殺害への関与は否定したムハンマド皇太子。15人の実行犯のなかには、皇太子の専任spも含まれていた 「ジャマル・カショギ氏という著名なジャーナリストが殺害されたので大きなニュースになっていますが、これはサウジアラビアが行っている粛清のほんの一例にすぎません。 ジェンギズさんは20日、オンラインで記者会見し「私は真実が知りたい。正義や人権を重んじてきたアメリカの司法制度にゆだねたい」と述べ、アメリカで提訴した理由を説明しました。 サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子に、サウジの元情報機関職員を殺害する目的でカナダに暗殺部隊を送り込んだ疑いがかかっている。アメリカの裁判所に提出された書類で明らかになった。, 標的となったとされるサアド・アル・ジャブリ氏(61)は元サウジ政府職員。イギリスの軍事情報活動第6部(MI6)など西側諸国の情報機関との重要な橋渡し役を担っていた。, 裁判書類によると、この計画は、2018年に政権を批判していたジャーナリスト、ジャマル・カショジ氏が殺害された事件の直後に実行されたという。, 暗殺部隊がカナダのピアソン国際空港から入国しようとした際、入国管理局が不審に思ったことから、計画は失敗に終わったとされる。, 信ぴょう性が立証されていないこの書類は、米ワシントンの裁判所に提出された。書類では、ジャブリ氏を沈黙させるために暗殺を指示したと、サルマン皇太子を糾弾している。, ジャブリ氏は、「悪事を証明する情報」を持っているために狙われたと述べている。ジャブリ氏は皇太子の汚職疑惑や、「タイガー・スクワッド」と呼ばれる私的な傭兵について情報を持っているとされる。, 書類によると、このタイガー・スクワッドがトルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館でカショジ氏を殺害したという。, 「サアド博士の頭の中以上に、被告人であるビン・サルマンの機密情報や、屈辱的で悪事を暴く情報が詰まっている場所は少ないだろう。あるいは、サアド氏が殺害を恐れて作った記録以外には」, 「これがビン・サルマン被告がサアド博士を殺害したい理由、ビン・サルマン被告が過去3年にわたって殺害計画を達成しようとしている理由だ」, サルマン皇太子は2017年、対立する王族や政府職員などを一斉に排除した。それ以前にサウジアラビアを離れたジャブリ氏は、トルコ経由でカナダに渡った。, ジャブリ氏は、サルマン皇太子が自分をサウジアラビアに連れ戻そうとたびたび画策していたと疑っている。個人的なメッセージが送られてきたこともあり、「必ずあなたにたどり着く」などと書かれていたという。, 書類では、カショジ氏が殺害されて2週間もたたないうちに、タイガー・スクワッドはジャブリ氏殺害のためにカナダに向かったと説明している。, タイガー・スクワッドの構成員には、カショジ氏殺害に関わった人物と同じ部署に所属する者もいるという。, しかし、カナダの入国管理局は「すぐにこのグループを不審に思い」、面会の後、入国を拒否した。, 「ビン・サルマンは事実、サアド博士を殺害するために暗殺部隊を北米に送り込んだ」と書類は指摘している。, その上でジャブリ氏は、サルマン皇太子が超法規的殺人未遂の罪で、アメリカの拷問被害者保護法と国際法に違反したと述べている。, カナダのビル・ブレア公安・緊急事態相は、個別の案件についてはコメントできないと述べた。一方で、政府として「カナダ国民やカナダに在住している人を外国勢力が監視・脅迫する事件が起きていることは把握している」と話した。, 「外国勢力がカナダの国家安全保障や市民、住民の安全を脅かすことは全く認められず、これからも認めない。我々の警備当局にはこうした脅威を検知、調査し、対応する技術と資源があると、カナダ国民は安心してほしい」, 「我々は常にカナダ国民と、カナダにいる人々の安全のために必要な対策を取っている。こうした脅威にさらされている人は法執行機関に連絡してほしい」, BBCは5月、ジャブリ氏の長男のハリド氏の話しとして、ジャブリ氏の子どもが「人質」として捕らえられていると報じている。, ジャブリ氏は長く、サウジ王室のムハンマド・ビン・ナーイフ皇太子(当時)の右腕として働いてきた。ナイーフ王子は2000年代、アル・カイダによる暴動を制圧したとして評価されている。, ジャブリ氏はまた、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの情報機関網、通称「ファイブ・アイズ」とサウジの関係を取り持ってきた。, 寡黙な人物で、英エディンバラ大学で人工知能(AI)の博士号を取得している。かつては閣僚や内務省の高官にまで上り詰めた。, しかし、事態は2015年に一変した。この年に前王アブドラ国王が亡くなり、異母兄弟のサルマン国王が即位。サルマン国王は、当時30歳で息子のムハンマド・ビン・サルマン氏を国防大臣に任命した。, サルマン国王は2017年、ナイーフ皇太子を廃して、息子のサルマンを皇太子に任命した。サルマン皇太子はこの年、国王の勅命を受けて宮殿内で反対勢力を一掃している。, ナイーフ王子は現在逮捕され、資産も差し押さえられている。また、ナイーフ王子の側近らも要職から解任されたという。, (英語記事 Saudi crown prince accused of Canada murder plot). サウジ 元諜報機関トップの暗殺 企て子供らを人質にするも、米国上院議員から叱責される2020-08-08. © Fuji News Network, Inc. All rights reserved. これについて、事件を調査した国連の特別報告者は「裁判は不公平で不透明なまま終わらされた」として、サウジアラビア政府の対応を非難しています。, サウジ皇太子らを米連邦裁判所に提訴 カショギ氏殺害事件で婚約者と人権NGO  | gekifutoriyaginekoのブログ, サウジアラビアのムハンマド皇太子を含む20人以上が殺害に関与したとして、責任を問う訴えを首都ワシントンの連邦地方裁判所に起こしました。. YouTube Saudi crown prince accused of Canada murder plot. 孫正義ファンドのサウジ皇太子が記者暗殺を命令か。Apple Watchが殺害の一部始終を記録?. Twitter サウジアラビアの著名なジャーナリスト、ジャマール・カショギ氏(59)がイスタンブールのサウジ領事館で殺害された事件。サウジの経済改革、社会改革を強力に進めるムハンマド皇太子の側近や警護役が殺害に関わっていたことが明らかになり、皇太子自身の関 「ジャマル・カショギ氏という著名なジャーナリストが殺害されたので大きなニュースになっていますが、これはサウジアラビアが行っている粛清のほんの一例にすぎません。例えば、現政権に対して批判的だった3人の王子は、亡命中にもかかわらず、行方不明になっています。他にもムハンマド皇太子とは対立関係にあったカレド王子は、ドイツ亡命中に何者かに毒を盛られて死にかけました」, そう語るのは国際ジャーナリストの山田敏弘氏だ。今回の事件でサウジアラビアのムハンマド皇太子(33)の強権政治が表面化したが、彼が事実上の最高権力者になった’15年以降、同国内では激しい権力争いが繰り広げられてきた。, 10月2日にトルコのサウジアラビア総領事館内で殺害されたカショギ氏も、ムハンマド皇太子とは対立する派閥に属していた。皇太子批判を繰り広げてきたカショギ氏は、サウジ独特の内部抗争に巻き込まれた可能性がある。, 実はサウジには、ムハンマド皇太子の手足として動き、敵対勢力を容赦なく排除する特殊部隊が存在する。王族に忠誠を誓い、王室のためだけに動く組織「サウジアラビア王室警備隊」だ。今回のカショギ氏殺害も、王室警備隊の諜報機関と、その暗殺部隊が関与したのではないかと疑われている。国際政治学者の六辻彰二氏が解説する。, 「王室警備隊は、正規のサウジアラビア軍とは別で動いており、超法規的な組織です。国王直属の部隊で、SPとしての役割も担う。独自の秘密回線を用いて通信するなど、秘匿性の高い部隊です。今回も王室警備隊の中の特殊部隊がムハンマド皇太子の意を汲んで動いていた可能性があります」, 今回、実行犯としてトルコが発表している15人のうちの4~5人が王室警備隊に所属していると、欧米メディアは報じている。, 米国の同盟国でもあるサウジは、イスラム国家の中では比較的、日本にも身近な国という印象がある。しかし、実際はその内部に、血も凍るような暗殺のプロ集団を抱え込んでいたのだ。, 「今回の実行犯は、特殊部隊の中でも高度な訓練を受けた精鋭である可能性が高い。計画的な犯行で、手際も良かった。間違いなく、殺しを専門にする経験豊富なプロ集団です。ムハンマド皇太子は、こういった暗殺部隊を駆使して強権的な政治を敷いている。今後も、反体制的な人間に対する粛清が続くのか注視しなければなりません」(前出・山田氏), サウジは、暗殺国家という汚名返上のために、カショギ氏が殺された本当の経緯を国際社会に説明しなければならない。, 本サイトに掲載されているすべての文章・画像の著作権は講談社に帰属します。他サイトや他媒体への無断転載・複製行為は固く禁止します。. サウジアラビアの記者が暗殺されたのでは?というニュースが出ています。 その一方で、サウジアラビア政府は暗殺ではないがカショギ記者を死亡させてしまったことを認める声明を公表しました。 サウジアラビア政府は20日にトルコのイスタンブルーで記者のカショギ氏が言い争いの末、死亡してしまったことを公式に認めました。 カショギ記者は総領事館で会った人と言い争いになり、殴り合いになったために死亡した(参考本:livedoor news)ということのようです。 サウジアラビア政府はそれに関係し … Mail. サウジアラビア皇太子 ... 者をゆるす」婚約者「許さない」 サウジアラビア2020-05-23 . Copyright © mediagene Inc. All Rights Reserved. 「これがどうしてそんなに大騒ぎになるんだ」サウジアラビアのムハンマド皇太子が、トランプ大統領の娘婿で旧知のジャレード・クシュナー顧問に電話でこう言ったという。英国紙デイリーメール電子版が伝えたもので、サウジアラビアのジャーナリストのカショギ氏が総領事館で殺害され … Copyright © CyberAgent, Inc. All Rights Reserved. 4モデルの違いをまとめました #AppleEvent, ちっさくてお手頃なiPhone対決。iPhone 12 mini vs iPhone SE、どっちがいいでSHOW! iPhone 12のレザーケースが販売開始、MagSafe充電器を使うとこんな風に... トランプ弁護団が火葬場前のフォーシーズンズ造園で会見。アダルトショップ駐車場で徹底抗戦を誓う, サッカーの試合でボールを追跡するはずのAIカメラ、審判のスキンヘッドを追いかけ生配信, で、結局どの「iPhone 12」を選べばいい? Copyright © 2020 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved. この事件をめぐっては先月、サウジアラビアの裁判所が事件に関わったとして、5人を禁錮20年にするなどの最終的な判決を言い渡しています。 トルコ当局によると、 サウジアラビアのムハンマド皇太子が派遣した15人の暗殺部隊によって 、 カショギ記者は生きたままバラバラにされ 、 その後その暗殺部隊が利用したプライベートジェット機に遺体は積ままれ 、 サウジアラビアへと持ち帰られた (参考本:msn)ようです。 サウジアラビアの著名なジャーナリスト、ジャマール・カショギ氏(59)がイスタンブールのサウジ領事館で殺害された事件。サウジの経済改革、社会改革を強力に進めるムハンマド皇太子の側近や警護役が殺害に関わっていたことが明らかになり、皇太子自身の関与を全面否定するのは難しい状況になっている。, サウジ政府は10月20日にカショギ氏が領事館で殺害されたことを認めたが、「領事館の担当者と口論になって死にいたった」と偶発的な出来事との見方を示した。, それに対してトルコのエルドアン大統領は23日に国会内で演説し、「上からの指示によって実行された凶悪で計画的な殺人である」とサウジ側の発表を一蹴し、「司令者から実行者まで責任をとらせる必要がある」と述べた。, カショギ氏殺害に関与が疑われているムハンマド皇太子。改革派の半面、強権的な一面が指摘されている。, REUTERS/Bandar Algaloud,Courtesy of Saudi Royal Court, エルドアン大統領は殺人の指示を与えた人物の名前こそ示さなかったが、トルコの捜査当局の手元には、事件時に領事館とサウジとの間の通信記録があるとの報道もあり、サウジ政府の今後の対応次第では、さらにトルコから具体的な情報が開示される可能性もある。, これまでにトルコの捜査当局からメディアに流れた情報は、ムハンマド皇太子との関連が色濃く出ている。実行犯15人のチームはサウジからイスタンブールに到着し、領事館に入っており、その中にはムハンマド皇太子の警護役として外遊に同行する情報関係者の姿も特定され、画像とともに欧米のメディアで報じられている。, 中東情報専門のニュースサイト「ミドル・イースト・アイ(MEE)」は、サウジの情報機関に近い筋の情報として、実行犯15人は1年以上前にムハンマド皇太子直属としてつくられた「タイガー部隊」と呼ばれる暗殺部隊のメンバーだと報じた。, 同部隊は異なる情報機関などから集められた精鋭50人で成り立ち、事件後、事件に関わったとして更迭されたアフマド・アシリ総合情報庁副長官と、王室上級顧問サウード・カハタニ氏の2人がこの部隊の指揮系統を担っていたという。2人とも皇太子の最側近である。, ムハンマド皇太子は2015年1月に実父のサルマン国王が即位した後、29歳で国防相・王宮府長官に抜擢された。さらに経済開発評議会議長に就任し、国防と経済政策を掌握。, 同年4月には叔父ムクリン皇太子が更迭され、副皇太子だった年長の従兄ムハンマド・ナイフ皇太子兼内相が皇太子に昇格し、自らは副皇太子に就任した。2017年6月にはムハンマド・ナイフ皇太子が更迭され、自身が皇太子に昇進した。近く国王に即位するとの観測が出ていた。, 副皇太子時代から、80歳代の高齢で認知症を抱える父王に代わって、国政の主導権を握った。その手法は対外的にも、国内的にも、強硬策で権力を固めていく、攻めのタイプだ。, 国防相に就任して間もなくイエメン内戦への軍事介入を始め、民間施設への無差別空爆が国際的な非難を浴びた。対イラン強硬策をとり、2016年1月のイランとの国交断絶を主導。2017年6月にはイラン寄りの政策をとったとして隣国カタールとの断絶を発表した。, 対イラン強硬策では、イランとの核合意を調印して関係正常化を目指したオバマ大統領とは冷たい関係だったが、トランプ大統領とは一転して親密な関係となった。大統領の娘イバンカさんの夫で、ユダヤ系のクシュナー大統領顧問を通じてイスラエルとも秘密裏に協力関係を持ったとされる。, ムハンマド皇太子は経済政策では2016年4月に脱石油を掲げた大胆な経済政策「ビジョン2030」を発表し、海外からの投資を呼びかけた。2018年6月に解禁された女性の自動車運転も推進したとされ、女性のスポーツ観戦の解禁、映画館の解禁など、イスラム的に超保守的な国で「改革者」のイメージを打ち出してきた。, 一方で、強権支配の影は随所に現れていた。女性の自動車運転解禁の1カ月前に、長年、運転解禁を求めてきた著名な女性運動家を含む8人が「外国勢力と連携し、資金援助を受けて、国家の治安と安定を揺るがし、国内の統治を損なおうとする陰謀を図った」という容疑で拘束された。, 2017年9月以降、改革派のイスラム宗教者やジャーナリストの大量拘束を始めた。イエメン内戦への介入、カタールとの断交に批判的だったカショギ氏は、サウジの有力紙アルハヤートのコラムを執筆禁止になった。その前後からカショギ氏は渡米し、ワシントンポストで国際問題のコラムを書き始めた。, 国際的ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は2018年2月に、「サウジでは2017年9月に始まった当局による言論弾圧によって、15人のジャーナリストや市民ジャーナリストが行方不明になっている」と告発した。, 皇太子の強硬な手法の最たるものは、2017年11月に自ら主導する腐敗追放委員会が11人の王族を含む現職閣僚・旧閣僚、ビジネスマンらを含む有力者200人を「汚職追放」の名目で一斉に拘束し、リヤド中心部の高級ホテルに監禁した事件だ。, 拘束された中には、世界的大富豪の投資家アルワリード・ビンタラール王子やアブドラ前国王の息子で一時は有力な国王候補とされたミテブ前国家警備隊相も含まれていた。拘束は莫大な保釈金の支払いと引き換えに2018年1月まで続いた。, 皇太子に就任した後、王族内、経済界、宗教界、さらにメディアの反対派を力で押さえつけて排除する強硬な手法をとってきたことが分かる。, カショギ記者殺害事件で揺れる中、リヤドで10月23日から行われた投資会議。日本を含む各国の実業界関係者が相次いて出席を取りやめた。, Bandar Algaloud/Courtesy of Saudi Royal Court/Handout via REUTERS, 30歳そこそこの皇太子が強引な手法をとるのは、サウジ建国者のアブドルアジズ初代国王の孫世代で初めての国王となるために、年功序列を基本として王位を継承してきたサウド家のルールを力で打ち壊すしかないと考えたためだろう。, 父サルマン国王は第7代であり、アブドルアジズ王の25番目の息子である。父王の前に5人の第2世代の国王がいて、その息子たちだけでも数十人になる。, 実際に副皇太子に就任して半年後の2015年9月には、サウジの王族が匿名で「国王、皇太子、副皇太子の更迭を求める要請書」を出し、欧米メディアにも報じられた。, 「なぜ、われわれは国王の精神的な問題で統治ができなくなっているのを放置しているのか? なぜ、国王に近い者が国を政治的に、経済的に支配し、好き勝手に計画を立てているのを黙認しているのか?」, などとサルマン国王とムハンマド副皇太子(当時)を厳しく非難する内容だった。ムハンマド副皇太子に対しては「無能なサルマン国王の権力は子どもじみた若い男によって濫用されている」と痛烈な言葉を浴びせていた。, ムハンマド皇太子のエキセントリックな行動は、32歳という若さとともに、王族の中でやっかまれ、孤立していることへの裏返しでもあっただろう。しかし、直属の暗殺部隊を使って国外にいる批判的なジャーナリストを領事館で殺害したという疑惑が出れば、国際社会では全く受け入れられない。, トルコのエルドアン大統領。名前こそ出さなかったが、記者殺害に皇太子の関与をほのめかした。, エルドアン大統領の演説が行われた10月23日は、サウジではムハンマド皇太子が主催する経済投資会議「未来投資イニシアティブ」の初日だった。当初は世界の経済界の有力者や多くの企業トップが出席する予定だったが、カショギ氏殺害事件を受けて、欠席が相次いだ。投資を控える動きがさらに広がるとの懸念も出ている。, いや、ムハンマド皇太子が世界に打って出る国際会議の前に、邪魔者を抹殺しようとしただけなのかもしれない。そう考えれば、リビアのカダフィやイラクのサダム・フセインなどかつての残忍な中東の独裁者像と重なってくる。, 彼らの悲惨な末路を見てきた世界が、開明的なイメージを振りまく石油大国の若き皇太子に、不吉な未来を予見して凍り付いたとしても不思議ではない。, 川上泰徳:フリーランスとして中東を拠点に活動。元朝日新聞中東アフリカ総局長、編集委員。特派員としてカイロ、エルサレム、バグダッドに駐在し、パレスチナ紛争、イラク戦争、「アラブの春」などを取材。, 「変わらなければ離婚される」ホールフーズCEO、アマゾンによる買収を"結婚"に例える, アメリカでは231年の歴史で初めて、フルタイムの仕事を持つファーストレディー誕生か, フィンランド、テック人材向け「移住促進パッケージ」提供開始。住居、オフィス、託児所…すべて無償提供, 【米大統領選】リベラル派が「選挙を盗もうとしていた」? トランプ大統領の支持者ら、選挙結果に抗議の声, 【週間天気予報】東京は5℃予想の日も。週前半は強い寒気南下 11/10(火)〜11/16(月), 会社はもはや社員のキャリアを守れない。「変化の時代」の生き残り戦略はこの6パターン【田中研之輔】, アクセンチュアが考える「コンサルタントに必要な能力」──全ての本部にデジタル人材を再配置した理由, 着眼点は「クモの糸」。ノースフェイス、sacaiが注目する新素材はこうして生まれた, Copyright © 2020 Mediagene Inc. All rights reserved. 「これがどうしてそんなに大騒ぎになるんだ」サウジアラビアのムハンマド皇太子が、トランプ大統領の娘婿で旧知のジャレード・クシュナー顧問に電話でこう言ったという。英国紙デイリーメール電子版が伝えたもので、サウジアラビアのジャーナリストのカショギ氏が総領事館で殺害された事件の波紋が広がっていた頃の10月10日、ムハンマド皇太子はクシュナー顧問に電話をかけ国際社会の否定的な反響に対してこう言ったと伝えた。同皇太子がカショギ氏の殺害にどれだけ関わっていたかはともかく、反政府的な言論活動をしていた人物が殺されたのをなぜ「大騒ぎするのか」と理解できなかったのかもしれない。, というのも、サウジアラビアでは反政府活動は死刑が相場で、それも多くの場合公開の場で斬首の刑が執行されることを考えると、ムハンマド皇太子にしてみればサウジアラビア式の正義が行われたと考えたことが想像できる。実は、ムハンマド皇太子が王位継承権を握って以来、サウジアラビアでは死刑つまりは斬首の刑が急増している。国際的な死刑廃止団体「リトリーブ」によれば、サウジアラビアでは、月平均16人が処刑されており今年中に200人に達し、サウジアラビア建国以来の記録になりそうだとか。同皇太子が残虐極まりない指導者ということも言えるが、逆にそこまでしないと政権が維持できないという事情もあるように思えるのだ。, 今のサルマン国王の下では、初め国王の甥のナーイフ王子が王位継承権第一位の皇太子だったが、昨年6月国王は自身の息子のムハンマド王子を皇太子に昇格させる勅令を発して次の国王とすることを決めた。皇太子を解任されたナーイフ王子は海外への移住も許されず自宅軟禁状態におかれ、その後同王子に近いと見られた王室関係者などがリッツカールトンホテルに幽閉され資産を没収されるということも起きたが、これでもムハンマド新皇太子の立場が確立したわけではなかったようだ。今年4月、サウジアラビアの首都リアドの国王宮廷付近で激しい銃撃音が響き銃弾が航跡を曳きながら飛び交う様子がユーチューブに投稿された。サウジ政府は不審な飛行物体に対して射撃したものと発表したが信ずるものは少なく、イランのマスコミはムハンマド皇太子に対するクーデター未遂事件だったと伝えた。事実、同皇太子はその後2ヶ月間姿を見せず死亡説も流されたが、銃撃で負傷したのかほとぼりが冷めるまで身を隠していたという見方が有力だ。, サウジアラビア王家の権力争いは今に始まったことではない。2代目のサウード国王は異母弟で後に3代目になるファイサル国王に宮廷クーデターで追われ、そのファイサル国王は甥の王子に暗殺されている。サウジアラビア王家で権力争いの火種がくすぶっているのであれば、ムハンマド皇太子は何時自分も追われる立場になるか気が気ではないのかもしれない。そんな折のカショギ氏殺害事件をめぐる批判を「大騒ぎしすぎる」と言うのは賛成しないが理解できないこともない。, Facebook サウジ否決される、国連人権委員会に参加投票で 立候補した中でサウジだけ否決 中国ロシアは再任, ジャマル・カショギ殺害 遺族息子「殺害者をゆるす」婚約者「許さない」 サウジアラビア, サウジ 元諜報機関トップの暗殺企て子供らを人質にするも、米国上院議員から叱責される. 確か、カナダにサウジの暗殺団入国断られたり、サウジの諜報機関トップがアメリカに亡命していたり、、、、アメリカで裁判になるとサウジは勝てなくなってしまうかもしれないねぇ。, >次のG20はサウジがホストだよ? 大丈夫か??安倍さんいないから菅首相が手取り足取りBackUpしてあげないといけないのに、、、、, サウジ否決される、国連人権委員会に参加投票で 立候補した中でサウジだけ否決 中国ロシアは再任2020-10-14, ジャマル・カショギ殺害 遺族息子「殺害者をゆるす」婚約者「許さない」 サウジアラビア2020-05-23, サウジ 元諜報機関トップの暗殺企て子供らを人質にするも、米国上院議員から叱責される2020-08-08, サウジへの武器売却でメルケルとマクロンが衝突? カショギとは無関係マクロン曰く2018-10-27, インドネシアメイドに死刑執行、サウジアラビア。家族に何も連絡せずに。2018-11-03, おととし、トルコにあるサウジアラビア総領事館で、ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が殺害された事件をめぐり、婚約者だった女性などが、サウジアラビアのムハンマド皇太子らが殺害に関与したとして、責任を問う訴えをアメリカの裁判所に起こしました。, サウジアラビア政府に批判的な記事を書いてきたジャーナリストのジャマル・カショギ氏は、おととし、トルコのイスタンブールにあるサウジアラビア総領事館で殺害されました。, 婚約者だったハティジェ・ジェンギズさんと、殺害される前にカショギ氏が設立した人権団体は20日、サウジアラビアのムハンマド皇太子を含む20人以上が殺害に関与したとして、責任を問う訴えを首都ワシントンの連邦地方裁判所に起こしました。 カショギ記者は3日に結婚を控え、必要書類を取りに先月28日、領事館を訪れたんですが、「10月2日に来てください」と言われ、2日午後1時14分に領事館に出直しました。訪問時間が割れているため身の危険を感じた記者は、婚約相手のトルコ人女性に携帯を渡し、自分がもし出てこなかったら当局に通報するようにと言って領事館に入っていったのですが…それが最後の姿になりました。4時間待っても出てくることはなかったの … サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子に、サウジの元情報機関職員を殺害する目的でカナダに暗殺部隊を送り込んだ疑いがかかっている。アメリカの裁判所に提出された書類で明らかに … App 孫正義氏とソフトバンク・ビジョン・ファンドでタッグを組む、サウジのムハンマド皇太子に暗殺疑惑が急浮上です。, 皇太子のことを批判し、アメリカに亡命してThe Washington Postで働いているサウジアラビア人のジャマル・カショギ記者が2日、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館に入ったまま行方がわからなくなり、「皇太子の刺客15人に領事館内でバラバラにされてプライベートジェットで持ち去られた」と現地で報じられ、大騒ぎになっているのです。ほんとうに恐ろしい話で、胃にきます。, カショギ記者は3日に結婚を控え、必要書類を取りに先月28日、領事館を訪れたんですが、「10月2日に来てください」と言われ、2日午後1時14分に領事館に出直しました。訪問時間が割れているため身の危険を感じた記者は、婚約相手のトルコ人女性に携帯を渡し、自分がもし出てこなかったら当局に通報するようにと言って領事館に入っていったのですが…それが最後の姿になりました。4時間待っても出てくることはなかったのです。, 監視カメラの映像(下)には、女性が領事館の柵の外でずっと行ったり来たりして待っている姿が写っています。, これを受け、トルコ政府はちょうどこの日、皇太子のボディガード2人、軍の特殊部隊、諜報機関トップの解剖医を含む15人がサウジアラビアからプライベートジェット2機でトルコ入りし、記者の訪問時刻に黒のバンで領事館に乗りつけ、およそ2時間後の午後3時11分に去っていたという衝撃の事実を公表。殺害を裏付ける映像と音声も入手済みであると米政府に説明しています(Washington Postより)。, また、トルコ現地紙のSabahは「領事館に入る前に記者がApple Watchの録音機能をONにし、拷問と殺害の一部始終が録音され、携帯とiCloudの両方に送信されていた」とも報じています。トルコ当局が、婚約者に渡された携帯を調べたところ、音声ファイルが一部残っていたのだというんですね。ただ、「刺客軍団もApple Watchを見つけ、パスワードを何度も試したがアンロックできなかった。最後は指紋認証でアンロックしてファイルを消したが、全部は消せなかったようだ」とも書いており、「あれ? Apple Watchって指紋認証ないよね…」と首をかしげるところもあり、CNNのセキュリティ担当アナリストは、「トルコはどの領事館、大使館にも盗聴監視システムを仕掛けている。まさか認めるわけにもいかないので、こんな話にしているんだろう」と解説していますよ。な、なるほど…。, ちなみに殺害がなぜ皇太子の指示と疑われているのかというと、これだけの陣容の任務を指示できる人間は今のサウジでは、皇太子をおいて他にいないから。, 疑惑を受け、ムハンマド皇太子(通称MBS)は「領事館からすぐ出ていった」と説明に躍起。領事館に記者団を招いて、棚を開けたりして、どこにも記者がいないことを誇示しています。でも、サウジアラビアは領事館から記者が出ていく映像はいまだに公表できていません。あるのは15人が乗った黒のバンが走り去る映像だけです。トルコ当局の匿名筋は「骨の切断道具を持ち込んでいた」とまで言っているので、バラバラのまま領事館の棚に転がっているわけもないわけで、「ほら、いないでしょ」と言われてもね…。米メディアも「入っていくところは映っているのに、出てくるときには急にカメラが止まったんかい」と、皇太子の説明にはどこもまったく納得していません。, 「こんな黒い疑惑の相手とビジネスはできない」と、欧米では今月のフューチャー・インベストメント・イニシアチブ(砂漠のダボス会議)の欠席を見合わせる動きも広まっています。英国のリチャード・ブランソン卿は宇宙事業へのサウジからの投資案件を中断することを発表。トランプ大統領も、サウジは武器の得意先なので最初はあまり機嫌を損ねたくない様子だったんですが、ちょっとこれは血生臭すぎますよね…。「皇太子にがんがん説明を求めている」と言っています。, 領事館に入ったきり出てこない記者。否定する皇太子。孫氏はとんでもない人と握手しているのかもしれません。, Source: The Washington Post, CNN, MSNBC, The Guardian.