新垣結衣がいるから観られたものの、基本中学生のやりとりの話だから、未成熟というか全体的な深みがないし、合唱コンクールだとかなんだとか、子供っぽい内容で大人の鑑賞に耐えられるかは微妙なライン。なんのひねりもなく、ストレートな展開、おそらく1.5倍か10倍速で見ても内容は十分理解できる薄さ。時間とって観る感じでもないです。, 新垣結衣主演作品を順に見ているのですが、映画ではこれが一番好きです。彼女がファンを魅了する「笑顔」は物語上ほとんど見られませんが、前半の「投げやり感」満開の演技はなかなかいいです。が、なんといってもこの作品の良さは中坊たちのかわいさ。田舎の中坊たちの素朴な躍動感で胸がいっぱいになっちゃいます。あと、自閉症の扱いも過剰に啓蒙的じゃなくてとても好感持ちました。身内に重度がいるのですが、けっこうリアルな描き方だったと思いました。また見てもいいかな、と思えるような作品でした。, 自分の15歳は、どんなだったかな。と思い出しながら見ていました。いろいろな伏線が上手く回収され、自閉症のお兄ちゃんが効果的に絡んで、最後はハッピーエンド。心が洗われた、いい内容の映画でした。, 夏の空気感×美しい景色×訳あり家庭×青春×感じ悪いガッキー=良かった!人生達観したようなサトル、父親に2度も裏切られるナヅナ。自分の生まれてきた意味。自分が生まれてなければ母親はもっと幸せだったかもしれない。そんな重い思いをたった15年の人生で抱え込み、それでも前向きに生きていく。生徒達に比べて、大人としてプロとしてちょっと挫折の理由が弱いな、と思ってしまった柏木先生でなくても心震わせられます。特にサトルの思いに涙しました。「自閉症の兄がいなければ」ではなく「兄が自閉症だったおかげで、自分がいる」って。そんな思考回路は自分は持ち合わせて無いな。そしてサトルがほんの時々思ってしまう考えに胸が苦しくなります。15歳ですよ!いやー、後半からラストまで涙で心のデトックス出来ました!素直な気持ちで観賞することをオススメします!そして、さすが川口春奈を生み出した五島列島。先生も生徒も美人揃いでしたね!, オンボロのトラックに乗る、ちょっとファンキーな音楽教師柏木(新垣)は男子の人気の的となったが、コンサートをボイコットするなどした謎めいた過去も持つ。男子部員がいなかった合唱部だったが、すぐに数名集まった。しかし、彼女は「私はピアノは弾かないわよ」と断言し、彼らの練習を見守るだけだった・・・ 美声を持つ中三の桑原サトル(下田翔大)は自閉症の兄の迎えが日課であったが、成り行きで入部することになった。ナズナの父親は女と駆け落ちしたために喧嘩のネタにも・・・ 全校集会において代理のピアノ伴奏を頼まれたユリだったが、ピアノの前に座るも弾こうとしなかった。前半で生徒たちがYouTubeの映像が流れただけで、ユリは一度も弾かなかったのだ。「こんなところでピアノを弾くのはもったいない」とか宣言してたのに、本当は弾けなかったのだ。一年前に婚約者を事故で亡くして以来・・・ 合唱コンクールが迫っていた。こんな状態で予選突破したら漫画みたいだと思っていたけど、ラストは別の感動が。残念だったねと慰めあう中で、弟の晴れ舞台を見れなかった自閉症の兄のために合唱部がみんなで合唱。でもストーリーよりもやはり歌がいい・・・♪(ほぼ備忘録), 青春ドラマかと思いきや、壁にぶち当たっている大人がみるべき作品でした。居場所がない、必要とされない、自分が何者かわからないとき。周りに求めるものがないのでなく、自分が見えてないだけなのだと気づく。救いのある作品ですね。, 開始直前にテレビ番組表で見つけて鑑賞した作品。マイバラードも手紙も歌いたくなってしまうので、歌える環境で視聴して良かった。豪華な役者陣も、自問をもたらす静かなストーリーも良い。私は何のために生きているのだろう。十五の私は、十五年後の私に向けてどんな手紙を書いただろう。十五年後にあたる三十歳をとうの昔に過ぎたが、思わず考えずにはいられない良作だった。, 誰もが一度はやったことがあるであろう合唱。授業だったり、合唱コンクールだったり。合唱や、歌には何故か不思議な力があり、歌を歌ったり、聞いたりするだけで心が動かされることもある。そんな合唱を通して、中学校の合唱部員たちの青春を描いたのがこの映画です。もちろん逆ということもありますが、練習の初めはなかなか男子がやる気を出せず、女子の足を引っ張り、女子は男子にイライラする。男子の中にも合唱が好きで得意な男子がいて、その男子たちを中心になんとか一つになって合唱を作り上げる。そんな合唱あるあるがこの映画にはてんこ盛りで、そこにそれぞれの誰にも打ち明けられない悩みや葛藤、苦しみなどが交錯して話が進むので、涙なしには観れません。訳ありの美人ピアニスト柏木ユリを新垣結衣さんが演じていましたが、こういう役もできるんですね。この映画の後に逃げ恥を見たんですが、全くイメージ違って面白かったです(すみません、どうでもいいですね)。終始ムスッとしていましたが、本番前の「私たちも戦うの」との言葉には心を打たれました。ユリ自身も合唱部の部員たちに出会って成長したんだと思います。そして、なんといっても本番、部員たちがそれぞれの想いを胸に生き生きと楽しそうに歌うシーンは素晴らしかったです。なんたって楽しく歌うのが一番!色々なことがあったけれど、この歌に全てを乗せて歌うんだという気持ちが歌に表れており、とても感動します。結果が優勝でないのも好印象でした。合唱部員も今見るとかなり豪華な面々です。恒松祐里さん、葵わかなさん、柴田杏花さん、山口まゆさん、下田翔太さん、佐野勇人さん特に、桑原サトルの兄で自閉症の桑原アキオ役の渡辺大知さん、良かったです。最後の仲村ナズナとのシーンは観ているこちらがホッとできるシーンでした。五島に響く15歳の少年少女の歌声の中で静かに進んでいく、とても温かい映画でした。, 青く真っ直ぐで正しい映画だった。新垣結衣は美しく木村文乃はいい味出してた。中学生が全員キラッキラしてた。, この映画はすごいしっかりとしたストーリーだった。最初はなんかもやもやした感じで見ていたけれど合唱コンが近づくにつれ先生と部員たちの団結力が強くなっていき、はたしてどうなるといった感じ。先生がピアノをひかない理由、生徒それぞれの悩み、それぞれがしっかり描かれており、最後はひっかかることもなくスッキリする。合唱コンの合唱は聞いた時には鳥肌が立った。男子の成長ぶり、先生や生徒の悩みの葛藤など、いろいろな見所がある映画だった。合唱コンで終わりと思いきや最後。思わず「おぉ。」と声に出てしまうような展開に驚いた。, 原作を読みました。ネットフレックスで5年振り鑑賞いま活躍してる俳優の若かりし頃。アンジェラアキの手紙〜15才の君へやはりいい歌だね。ガッキーと木村文乃は可愛い!, コーラスとか合奏とか、みんな悩みを抱えていてもひとつになる。音楽に係わった学生時代を思いだす。演奏会前の高揚感とか緊張感が懐かしい。映画では、それぞれが、抱えた苦悩とたたかっている。爽やかなラストもよかったが、公会堂のロビーのシーンが感動的だった。エンドロールに出身校の名を見つけ、ちょっと嬉しかった。あのロビーにいたのかなあ?ガッキーは一皮むけた印象を持った好演だった。, 内容はストレートで斬新さとかは全くなかったけどこれ系はそんなのいらないしねいらん事考えずにそのまま観るのがオススメ考えすぎるとどんな映画も駄作になる, 臨時教員として、五島列島のある島に赴任した柏木ユリ(新垣結衣)の表情は暗い。笑顔はない。生徒たちに対する態度もそっけない。 彼女の暗く、覇気のない姿の理由は徐々に明かされる。 木下恵介監督の「二十四の瞳」は、冒頭から明るさに満ち溢れた名作なのは、万民が知る所であるが、今作は彼の名作へのオマージュに彩られている。 五島列島の風土と、そこで暮らす生徒たちの明るい表情と、彼らが奏でる合唱が、徐々に柏木ユリの心を解きほぐしていく過程が観ていて心地良い。 生徒たちを指揮するユリの吹っ切れた表情と、生徒たちの歌声が響き渡るシーンは忘れ難い。彼らが歌う歌はアンジェラ・アキの名曲である。感動を禁じ得ない。 当時、中学生を演じた方々には、長崎出身の方を中心に現代邦画を牽引する若手俳優さんたちも出演していた。 (恒松祐里さん、葵わかなさん、佐野優斗さん・・・)<三木孝浩監督が、「手紙~拝啓 十五の君へ~」から物語を組み立てた気品溢れる邦画である。><2015年2月28日 劇場にて鑑賞>, 夜中に地上波で見た。長崎の五島列島が舞台。新垣結衣が演じるクールな先生と一生懸命な中学生との合唱部での練習と大会本番の様子。本当にあった課題曲で、アンジェラ・アキの曲。2015年の邦画。, 新垣結衣、、主演映画。「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフに生まれた中田永一の小説を、映画化。, ガッキー目当てで鑑賞する方も多いのではないでしょうか。勿論それでいいと思います。作中でもありましたよね、理由がどうであれ音楽を始めてくれたなら、と。この時期になると夏休みが始まり、学生達は貴重な休暇をコンクールの練習漬けの毎日を送るのでしょう。今年もそんな季節が来ました。近年のドラマはいい歳した若手俳優が中高生の役を演じていてあまりにも現実離れしているけど、本作は等身大の15歳像がそのまま反映されていた。一見強がっているが中身は純粋で時に弱く、思春期ならではの悩みを抱えている繊細な子供達。部活をひたすら頑張る青春映画はご都合主義が多く、ひたすら厳しく辛い部活に身を捧げた学生生活を送った身としては、あまり好きではありません。本作もその理由で鑑賞を避けていましたが、そんなジャンルの映画ではありませんでした。メッセージ性のある作品ではありますが、それを押し出していると少しチープになってしまいます。この映画が訴えるメッセージは、鑑賞する人がそれぞれ感じ取ればいいのではないでしょうか。, コンクール本番前、木村文乃が緊急出産するときはちょっとアレって思いましたが、その後盛り返しした。泣ける映画はいいですね。, 地元に戻ったピアニストが友達の産休を理由に臨時教師となり合唱部の顧問としてコンクールを目指すお話。まぁ、最終的にはコンクールなんてどうでもいいや的にはなってましたがガッキー演じる美人臨時教師はスレ気味。周りの生徒は皆良い子ちゃん。悲しい身内話はあるけれど、(そんな事を現実的に味わった事の無い人には可哀想と共感抱くかも知れないでしょうが、逆に)悲惨な現実を味わった事のある人間は「だから何?そんなの不幸なうちにも入らんわ。 」とシラけてしまう。そんなこんなで身内話から立ち上がりさぁ合唱だぁ〜。文科省が好きそうな後半ではありました。。。コンクール合唱部分だけ(歌い始めピアノに写る生徒達の描写が特に)は褒めるが、後は私個人とすると全体的にシラけてばかり。ラストも良い子ちゃん過ぎました。はっきり言おう!!同情を誘う不幸話はこの作品には要らん!!私にはある意味、「ある歌をモチーフにして映画作りました」と言う最近流行りの作品は合わない。ハナミズキとか、これとか、雪の華とか‥‥。ちょっと(歌モチーフ映画作る)意味分かんない。その歌を超える映画って出ない気がします。何かと同情誘う不幸話が付いて廻るし、ワンパターン。「歌のイメージと合ってるか?」と疑問を呈したい所もある。ちょこちょこ良い子ちゃんが不幸から希望を見出す話が好きな人とガッキーファンはどうぞ, 見どころ解説・レビュー 実話から着想を得た感動サクセスストーリー! 中条あやみの熱演光る!, 【2週間無料トライアル】メジャーからZ級まで世界中のホラー映画・ドラマが《見放題》, 「鬼滅の刃」興行収入200億円突破! 歴代興収ランキング5位に2020年11月9日 12:12, 北川景子主演「ファーストラヴ」本予告完成 Uruが主題歌に書き下ろし曲、挿入歌に新曲を提供2020年11月9日 05:00, 永瀬正敏、「Malu 夢路」での謎の男役は「でき上がって初めて知った」2020年11月9日 12:00, 庵野秀明初監督OVA「トップをねらえ!」全6話を劇場上映 来場者特典は生コマフィルム2020年11月9日 08:00, 柳楽優弥、北斎が「鬼滅の刃」に与えた影響に驚き 田中泯は「北斎に喜んでほしい」と願いこめる2020年11月9日 18:20, 【国内映画ランキング】「鬼滅の刃」3週目で歴代興収ランクTOP10入り、2位「罪の声」は好スタート2020年11月3日 11:00, 【コラム/細野真宏の試写室日記】劇場版「鬼滅の刃」興行収入200億円突破はいつ? 「千と千尋の神隠し」超えの可能性は?2020年11月5日 17:00, ショーン・コネリーさん死去 ダニエル・クレイグ、ロバート・デ・ニーロらが追悼2020年11月1日 09:30, 「鬼滅の刃」×GUコラボ、第2弾が11月下旬スタート 秋冬活躍アイテムなど販売2020年11月1日 13:30, 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FUTURE』と、映画が充実している時期の作品。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015にてゆうばりファンタランド大賞(観客賞)とイベント賞受賞。第8回東京新聞映画賞(2016年)受賞。, このノートを書いているのが2020年11月。現時点でガッキーが出演した映画はすべて観賞済だが、その中ではこの作品がいちばん好きだ。, 冒頭でも述べたが、アンジェラ・アキの歌「手紙~拝啓 十五の君へ~」をモチーフにして、五島列島にある中学校の合唱部の生徒たちと、産休を取る教師の代わりに臨時で赴任してきた音楽の教師の交流を描く。島の美しい景色も見もの。, 中学生たちの中にはいろんな事情を抱えている子がいるのだが、新垣結衣演じる赴任してくる教師柏木ユリも訳ありで、ピアニストなのに心に傷を負ってピアノが弾けなくなってしまっている(ちなみに、ユリが乗る不自然なまでにオンボロなトラックは過去から逃れられないユリを表しているように思われる)。そんな生徒たちと教師が交流を深めていくことで、お互いに悩みを乗り越える力を得ていく。, この映画で良いなと思うのが、別に誰の状況もそれほど変わらないところ。そもそも描かれる問題は解決するようなものではない。周囲の状況なんてそうそう変わらないし、過去に起こったことは変えようがない。それらが悩みの種であるならば、解決するのはそれらを受け入れてなお前に進もうとする気持ちだけだ。ユリや生徒たちは合唱を通じてお互いに励ましたり、家族や友達の応援や気遣いから力を得て、自分の力で前に進み始めて乗り越える。甘くない話だが、とても正直だと思う。, 下田翔大演じるサトルには自閉症の兄がいるのだが、自分は親がいなくなった後もその兄の面倒をみていくために生まれてきたと思っていて、そのため生きている理由がはっきりしているので将来に不安がないと言う。本人はそう言ってもつらい時もあるだろう、私ならそう思ってしまうしおそらくユリもそう思って車で家まで送ろうとするのだが、サトルは「兄と一緒に歩くとが、好きなんです」と言って断る。この時の気負わない感じが実に良い。そしてこの後夕日を浴びながら2人で帰るシーンの神々しいこと。サトルはいつもはかなげな感じがうまく出ていて、ボーイソプラノがきれいで、ああ、この子は天使なんだなと得心がいった。, 恒松祐里演じるなずなは、自分は生まれてこなかったほうが良かったんじゃないかという思いとか、どうしようもないひどい父親のことをやっぱり信じ始めてしまったりとか(そしてまた裏切られてしまう。本当に最悪な人だよこの親父)、そんなことを抱えながら、でもたぶん「うまくやっていかないといけないんだ」と思って合唱に一生懸命取り組んだりしてるのだろう。そういうふうに生真面目に戦えてる時と落ち込んでしまう時の揺れが切実に感じられた。特に印象に残ったのが、突然父親が帰ってきて戸惑いを隠せないときの「おばあちゃん?おじいちゃん?」ていうセリフ。いろんな気持ちが混ざった感じ、すごく迫真だった。また、クライマックスの合唱コンクール終了後のロビーで、サトルの兄ととても大事な思い出を共有していることがわかっていく時の表情の変化もすばらしかった。, 話が逸れるが、このコンクール終了後のロビーの雰囲気、開放感と高揚感に包まれている感じがリアル。大会前夜のホテルのロビーの雰囲気もすごく掴んでいて、演出がとてもうまいなと思う。, ところで、生徒たちの中ではなずながいちばんユリに当たりがきついのだが、それはなずなが過去のユリだからだろう。ユリから見れば、15歳の自分に本当にそれでいいのかと叱咤されているのだ。ユリは、まずサトルの天使に癒されて、次に過去の自分に背中を押されて立ち直るのだ。, さて、そのユリを演じるガッキー。「ガッキーの映画の中でいちばん好き」と言うほどにどこがこの映画の魅力かと問われたら、それは、ガッキーの魅力がとてもよく出てるから。, 私が思うガッキーの魅力の一つに、演技に「ゆるさ」を込められることがある。ゆるさというと若干語弊があるのだけれど、極めすぎないというか、「あそび」があるというか、演技がふくよかというか。言えば言うほどわからなくなりそうだがかといって例もあげにくい。でも全般に渡ってそういう空気があることが多い。, 言い方はさておき、ユリが教会でなずなと出会うシーンや、学校で松山先生から合唱の指導を任されて始めるまでのシーンでは愛想も悪いし、ピアノは弾かないと言い切っているし、教師としてやる気があるようにも見えないのだけれど、映画のわりと早い段階で合唱の指導をするシーンもあるし、男子部員の入部について「入部の理由なんてなんでもいいよ。なにがきっかけでも、音楽と出会ったんだからそれでいいんじゃない?」と言って表情と裏腹に歓迎する風を見せるし、早々に方針転換を示す。「あれれ?」と思わなくもないんだけれど、最初から愛想が悪いときも言い切っているときも「ゆるさ」があるから「そういう余地もあったよな」と思って納得できるのだ。, その後も、例えばピアノを弾くようになってからも、名ピアニストといえどもまだまだ万全の自信ではないまま進んでいるはず。コンクールのステージの上で皆に言う「笑って」のひかえめな感じ、自分だって心配だったりするのを奮い立たせているのだ。うるっとくる。, 映画のラスト、ユリが東京へ帰るとき、今度は生徒たちがユリに「笑って〜!」と屈託のない声援を送る。まだまだ成長過程の中学生は大会も糧として成長して、先生を思いやる心の余裕を身につけたのだろう。朗らかだなあ。, ところで、合唱コンクールを観に来ていた事情を知らない人たちはユリを見て驚いただろうなと思うとちょっとおかしい。1年前に突如活動しなくなった有名ピアニストが中五島中学校の伴奏弾いてるぞ!って。またネットニュースになって、東京へ帰ったらリサイタル開きませんかって話も来るだろうし、うちの学校に来てください!っていう依頼もいっぱい来そう。, 記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。, 最近新垣結衣さんのファンになりました。ここではガッキーの出演作の感想や、その他ガッキーにまつわることを中心に書いていこうかと思っています。. document.write(' [ マイページ / 登録情報ログアウト ] '); document.write('ゲスト さん [ ログイン ] '); くちびるに歌を »ガイドライン違反報告, アンジェラ・アキの「手紙~拝啓 十五の君へ~」をモチーフにされたといわれる「くちびるに歌を」が公開になりました。この主題歌は誰でも一度は聞いたことのある歌なのではないでしょうか。合唱コンクールに出場する中学生たちと交流する姿が軽快にタッチで描かれていきます。ある日、産休するハルコ先生に変わって柏木が臨時教員として赴任してきます。時としてそっけないそぶりを見せる姿を見ていると問題を抱えているのがよくわかる。同じように生徒も自閉症の兄を持つサトルであったり、ナズナの父のことであったり、悩みを抱えていたのでした。新垣さんが心に傷を負った音楽教師というひと癖もふた癖もありそうな役どころを見事に演じ切っておられましたね。時にはぶっきらぼうに演じわけながら、最初は生徒たちとの呼吸もちぐはぐだったんですが、ある事件をきっかけに変わっていきます。ピアノを弾かなくなっていたんではない、弾けなくなっていたのです。先生と生徒の関係も始めはぎくしゃくしていましたが、いつしかひとつになっていきます。それがナズナたち生徒だったり、ハルコ先生だったり・・・コンクールの当日ハルコ先生は病院に運ばれます。ハルコ先生に電話しようと言います。陣痛のくるハルコ先生の耳元に生徒たちの歌うコーラスが届きます。そしてコンクールが終わった直後にオギャーオギャーと産声が。歌は人を引きつける力を持っています。いいえ人を幸せにする力を持っているといえるのかもしれません。鍵盤を奏でるボーという汽笛の音が素敵です。ラストシーンで自閉症を患うサトルの兄貴がナズナに話かけるシーンにはグッときます。個々の配役陣の描かれ方も素敵でした。15年後に宛てた手紙を書かせるシーンあるんですが、サトルの兄を思う肯定的に捉えた気持ちには熱いものがこみ上げずにはいられません。最後、他校の生徒も一緒になってマイバラードを歌うシーンなんな最高潮に盛り上がります。人はひとりじゃあない。夢に向かって進む姿は君たちが愛のメッセージを届けてくれたような気がします。ほんとにストーリーの良さもあるけれど音楽が心に響きます。高評価なのもうなずけます。サトルの母親(木村多江)の温かさもにじみ出ていて好感を持ちました。アンジェラアキの歌、もう一度聞きたくなりますよ。新垣と合唱部キャストの生み出す珠玉のハーモニーは、観る人に勇気と感動を与えてくれるに違いない。 泣ける要素は多分にある。ぜひお勧めしたい一作品です。同日公開の「幕上がる」と競いながら評価を伸ばしていってもらいたいです。 »ガイドライン違反報告, 仲村ナズナ役の恒松祐里さんをはじめとする中学生役の皆さんが、中学生時代を思い出させてくれた。 それぞれがいろいろなことを抱えて生きている中で、前向きに生きることの大切さを教えてくれた。あまりの真剣さに思わず笑ってしまうシーンが多かった。 新鮮でさわやかな気持ちになれる映画だ。 恒松祐里さんには、これからの活躍に期待したい。 もちろん主役の新垣結衣さん、周りを固めた木村文乃さんや木村多江さん、ほかの出演者の方ももよかった。 自閉症役を演じた渡辺大知さんの演技は、特に感心した。 } else { if (document.cookie.indexOf("LOGIN_SPID=") >= 0) { »ガイドライン違反報告, 最初は見るつもりなかったんですが・・・あまりにもMovie Walkerの評価が高かったんで、釣られて行ってきました。2008年の全国学校音楽コンクール課題曲手紙のドキュメンタリーから生まれた映画です。いや・・これはすごいわぁ。この曲にあったそんな話題が入ってます。中学生の世界、コミュニティって小さくて今考えるとその世界ってちっぽけなんやけどその世界の中で大きく占めるものとどんな姿勢で対峙するかってほんまあとの生き方を左右することがたくさんあります。その対峙しなければならないものってあとの時代になっても消えるわけではなくてそれを含んだ生活になっていくだけなんですがそのことと一生対峙しなければならへんってわかったとき若い子は愕然としちゃうんですよね・・どうせとかしゃーないねんとか・・・そんな気持ちに。けど、合唱で歌に真剣に向き合うことで、その現実にも向き合えるようになる。もちろん、客観的にはなんも変わっていない・・・けど、世界は変わる。そんな力のある映画でした。あと、音楽映画の特権。最後の音楽の力。そんな音楽映画の名作めっちゃありますよね~オーケストラリンダリンダリンダ陽のあたる教室なんといっても個人的にはブラス!クライマックスのシーン最高でした。音楽作品って最後の演奏で熱くなり、涙ぐんでしまいました。東京から柏木ユリが長崎県五島列島にある中五島中学校へ臨時教員として赴任してくる。彼女はこの中学校の卒業生で同級生が出産のための代理であった。彼女は有名なピアニストでその噂は中学校にすぐに広まる。音楽教諭・合唱部顧問の松山は部顧問も彼女に委ねるが彼女にはその気はない。生徒たちは彼女の演奏を願うが彼女はその気もなかった・・・合唱部には今まで女性だけであったが、顧問が美人なこともあり男子も集まり始める。部長であ仲村はそのことで不安になる。最後の合唱コンクールで上の大会へ一日も長く歌いたかった皆は柏木に対して疑い始める。柏木は合唱部部員に関わる中で自分の想像もしない生徒の現状に心揺らぎ始め自分の心の傷を振り返り始める。合唱部員の桑原部長の仲村の自分のこれからの人生の向き合い方これがすごかったです。桑原の自分の生きる意味なんとも言えなくなりました・・・この映画の評判がいい理由が分かりました。素直によかったです。そして、最後のクライマックス・・・・泣かへん人いるですか??あのシーン。