3-1 原材料に「食用精製加工油脂」「ショートニング」などの表示があるものを避ける, 厚生労働省「食品衛生法に基づく安全性審査を経ていなかった遺伝子組換え微生物を利用した添加物についての対応」. 砂糖、植物油脂、全粉乳、水あめ、ブランデー(コニャック60%)、カカオマス、乳糖、ココアバター/乳化剤(大豆由来)、香料、増粘剤(ブドウ糖多糖)、カラメル色素: 栄養成分: 栄養成分表示 1粒(標準5.7g)当り: エネルギー29kcal たんぱく質0.24g 脂質1.7g (本ブログはAmazon.co.jpアソシエイトです。) 上がガーナ. 「植物油脂ってどんな油のこと? 普通のサラダ油と違うの?」 「植物油脂が体に悪いと聞いたけれど、それは本当?」, そんな疑問や不安を抱きながら、植物油を使うことをためらっている人も多いのではないでしょうか。, 一方で、マーガリンやショートニングなど「植物油の加工品」を「植物油脂」と呼ぶこともあります。 「植物油脂が体に悪い」という人がありますが、その場合は「加工品に含まれるトランス脂肪酸が体に悪い」という意味で使われているのです。, この記事を最後まで読めば、植物油脂とはどんなものか、どんな健康リスクの可能性があるのかについて、くわしく理解できるはずです。, あなたが植物油脂を使うべきか使わないべきか、この記事で納得いく判断ができることを願っています!, 植物油脂を摂りたくない人に、食事のように補える、優しい鉄分サプリを作りました。 植物油脂フリー・原料はオーガニック素材だけ, そもそも「植物油脂」とは何なのでしょうか? まず最初に、言葉の定義から植物油脂の例、似たような言葉である「植物油」との使い分けなど、わかりやすく説明していきましょう。, 「植物性油脂」と呼ばれることもあります。 また、農林水産省が所管する農林物資の規格「JAS規格」では、食用のものについては「食用植物油脂」という呼称が用いられています。, 農林水産省では、「食用植物油脂の日本農林規格」において食用植物油脂を以下のように定めています。, この規格は、食用サフラワー油、食用ぶどう油、食用大豆油、食用ひまわり油、食用とうもろこし油、食用綿実油、食用ごま油、食用なたね油、食用こめ油、食用落花生油、食用オリーブ油、食用パーム油、食用パームオレイン、食用パームステアリン、食用パーム核油、食用やし油、食用調合油及び香味食用油に適用する。, 1)一般的に「植物油脂」と同義で使われる場合 2)植物油脂の中でも、常温で液体状になるものだけを指す場合, そもそも「油脂」は「油」と「脂」という2種類の「あぶら」の総称です。 その違いは、, そこで、植物油脂をより厳密に区別して表現する場合に、「常温で液体状になる植物のあぶら」を「植物油」と呼ぶことがあるのです。, 前項で、「常温で固体状の植物油脂」の具体例として、マーガリンやショートニングを挙げました。, これらは植物油を原料として製造された加工食品です。 そこで、植物油そのものではなく、その加工品であるマーガリンやショートニング、ファストスプレッドなどに限って「植物油脂」と呼び、原料である植物油と区別する場合もあります。, 1)植物から採取した油脂の総称。  →特に食用のものは、農林水産省のJIS規格では「食用植物油脂」と呼ばれ、, 2)1)のうち、常温で固体状のものだけを指す場合がある。  →その場合、常温で液体状のものは「植物油」と呼ばれる。, 3)植物油を原料とする加工品に限って「植物油脂」と呼ぶ場合がある。  →マーガリン、ショートニング、ファストスプレッドなど, 食品表示を見る際や、ネットや本で調べ物をする際には、どの意味で使われているのかを見極める必要があるでしょう。, この記事を読んでいる人の中には、「植物油脂が体に悪い」という話を聞いて調べ始めたというケースも多いかと思います。, まず、「植物油脂が体に悪い」と主張している説を見ると、その場合の「植物油脂」とは、1章で解説した3つの意味のうち、, 3)植物油を原料とする加工品  →マーガリン、ショートニング、ファストスプレッドなど, そしてこの意味での「植物油脂」に健康リスクがあると言われる原因は2つあります。 「トランス脂肪酸」と「遺伝子組み換え原料」です。, マーガリンやショートニングなどの植物油加工製品に関するネガティブ要素として第一に挙げられるのが、その製造過程で「トランス脂肪酸」が発生することです。, トランス脂肪酸とは「不飽和脂肪酸」の一種で、日常的に摂取しすぎると、心臓病のリスクが高まるという研究結果があるものです。, マーガリンやショートニングなどの原料である植物油は、1章で説明したように常温では液体状です。 それを、パンに塗ったりお菓子に練り込んだりしやすくするためには、固形にする必要があります。, そこで、油に水素を添加することで物性を変え、固形化または半固形化させるのですが、その過程でトランス脂肪酸が発生してしまうのです。, このトランス脂肪酸について、日本では現在は特に規制がありませんが、海外ではすでに摂取量や濃度などの数値を定めて制限する例があります。, このように実際に規制されている例があることも、「植物油加工品は体に悪い」という主張を後押ししているようです。, ただ、最近ではこの主張に配慮して、トランス脂肪酸の発生をできるだけ抑えた製品も作られるようになってきました。, マーガリンなどのパッケージに、「部分水素添加油脂不使用」「トランス脂肪酸低減」といった表示があるものがそれです。 購入する際にはチェックしてみるといいでしょう。, 参考 ※ 農林水産省「すぐにわかるトランス脂肪酸」 ※ 農林水産省「トランス脂肪酸に関する各国・地域の規制状況」, 次に懸念されるのは、植物油加工製品には、「遺伝子組み換え原料」が使われているのではないかという不安です。, 2016年、遺伝子組み換え技術で作られた添加物が使用された植物性油脂が輸入され、厚生労働省の定める安全性審査を受けないまま、マーガリンやドレッシングなどに加工されてしまいました。, そのため、「植物油の加工製品は、過去に遺伝子組み換え原料が使われたことがあるので危険」と考える人が出てきたというわけです。, もちろん基本的には、遺伝子組み換え作物やそれを使用した加工品には安全性審査が行われていますし、安全性が確認されたものについても遺伝子組み換えの表示が法的に義務付けられています。, また、マーガリンなどの植物油加工品の中には、消費者の不安感に配慮して、「遺伝子組み換え原料不使用」と明記されているものも出てきましたので、心配な人は表示を確認するとよいでしょう。, 参考 ※ 厚生労働省「遺伝子組換え食品Q&A」 ※ 厚生労働省「食品衛生法に基づく安全性審査を経ていなかった遺伝子組換え微生物を利用した添加物についての対応」, 「植物油脂とは何かわかったけれど、やっぱり健康リスクが心配だから避けたい」 と考える人もいるでしょう。, 2章で説明したように、心臓病リスクがあるトランス脂肪酸が多いのは、常温で液体状の「植物油」ではなく、常温でも固体を保つよう加工された「植物油脂」です。, そこで、原材料表示に「食用精製加工油脂」「マーガリン」「ショートニング」などの表示があるものを避ければ、トランス脂肪酸の摂取を抑えることができます。, 2章でも触れたように、「植物油脂は体に悪い」という主張があることを踏まえて、各食品メーカーも消費者の不安をなくす取り組みをしています。, その場合は、パッケージに「部分水素添加油脂不使用」や「遺伝子組み換え原料不使用」といった表示がありますので、そういった製品を選ぶとより安心でしょう。, いかがでしたか? 植物油脂とは何か、どんなリスクがあるのかについてよく理解できたかと思います。, レピールオーガニックスジャーナルは、「楽しく、飾らず、カラダにいいコト。」をコンセプトに、医師や専門家の監修のもと食と健康に関する最新情報をお届けするサイトです。, レピールオーガニックスジャーナルは、「レピールオーガニックス」のスタッフが運営しています!, 「ネットの情報は信用できない・・・」そんな方にこそ読んでほしい、信頼性の高いサイトづくりを目指して日々奮闘中。 メンバーの最近のブームはお弁当作り。会社近くのオーガニックスーパーにもよく出没します。, 「植物油脂とは?植物油との違いや特徴、「体に悪い」説を詳しく解説」に対する2件のコメント, ショートニングが表示されているお菓子やパンは避けていましたが、食物油脂という表示はさほど気にしていませんでしたご、拝読し油の加工品でることを知り怖いな、と思いました。しかし、油の総称でもあること。かりんとうや芋けんぴに表示されてます食物油脂はどちらの意味で使われているのか疑問に感じました。, かりんとうや芋けんぴに表示されている食物油脂はどちらの意味で使われているのかというご質問ですが、メーカーごとに異なるため、一概に断言はできかねます。 しかし、選ぶポイントはあります。商品によっては原材料表示に「植物油脂(○○油)」のように、括弧内にどのような原料を使っているかが表示されている場合がありますので、参考にすると良いかと思います。, ただ危険であると一蹴するのではなく、なぜなのか正しい知識を持って、ご自身で判断して頂きたいなと思い、この記事を書きました。 選ぶ基準を知り、健康な食生活の判断材料となれば嬉しいです。, Lepeel Organics は人と地球の未来を考えたサプリメントブランドです赤ちゃん、ママに安心な無添加のオーガニック葉酸サプリと鉄サプリを販売中 ▼商品の詳細&購入はURLをクリック♡▼. © Copyright 2020 チョコレートワールド. チョコレートの植物油脂とは何なんだろうか? 植物油脂と書かれていても何の原料を使っているかは書かれていません。 チョコレートの表示は、ココアバター(カカオバター)以外の食用油脂は『食用油脂』と表記することになっています。 なので、実際チョコレートで何の原料の油なのかは 板チョコと言えば、明治、ロッテ、森永の3メーカーがまず浮かびますね。 しかし森永、ロッテは残念ながら植物油脂が入っています。片や明治は、植物油脂がまったく入っていません。純粋なチョコレートと言っていいわけです。 一個当たりのサイズ、 ガーナよりミルクチョコレートの方が大きい。ミルクチョコレートだけにこちらの方が色が薄い。 厚さ. 安心して子どもに食べさせられません。 純正のチョコレートはココアバター以外の植物性油脂 … ミルクチョコレートには植物油脂入ってないな。 見た目. 市販のチョコレートの原材料に「植物油脂」が使われていることも多いのですが、これはどうして必要なのでしょうか?植物油脂とは何かというところからチョコレートによく利用される植物油脂の種類と役割についてお伝えします。 砂糖、植物油脂、全粉乳、水あめ、ブランデー(コニャック60%)、カカオマス、乳糖、ココアバター/乳化剤(大豆由来)、香料、増粘剤(ブドウ糖多糖)、カラメル色素: 栄養成分: 栄養成分表示 1粒(標準5.7g)当り: エネルギー29kcal たんぱく質0.24g 脂質1.7g http://www.tomomlog.net/entry/2017/03/12/205523, 植物油脂を含むチョコレートはどれ?ロッテ、森永、輸入品などをスーパーで調べました。, http://www.tomomlog.net/entry/2017/03/12/205523. 植物油脂ってどんな油のこと?植物油脂が体に悪いと聞いたけれど本当?この記事では、植物油脂とは何か?具体例や意味、植物油脂が体に悪いと言われる理由について、わかりやすく解説します。他、植物油脂を摂らないためのチェックポイントをお伝えします。 植物油脂とは 何故気にするようになったか チョコレートがトランス脂肪酸を含む? 植物油脂を含むチョコレート 植物油脂を含まないチョコレート 番外編:植物油脂を含まずかつ低糖質な手作りチョコレート // 植物油脂とは みなさん、トランス脂肪酸って聞いたことありますよね? ロッテ クランキー袋 18袋 (チョコレート)のネット通販最安値を見つけよう!全国のネット通販ショップを横断検索できるのは価格.comならでは。レビューやクチコミもあります。 下がミルクチョコレート. )が低く加水分解しやすいため、ドーナツなどの比較的短い賞味期限を設定するようなお菓子へのコーティングで多く使用されています。, )相溶性・・・ココアバターとのなじみやすさ。油脂の構造が似ているものほど相溶性は高い。相溶性が低いとブルーム発生の原因になる。, しかし、トランス酸系油脂は精製の際の副産物としてトランス脂肪酸を生成するため、トランス酸問題(※, )トランス酸問題・・・自然界に存在しないトランス酸は多量に摂取すると血中の悪玉コレステロール値を上昇させるとして、北米ではトランス酸量表示が義務付けられています。, しかし今回植物油脂に関して調べてみて、ココアバター類似脂を始めとしたチョコレートに使用されている. みなさん、トランス脂肪酸って聞いたことありますよね?マーガリンなんかに含まれるアレです。なんとなく「体に悪い」と思っている方、多いと思います。そう、身体に悪いんです。悪玉コレステロールを増加させ、心臓に関する疾患にかかるリスクを高めるそうです。, 他にも、アレルギー性疾患にかかりやすくなったり、脳の働きを悪くするというような研究結果も発表されています。, 米食品医薬品局(FDA)は16日、一部の菓子類やマーガリンなどに含まれ心臓疾患のリスクを高めるとされる「トランス脂肪酸」の原因となる油の使用を禁じると発表した。「食用として一般的に安全とは認められない」と判断した。3年間の猶予期間を経て、2018年6月以降は食品への添加を原則認めない。, ※規制しているのは食品への添加であって、自然来でお肉などに含まれるものは別のようです。, そしてこのトランス脂肪酸、ちょっとずるいなと思うのは、食品の原材料表記に別名で記載されている場合があることです。例えば「植物油脂」「パーム油」「ショートニング」。「トランス脂肪酸=身体に悪い」と思っていても、これらのものにまで注意をしていない、と言う人は多いのではないでしょうか。, ちなみになぜ体に悪い物を食品に添加するかと言うと、単純に安価でおいしくなるからだそうです・・・。そう、企業は消費者の体のことまで考えません。利益を挙げなければ意味がないですからね。, ではなぜ私がこの「トランス脂肪酸」を気にするようになったか、ですが、実は単に友人に指摘されたからです。よくコンビニでお菓子や菓子パンを買って食べている私を見た友人が、「それ、プラスチック食べてるようなもんだよ。」と。そこからトランス脂肪酸について自分で調べるようになりました。, 元々、その存在は知っていて体に悪いということももちろんテレビなんかで見て知ってはいたのですが、身近な人から指摘されるまで「自分のこと」としてとらえていなかったんですね。, 改めて自分が普段食べているものを見てみると、驚くべきことにほとんどの食品に「ショートニング」や「植物油脂」が使われていました。, それではここからが本題です。今回は、トランス脂肪酸を含む食品の中でもチョコレートに焦点を当ててみたいと思います。そう、コンビニなどで買える多くのチョコレートにはトランス脂肪酸である「植物油脂」が含まれているんです。, チョコレートと言えばこの赤いパッケージをぱっと思いつく人、多いのではないでしょうか。CMも人気のある女優さんを起用していますね。, ストレスを低減させるGABAを含むチョコレート、ということで一時期流行りましたよね。でも実際はギャバより植物油脂の含有量が多いみたいですね。, こちらは脂肪や糖の吸収を抑える難消化性デキストリン入りのチョコレート。私も、植物油脂を気にするようになる前はよく食べていました。, 乳酸菌がはやりだしてから、こちらのチョコレートも流行っていますね。でも実際は、乳酸菌よりも植物油脂の方が成分的には多いです。, 手軽に食べれるチョコレート菓子として、コンビニやスーパーで必ず見かけるガルボ。こちらにいたっては原材料名の二番目に植物油脂がきています。, これはちょっと驚いたのですが、高級チョコレートブランドであるリンツでも植物油脂が配合されていました。商品によって異なるみたいですが、リンドールは日本でも大人気なので残念です。, まだまだたくさんあるのですが、上記を見てお分かりいただける通り、ほとんどの商品に植物油脂が含まれています。びっくりです。, 可愛いパッケージのデザインと高いカカオ配合量で一躍人気商品の仲間入りをした明治theチョコレート。コンビニで見かけると、ちょっと高い気がしてしまうのですがやはり成分が良いからだったんですね。, これだけ原材料の写真を撮るのを忘れてしまいました…。調べたところ、原材料はカカオマス、砂糖、ココアバター、香料でした。, さすがに高いだけあります。リンツならリンドールではなくてExcellenceシリーズを選びたいですね。, こちらはスーパーでは見つけていないのですが、たまにPlazaで見かけるチョコレートです。原材料は砂糖・ココアバター・全粉乳・カカオマス・レーズン・カシューナッツ・粉状ヘーゼルナッツ・脱脂粉乳・乳脂肪・バニラ香料です。, フェアトレード チョコレートなので、少しでも現地の人の助けになれば、という思いもこめてたまに買います。, こちらもフェアトレード チョコレートです。カルディがお近くにある方は是非!カカオ含有量も何段階かあって選べます。, ここまでご覧頂けた方はお分かりのように、植物油脂フリーのチョコレートって高いんですよね (><), でもきっと、チョコレートの本来の価値ってそれくらいなんだと思います。手間暇かけて良い原材料で作られるものに対して相応の対価を払うのは当然のことですよね。(と、思うようにしてます。), ついでにいうと、高くてあまり買えないので、もったいなくて食べる量が減ります。結果ダイエットにも節約にもなっているのではないかと思います。, こちらの記事の「4.手作りきなこチョコ」でご紹介したチョコレートは、手作り=原材料を自分で把握しているのでとっても安心です。植物油脂を含まないチョコレートは値段が高いものが多いので、最近は手作りしてストックしてます。, (いや、チョコレート食べないのがいいのはわかっているんですが、甘い物食べないとストレスが…), Netflixと旅と猫が大好きな30代女、時々旅人、時々派遣社員です。 その疑問に答えるために、「植物油脂」とは何かというところから、チョコレートによく利用される植物油脂の種類と役割についてお伝えします。, 特に、常温で液状のものを「植物油(しょくぶつゆ)」、固体のものを「植物脂(しょくぶつし)」と分類する場合もあります。, 植物脂はあまり馴染みがないかもしれませんが、植物油は普段料理で使うサラダ油をイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。, 植物油脂について少し分かってきたところ、お次はチョコレートに利用される植物油脂についてみていきましょう。, チョコレートの製造に主に利用されている植物油脂は、大きく分けて①ココアバター類似脂、②ココアバター改良脂、③ラウリン酸系油脂、④トランス酸系油脂の4種類が存在します。, これらの油脂は、チョコレートの原料であるカカオマスから抽出される油脂(=ココアバター)とほぼ同じ脂肪酸組成を持っています。, さらに、ココアバターと同等の特徴を持ち、かつ工業的に生産されているものなので天然物であるココアバターよりも安価で供給が可能という利点も。, チョコレートを安く、大量に生産するためにはココアバター類似脂の存在が不可欠と言えるでしょう。, ココアバター改良脂は、脂の脂肪酸組成を変えることで融点などを調整し、ココアバターにはない付加価値を付けた油脂です。, 少し難しい話をすると、脂が持つ脂肪酸組成をいじることでその脂の融点をコントロールすることができるんです。, 通常のココアバターの融点が約34℃なのに対し、ココアバター改良脂には融点が36℃以上の高融点油脂や逆に融点が32℃程度といった低融点油脂も存在します。, (要は高めの温度でないと溶けないものや、低めの温度でも溶けるという性質があるんです), ちなみに高融点油脂は、クッキーやパン生地に混ぜ込んで焼成するような焼成タイプの用途のチョコレートに使用されることが多いです。, チョコチップクッキーに入っているチョコチップをイメージすると分かりやすいと思います。, また反対に、低融点油脂はチルドケーキのトッピングなどの用途に使用するチョコレートに多く使用されています。, しかし、相溶性(※1)が低く加水分解しやすいため、ドーナツなどの比較的短い賞味期限を設定するようなお菓子へのコーティングで多く使用されています。, (※1)相溶性・・・ココアバターとのなじみやすさ。油脂の構造が似ているものほど相溶性は高い。相溶性が低いとブルーム発生の原因になる。, 比較的安定性があるので、クッキーなどの日持ち菓子のコーティングにはトランス酸系油脂の使用が適していると言われています。, しかし、トランス酸系油脂は精製の際の副産物としてトランス脂肪酸を生成するため、トランス酸問題(※2)によって敬遠されがちな油とも言われています。, (※2)トランス酸問題・・・自然界に存在しないトランス酸は多量に摂取すると血中の悪玉コレステロール値を上昇させるとして、北米ではトランス酸量表示が義務付けられています。, 日本ではそこまで敬遠されていませんが、アメリカではトランス脂肪酸の使用制限が話題になることもあります。, チョコレートの美しさ、美味しさを長く保てる一方で、健康にマイナスになる可能性があるんですね。, チョコレートケーキを作るときに、クーベルチュールチョコレートでコーティングを成功させるのはなかなか難しいですよね。, そんな時には、コーティング用のチョコレートを使うと失敗なくツヤツヤのチョコレートケーキができますよ。, 植物油脂は工業的に精製されたものなので「私は健康志向だから、口に入れるものは全て天然物じゃないとダメ!」という考えの人にとっては好ましくないものに区別される時もあるでしょう。, しかし今回植物油脂に関して調べてみて、ココアバター類似脂を始めとしたチョコレートに使用されている植物油脂には「ココアバターだけでは作り出すことができないチョコレート」を作ることができることが分かりました。, ココアバターにない機能性を付与したり、価格にメリットがあったり、といったことですね。, 確かに、特にトランス酸系油脂に関してはトランス酸問題で騒がれることもありますが、個人的には「チョコレートの可能性を広げる」という点では植物油脂の使用は有効なのではないかなと感じています。, 植物油脂のメリット、デメリットを考えた上で、上手にチョコレートを選べるといいですね!, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。. ロッテのチョコレートに混じっているのは俗にいう 「食べるプラスチック」 ともいわれる「植物油脂」です。. シャルロッテ 生チョコレート<カカオ> 生チョコと渾然一体となる香り立つフレーバー、さりげないアクセントがお口でとけあいます。 ブランドサイトを見る オンラインショップで購入する. 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