マクロン大統領下のフランス社会民主主義 西川潤【早稲田大学名誉教授】 2017年5〜6月、フランスでは「中道派」マクロン新大統領とその政治運動「共和国前進」が圧倒的な強みを発揮して国政を担うこ … 民主的社会主義(E.U.:democratic socialism)は、社会主義と民主主義の両方を支持する政治哲学である。民主的社会主義者は、資本主義は自由、平等、連帯という価値観と本質的に相容れないものであると主張している。大半の民主的社会主義者は社会主義への漸進的な移行を求めるが、民主的社会主義は社会主義を確立するための手段として革命的・改革主義的な政治を支持することができる。用語として、民主的社会主義は、共産主義や権威主義的社会主義の発展に反対する人々によって普及した。 社会党(しゃかいとう、Parti Socialiste)は、フランスの社会民主主義・中道左派政党である。略称はPS。中道右派の共和党と対する主要二大政党の一つである。社会主義インターナショナルと進歩同盟加盟政党。ミッテラン、オランドの2人の大統領、ジョスパンら計6人の首相を輩出した。 まず、フランスのたどった民主主義の進歩や社会変動が、イギリスのそれとはかなり異なったものである、ということに注目しなければなりません。 フランスより1世紀前に起こったイギリスの市民革命は、むしろ「中世の復活」でした。