスを譲ってくれるとティモシーは請け合ってくれる。, 探索者達がデロリアンで郊外の森へ行くと、そこには一軒の屋敷が見えてくる。屋敷の窓は板張りされ、光が入らないようにされているが、2階には見事なステンドグラスの嵌った大窓がある。玄関ドアは半開きであり、まるで探索者達を誘っているかのようだ。, 館の裏手にはストーンヘンジのようなものが見える。このストーンヘンジを見て<クトゥルフ神話>に成功すれば、これがヨグ=ソトースを呼ぶためのものであることが分かる。, 探索者達が侵入した場合、最後尾であったハーベイの前でドアが突然閉まる。同時に「貴様ら、よくもワシの屋敷に入ったなぁ~……生きて帰れると思うなよォ~……」というおどろおどろしい声が館のどこからか聞こえる。悪霊の家探索の開始だ!, 今作のコービットはひどく三下臭い、コミカルなキャラクターとして演出すると良いだろう。探索者達が悪霊の家に仕掛けられたトラップに引っかかるたびに歓声を上げたり、トラップを回避もしくは破壊行為に及ぶなどした場合に悔しげな言葉を投げつけるなどだ。, 1階に調べられそうな部屋は、書斎、居間、台所がある。2階へ上る階段と、地下へ降りる階段がある。, 調べられそうな目を引くものは、部屋の隅のガンキャビネットだ。キャビネットにはスプリングフィールドマスケット銃が入っている。, 探索者が開けて見るなら、なんらかの銃火器技能ロールをさせる。成功すれば銃に弾が入っていること、いつでも弾が出るように撃鉄が起こされていることがわかる。これは銃をよく観察するような宣言があった場合でも教えて良い。, それでも開けるならば、銃口がくるりとこちらを向き、引き金が引かれる。<回避>ロールに成功しなければ1D10ダメージを受ける。このトラップを回避したかどうかで、コービットから反応があるといいだろう。, 普通に開けたならば、中で冷やされていた仕込みショットガンにより2D6ポイントのダメージを受ける。, このイベントは、キャンペーン「ヨグ=ソトースの影」の有名なネタである。それなりの経験や知識があるPLであれば引っかかりはしないだろうが、もしPLが初心者揃いなら、このイベントは発生させなくても良い。こんなギャグイベントで死なれても困るからだ。, 様々な本がうず高く積まれた書斎である。書斎の隅には机がある。本棚を見て<図書館>に成功すれば、「屍食教典儀」を見つけることが出来る。KPが望むなら、他にも魔道書が見つかることにしてもよい。, 本来、クトゥルフ神話TRPGにおいて日記というと、<母国語>ロールや<図書館>ロールなどを要求されるものだが、この日記はすぐに読むことが出来る。なぜなら、この日記は三日坊主で終わっているからである。, ただし、2ページ目には重要な情報が書かれている。「ガラスに魔術を付与する秘法を発見し、2階のステンドグラスにそれを施した。そこから裏庭のストーンヘンジに光を当てれば、『ヨグ=ソトース』の力が顕現し、吾輩は次元の支配者になれる!フハハハハ!しかし、まだ力が足りぬ。もっと強いガラスが、4枚もあれば……」といった感じの内容である。KPはこの情報をなるべくバカバカしくコミカルに読み上げること。, 廊下があり、大きな窓には見事なステンドグラスが嵌っている。そのステンドグラスは奇妙に光を発しているようにも見える。ステンドグラスの向こうには、ちょうどストーンヘンジが見える。このステンドグラスの窓枠には「ガラスに魔術を付与する」の呪文が刻まれているが、その力はヨグ=ソトースを召喚するには足りないものだ。ここにレンのガラスを4枚嵌めこむことで<ヨグ=ソトースの招来>は成就するのである。, ポルターガイストの起こる寝室である。大きなダブルベッドがあり、これがコービットの武器だ。コービットは窓枠をガタガタ言わせて探索者たちを呼び寄せ、愚かにも寄ってきた探索者にベッドを突撃させて壁ごと突き破り外へ放り出す。, この攻撃の犠牲になりそうになった探索者は<跳躍>か<回避>ロールを試みることが出来る。失敗した場合、窓を突き破って2階から放り出された事により1D8+1ダメージを受ける。成功した場合はベッドだけが壁を突き破っていき、外で待機しているであろうハーベイを潰す。ハーベイの悲鳴があたりに響くだろう。しかし車に轢かれた経験もある彼はこの程度では死なないから大丈夫だ。, 地下へと続く階段には「黙想チャペル」と書かれており、地下は礼拝堂のようになっている。一番奥にコービットが寝ているが、コービットは探索者達が近づくまで動くことはない。まぁおそらく起き上がるヒマもなく探索者達から集中砲火を受けて死ぬと思われるので、適当に捨て台詞を言わせよう。, もし探索者が正々堂々と真正面から戦闘しようとする場合、能力は基本ルールブック参照。, こうして探索者達はアーカムへ凱旋する。コービットの日記を読んで探索者達がレンのガラスの使い方を把握した後であれば、ティモシーが悪霊の家のステンドグラスにレンのガラスを嵌め込む事を約束し、レンのガラスを快く譲ってくれる。, 探索者達はダニー・オバニオンに会うため、ブルーヘブンというノースサイドの酒場にやってくる。ブルーヘブンの所在地に行ってもどこにも看板は出ていない。なぜならここは禁酒法時代のモグリ酒場、スピーキージーなのだから。ただ路地裏に下り階段があるだけだ。, 階段を降りると青く塗られたドアがあり、ドアにはノッカーと横開きの格子窓が付いている。探索者達がノックすると格子窓が開き、「スノーマンは何て言った?」と告げられる。アーミティッジから聞いたとおり「ニンジン臭い」と答えれば、中に入れてもらえる。, 入り口の薄暗い印象とは対照的に、内装は小奇麗なものだ。黒人だけで構成されたジャズバンドが陽気なジャズを演奏し、人々はグラスを傾ける。酒場ながらもアーカムらしい、どこか落ち着いた雰囲気である。しかし、隅の席では明らかなマフィアがしっかり見張っている。, グラスを磨いていたバーテンダーが探索者に目をやり、「ここへ座りな」と眼でカウンターを示す。バーテンと話をするならば、バーテンが「アンタ達、噂の未来人だね?」と聞いてくる。どこで聞いたのかといっても、「俺達はどこにだって眼と耳が有るのさ」とうそぶく。, こうして探索者達はバーテンに、「ボスが会いたがっている」と告げられ、奥のオフィスに行くよう促される。ただしその際、部屋の隅からトンプソンを持ったマフィアが立ち上がり、後ろについてくることだろう。, オフィスでは偉そうなイスに、豚のような体格だが欲望にギラギラした、カラスのような目付きの男が葉巻をふかして座っている。アイリッシュマフィアのボス、ダニー・オバニオンである。, オバニオンは葉巻をふかしながら「お前達が噂の未来人か?」と話を切り出す。オバニオンは探索者達が未来人と聞いても動じず、むしろ積極的に信じようとする。なぜなら探索者達は「カネになるオカルト」であり、オバニオンの望むそのものだからだ。オバニオンは自分が経営していた歓楽場、フェナーのロードハウスがショゴスに潰されてからクトゥルフ神話を信じるようになったのである。, 探索者達がレンのガラスを譲って欲しいと交渉を始めても「いきなりビジネスの話もナンだ、世間話でもしようじゃあねえか」と言われる。ダニーが聞きたがるのはこれからの時代がどのように移り変わっていくのか、どの株や競馬が儲かるのか、そういったオバニオンにとってカネになる話だ。<歴史>に成功すればこれからの株やギャンブルの結果が分かるとしても良い。探索者達がこの話に応じたなら、未来に影響を与えることになる。, ひと通り「世間話」が済むと、オバニオンはようやくレンのガラスの話を始める。オバニオンとしてはレンのガラスを譲るのは構わないが、その前に軽い仕事を頼みたいという。「インスマスへ密造酒を密輸してほしい」というなんとも極めて軽い仕事だ。最近インスマスへ向かった運び屋が帰ってこない事例が多く(代金はダゴン秘密教団から直接送られている)、運び屋がインスマスへ行きたがらないという。, ここで探索者達の出番というわけだ。輸送手段はモーターボート。もしくは探索者達が飛行機を操縦できれば、アーカム飛行場の水上機をレンタルしてくれる。, もちろん丸腰で行けとは言わない。人数分のトンプソン・サブマシンガンと弾薬をつけてくれることだろう。飛行機ならばルイスMK1機銃(ゲーム上データは「30口径ブローニングM1917A1」扱い)もつけてくれる。, また、探索者達はこの時代のお金を持っておらず、困っていることだろう。オバニオンは「前金」として、札束をポンとくれる。, かくして、探索者達はインスマスに到着する。遠くからインスマスを眺めれば、インスマスは沼沢地帯に囲まれて孤立した陸の孤島であり、家屋は廃屋ばかりで不気味なほど生活感を感じないことに気づけるだろう。そして、不愉快な魚の腐ったような悪臭があたりに充満している。探索者達は影に覆われた街、インスマスへやってきたのだ。, インスマスの市街地に入れば、不愉快なインスマス面の住人たちがヨソ者である探索者達を物珍しげに、まばたきをしない不吉な目でジロジロと睨みつける。さらに、<聞き耳>に成功すれば、明らかに廃屋に見える家屋から、不気味な唸り声や物音が聞こえるのが分かるだろう。KPは陰険で不穏なインスマスの雰囲気を演出し、存分に探索者達の不安を煽ろう。, 探索者達がボートでやってきた場合でも飛行機でやって来た場合でも、インスマスの港に到着する。取引場所は港の倉庫である。港の倉庫には深緑色のたっぷりしたローブを羽織ったインスマス面、ダゴン秘密教団の司祭であるジェレマイア・ブルースターが待機しており「取引のブツは持ってきたかギョ?」と聞く。ジェレマイアは密造酒を確認した後「金は送っておくから、お前達はもう帰っていいギョ」と言う。当然、無事に帰す気は毛頭無いのだが……, 探索者達が帰る準備をしていると、廃屋のような家々から人々が幽鬼のようにヨタヨタと出てくる。それは余所者を見物しに来た野次馬にしては多すぎる数だ。探索者たちに攻撃してくるわけではないが、睨め付けるように眺めている。, 探索者達が出発し、少し沖合に離れたところで岸から奇妙なカエルのような鳴き声、吠え声のようなしわがれた大合唱で周囲が満たされる。, 同時に「悪魔の暗礁」の沖合が泡立ち始め、轟音とともそれが爆発的に吹き上がると、巨大が黒い影が空を遮った。父なるダゴンとその伴侶ハイドラが、贄を受け取りに来たのだ!父なるダゴンと母なるハイドラ達の顕現を目撃した探索者達は1D4/2D6の正気度を失う。, 探索者達が乗り物を全速力で発進させて逃走しようとすると、ダゴンとハイドラは探索者達に手を伸ばし「クトゥルフのわしづかみ」の呪文を行使する。ボートや飛行機は途端にスピードが出なくなり、磁力が発生したかのようにダゴンとハイドラに引き寄せられてしまう。このままでは乗り物ごとチョップ一閃で粉砕されてしまう!, 探索者達に残された道はただひとつ、ダゴンとハイドラの手の届く範囲まで引き寄せられる3ラウンドが経過するまでに二柱を撃ち殺すことだ!, 奴らのSIZは60の為、ルールブックP68「大きな対象」のルールにより、命中率に15%の補正がかかる。さらに基本ルールブックP68の「連射」ルールにより、トンプソン・サブマシンガンや30口径マシンガンの攻撃は命中率がさらに二倍になる。初期成功率15%の探索者でも成功率が60%になるわけだ。, この条件下であれば探索者達が負けることはまず無いだろう。探索者達の攻撃が命中せず、ダゴンとハイドラのチョップを一閃されそうになったならば、<操縦:飛行機>や<回避>で温情を与えてやるといい。こんなところで死んでもつまらないからだ。, 探索者達が無事二柱を海の藻屑にしたならば呪文は解け、アーカムへ凱旋する事ができる。, 探索者達がブルーヘブンへ帰ると、オバニオンが迎えてくれる。探索者達に密輸の首尾を聞き、探索者達が無事に帰ってきたということはインスマスの人々に一泡吹かせてきた事だろうと納得する。快くレンのガラスを渡してくれることだろう。, 探索者達はレンのガラスをすべて集め、アーミティッジの所へ集合する。アーミティッジは探索者達が帰ると聞くと寂しげに「すぐに帰らんでもいいだろう?今夜はワシの家でお別れパーティーをせんか」と誘ってくれる。その夜はアーミティッジの家でパーティーになるだろう。, 探索者達はおそらく拒まないだろうと思われるが、アーミティッジを疑うようなら好きに<心理学>などを振らせ、悪意など毛頭ないことを伝えよう。, どうしても帰りたがる場合は◆君たちは何処から来たのか?のイベントを発生させること。, ホームパーティーには、未来人が帰るということで様々な野次馬がやってくる。記念写真を撮りにくる記者、今までお使いを依頼してくれた人々が皆やってくる。誰もが探索者たちへの愛惜の念を示していく。, ここでKPは賑やかなお別れパーティを演出しよう。BGMはもちろん「Jonny B Goode」だ。, アーミティッジがパーティーの最中、探索者達に近寄ってくる。そして「君たちは何処から来たのだね?」と探索者達の未来での住所を聞いてくる。探索者達が嫌がるならドクの住所でもいいだろう。なぜそんなことを聞くのかと問えば「ちょっとしたサプライズじゃよ」と陽気に笑う。, このパーティーの中で、アーミティッジは探索者たちを見定めている。自らと仲間たちの遺産を託すべき人物かどうか。, 明くる日、探索者達とアーカムの人々は悪霊の家の裏山に集合する。悪霊の家のステンドグラスにティモシー・ウォルターズがレンのガラスを嵌め込むと、裏山のストーンヘンジに虹色のビームが照射され、ストーンヘンジの中心にヨグ=ソトースの力の顕現である虹色のシャボン玉が浮かび上がる。, アーミティッジが「あそこへ車で飛び込むんじゃ、それで君たちは帰れる!」と探索者達の肩を叩く。, 探索者達がデロリアンに乗り込んでエンジンをふかし、ストーンヘンジのシャボンに突撃しようとし始めた頃、ストーンヘンジの近くにモゾモゾと這い動くボロクズのようなものがあるのに気づく。, それはガバッと突然起き上がり、探索者達に向け「馬鹿め!よくぞ我輩の代わりに儀式を遂行してくれた!」と叫ぶ。コービットが蘇ってきたのだ!コービットは高笑いしながらシャボンへ向けてダッシュしていく。, 探索者達に出来る一番の行動は、このままコービットを背後から蜂の巣にし、ついでに轢き潰してしまうことだ!好きにコービットを料理させてやろう。探索者にボコボコにされた後、コービットは「き、貴様ら~っ!百年後まで覚えておけよ~っ!」と捨て台詞を吐いて再び死ぬ。また生き返るかどうかはKP次第である。, かくして、探索者達は最後の障害コービットをぶっ潰し、ヨグ=ソトースのシャボンへ飛び込んでいく。デロリアンは一瞬浮き上がり、シャボンの向こうに広がる次元の裂け目に吸い込まれていく。, その背後からはアーカムの人々の愛惜のこもった別れの言葉が聞こえてくるだろう。こうして、探索者達は未来へ凱旋していく。, 探索者達が現代アーカムのアーケードに次元の裂け目を超えてワープしてくると、ドクが迎えてくれる。, ドクは探索者達が無事だったことに驚き、葬式の準備をしようかと思っていたと打ち明ける。探索者達がドクをどうシメるかは自由であるが、探索者達はアーカムの様子がずいぶん様変わりしていることに気づく。ここはひとつ街を見まわってみるべきだろう。, 探索者達がオバニオンにカネになる歴史を教えた場合、オバニオン・ビルというオバニオン資本の高層ビルがアーカムに樹立している。オバニオン傘下のマフィアも大幅に勢力を拡大しており、犯罪者の探索者であればきっとお世話になることだろう。, 探索者達が館を訪ねると「あぁ、お帰り」と普通に応対される。探索者達が持ってきたアーティファクトによって、今行っている占いが違っていることだろう。, トリフィドの苗木を持ち帰った場合、ロバート博士はノーベル賞を受賞する。トリフィドは良質の油と食用にもなる素晴らしい植物であり、アーカムにはトリフィドの養殖場が完成している。店にはトリフィドの缶詰や油が並んでいるだろう。, 探索者達が「宇宙からの色」を追い出したために、アーカムの水は清浄になった!奇形児や流産の多かったアーカムの問題は解決され、アーカムは人口が増えている!探索者たちとアーカムの住人は全員、CONが+1される。, ここに挙げた未来改変はあくまで一例である。他にも探索者達が未来に影響をあたえるような行動をしたならば、KPは新しいイベントを考案してあげよう。, 探索者達が街をひと通り見まわった頃に時刻は明け方となり、空の向こうから朝日が登ろうとしている。そんな折、郵便屋が探索者達に手紙を届けにやってくる。その封筒の差出人は「ヘンリー・アーミティッジ」となっており、探索者たちを驚かせるだろう。内容は以下のとおりである。, やあ諸君、驚いたかな?この手紙は私が死ぬとき、遺言のひとつとして保管し、現代の君たちに届けるよう手配しておいたものだ。, 君たちとの時間はとても楽しかった。死の淵に有る今でも昨日のことのように思い出せるほどだ。あの日の宴会で、私は君たちが我々の遺産を受け取るにふさわしい人物だと見定めた。ぜひ託されて欲しい。, さて、遺産の話の前にこの街、アーカムの話をしよう。この街アーカムは我々が文字通り命がけで守ってきた街だ。君たちが来る前も来た後も、この街を穢そうとする忌まわしいものどもがやってきた。そのたびに我々アーカムの人々は立ち上がり、その野望を打ち砕いてきたのだ。, 君たちの語った未来が厳しい時代であることはわかっている。しかし君たちには故郷であるこの街、アーカムがあるではないか!, これからは君たちの時代だ。私達が命がけで守ったこの街を、これからは君たちが守って欲しい。, 探索者達がパーティに参加していれば、この手紙にはセピア色に色あせた一枚の写真が同封されている。, それはパーティのあの日、1928年の日付が書かれた、アーカムの人々との記念写真だった。, 探索者達この大冒険を終え、4D6+4ポイントの正気度を回復する。そして今回の冒険で様々な神話的体験をした探索者達は、5%の<クトゥルフ神話>技能を獲得する。, TRPG動画だけでなく、TRPGも好きになってほしいなあと思ったり。 ツイッター https://twitter.com/#!/iaiacthulhu9102 メール yukkurininini@gmail.com フリー公開してるシナリオとかブロマガ http://ch.nicovideo.jp/JazzAgeCthulhu/blomaga/ar940729, ・タグの追加に失敗しました。お手数をおかけしますが、しばらくしてから再度お試し下さい, 武田総務相がKDDIに「auを値下げしろ。誠意を見せろ」と大激怒 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.397.