藤井聡太「二冠」記録ずくめの圧倒的戦績 3年連続勝率8割以上、最年少記録塗り替えも ツイート 大平誠 2020.8.26 11:30 AERA ・8/19,20:藤井聡太棋聖 後手相掛かり80手勝利 藤井聡太二冠達成棋聖 戦 2020 06/08 ・6/8:藤井聡太七段 先手矢倉157手勝利 ・6/28:藤井聡太七段 後手矢倉90手勝利 ・7/9:渡辺明三冠 先手角換わり142手勝利 ・7/16:藤井聡太 後手矢倉110手勝利 藤井聡太新棋聖誕生 王位戦七番勝負:藤井聡太棋聖が木村王位より奪取し、新王位へ; 棋王戦五番勝負:本田圭四段が挑戦者となりましたが、渡辺棋王が3-1で防衛; 棋聖戦五番勝負:藤井聡太七段(当時)が渡辺棋聖を3勝1敗で破り棋聖奪取、新棋聖へ 渡辺明三冠の経歴・戦績. 藤井 聡太(ふじい そうた、2002年7月19日 - )は、将棋棋士[1]。 藤花戦三番勝負展望, 里見香奈女流四冠、リターンマッチへ 第10期リコー杯女流王座戦五番勝負展望, 100期への挑戦 9月下旬の注目対局を格言で振り返る, このサイトに掲載されている記事・イラスト・写真・商標等の無断転載を禁じます。. Copyright(c) 2016 Japan Shogi Association , All rights reserved. 杉本昌隆八段門下[1]。棋士番号は307[1]。愛知県瀬戸市出身[1]。名古屋大学教育学部附属高等学校在学中(2018年4月 - )[2][3]。, 2016年に史上最年少(14歳2か月)で四段昇段(プロ入り)を果たすと、そのまま無敗で公式戦最多連勝記録(29連勝)を樹立した。その後、最年少一般棋戦優勝・タイトル獲得など多くの記録を更新している。, 5歳であった2007年の夏、母方の祖父母から将棋の手ほどきを受けた[4]。藤井の祖母は、3人の娘のところに生まれた孫たちに囲碁と将棋のルールを順番に教えていた(祖母自身はルールを知る程度)[4]。藤井は瞬く間に将棋のルールを覚え、将棋を指せる祖父が相手をしたが、秋になると、祖父は藤井に歯が立たなくなった[4]。, 同年の12月、瀬戸市内の将棋教室に入会[4]。入会時に師範から渡された、500ページ近い厚さの所司和晴『駒落ち定跡』(日本将棋連盟、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background-image:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png");background-image:linear-gradient(transparent,transparent),url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg");background-repeat:no-repeat;background-size:9px;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background-image:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png");background-image:linear-gradient(transparent,transparent),url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg");background-repeat:no-repeat;background-size:9px;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background-image:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png");background-image:linear-gradient(transparent,transparent),url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg");background-repeat:no-repeat;background-size:9px;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background-image:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png");background-image:linear-gradient(transparent,transparent),url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg");background-repeat:no-repeat;background-size:12px;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4819702092)を、まだ読み書きができない藤井は符号を頼りに読み進め、1年後には完全に理解・記憶した[5]。, 2011年8月、小学校3年生で第10回全国小学生倉敷王将戦・低学年の部で優勝[7]。同年10月にJT将棋日本シリーズ東海大会の低学年の部で優勝[8]。, 2012年1月、第9回小学館学年誌杯争奪全国小学生将棋大会に出場し、準決勝で伊藤匠に敗れる。6月に研修会B1に昇級し、9月に小学校4年生で新進棋士奨励会(以下「奨励会」)に入会(6級)[9][注釈 1]。, 小学6年生の時に、史上最年少で奨励会初段、奨励会二段に昇段[11]。中学1年生であった2015年10月18日に、史上最年少(13歳2か月)で奨励会三段に昇段し、複数のマスコミで報じられた[注釈 2][13][14]。ただし、その2週間前、同年10月3日に開幕した第58回奨励会三段リーグ戦(2015年度後期)[15]には間に合わず、半年近く足止めとなった[16]。, 中学2年生で迎えた第59回奨励会三段リーグ戦(2016年度前期)[17]で、2016年9月3日の最終局に勝ち、同年10月1日付・14歳2か月での四段昇段=プロ入りを決め[注釈 3]、最年少棋士記録を62年ぶりに更新した(加藤一二三が1954年8月1日に14歳7か月で四段昇段)[9][18]。中学生棋士は、加藤一二三・谷川浩司・羽生善治・渡辺明に続いて5人目[9][18]、三段リーグを1期抜けしたのは、小倉久史・屋敷伸之・川上猛・松尾歩・三枚堂達也に続いて6人目であった[注釈 4][9]。, 2016年12月24日に行われた第30期竜王戦6組ランキング戦、加藤一二三との対局が、プロデビュー戦となった[19]。両棋士の年齢差は62歳6か月であり、記録に残っているプロ棋士の公式戦では最多年齢差の対局となった[19]。藤井が更新するまで最年少棋士記録を保持していた加藤を110手で破った藤井は、公式戦勝利の史上最年少記録を更新した(14歳5か月)[19]。, 4月4日、王将戦1次予選で小林裕士に勝ち、プロデビューからの連勝記録を更新した(11連勝)[20][21]。その後も連勝は続き、6月26日に行われた竜王戦本戦1回戦で5組優勝の増田康宏に勝ち、神谷広志が30年近く保持していた28連勝の記録を抜き、デビューから無敗のまま歴代最多連勝記録を更新した(29連勝)[22]。しかし、7月2日に行われた竜王戦本戦2回戦での佐々木勇気との対局で、プロデビュー後初の負けを喫して連勝が止まった[23]。藤井の連勝中は各メディアが広く取り上げ、大きな注目を浴びた[24][25][26][27]。, 2017年3月から4月にかけてAbemaTV 将棋チャンネルで配信された非公式戦「藤井聡太四段 炎の七番勝負 - New Generation Story - 」では、増田康宏(2016年新人王)、永瀬拓矢(2016年棋聖戦挑戦者)、斎藤慎太郎(2016年度勝率1位)、中村太地(2012年棋聖戦・2013年王座戦挑戦者)、深浦康市(A級在位中)、佐藤康光(A級在位中・将棋連盟会長)、羽生善治(タイトル三冠保持中・A級在位中)の7人と対戦した[28]。共同通信社の観戦記者である津江章二は、この企画を知った時に、若手強豪からトップ棋士までが揃う藤井の対戦相手があまりに強すぎ、新人棋士を起用して何と無謀な企画を立てるものか、と驚愕し、藤井が2勝できれば上出来、藤井の全敗でも仕方ないと予想した[28]。しかし、藤井は永瀬に1敗したのみの6勝1敗でこの企画を終えた[29]。, 特に4月23日放送(収録日は2月18日[29])の羽生戦での勝利は、非公式戦にもかかわらず、主催社(AbemaTV)以外のマスコミで広く報道された[29][30][31][32]。藤井と同じく中学生棋士としてプロ入りした羽生は、AbemaTVの取材に対し、デビュー当時の自分と比べても藤井の将棋は完成度が高く、今後の成長に大いに期待できるとコメントした[33]。, 11月21日、中学生棋士の中での通算50勝の最年少記録を更新した(15歳4か月)[34][注釈 5]。, 2018年2月1日、第76期順位戦C級2組の9回戦で梶浦宏孝に勝ち、成績を単独1位の9勝0敗として、最終戦(10回戦)を待たずにC級2組1位を確定させ[36]、C級1組への昇級を決め、同日付で五段に昇段した[36][37]。さらに同年3月15日の10回戦で三枚堂達也に勝ち、10戦全勝での昇級を果たした[38]。C級2組を初参加で全勝したのは藤井が6人目であり[38]、中学生での五段昇段・C級1組昇級は、いずれも藤井が史上初[37][注釈 6]。, 第11回朝日杯将棋オープン戦では一次予選・二次予選を勝ち上がって本戦に出場し、2018年1月14日の準々決勝で佐藤天彦名人に勝った[39] 対局日 渡辺 段位 wl1 sg1 sg2 wl2 藤井 手数 棋戦 備考; 2019-02-16: 渡辺明: 棋王 先: 後: : 藤井聡太: 128: 第12回朝日杯: 本戦 決勝: 2020-06-08 [注釈 7]。2月17日午前の準決勝で羽生善治竜王、同日午後の決勝戦で広瀬章人(A級在位中)を破り、優勝した[40]。決勝での藤井の93手目4四桂について渡辺明は「18歳羽生竜王の▲52銀に匹敵する語り草になる手」と評した[41]。藤井は「五段昇段後全棋士参加棋戦優勝」の昇段規定により、同日付で六段に昇段した[42]。藤井は、一般棋戦優勝[40]・全棋士参加棋戦優勝[43]・六段昇段[40]の、3つの最年少記録を更新した(15歳6か月)[注釈 8]。藤井が五段であったのはわずか16日間であり[44]、昇段の速度に『将棋世界』の編集が追い付かないほどであった[45]。 【やじうまPC Watch】藤井聡太棋聖、二冠獲得し「パソコンを1台組みたい」。次もRyzen機? 日本将棋連盟の渡辺明のページです。日本将棋連盟は伝統文化としての将棋の普及発展と技術向上や将棋を通じた交流親善などを目的とした公益社団法人です。 天才中学生、藤井聡太四段と張本智和が対談! 「五輪で金メダル」「将棋界のトップに」, 18連勝の藤井聡太四段「強くなることが僕の使命」(羽生さんへの)憧れから抜け出さないと, https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1759626.html, https://web.archive.org/web/20180706091657/https://www.asahi.com/articles/ASL726JN3L72UCVL03K.html, https://web.archive.org/web/20180706075844/https://mainichi.jp/articles/20180630/k00/00m/040/160000c, https://web.archive.org/web/20180706071225/https://mainichi.jp/articles/20180703/k00/00m/040/040000c, 注文殺到7か月待ち!「28連勝」藤井聡太四段の「読み」養った?スイス生まれの立体パズル, https://web.archive.org/web/20180403181155/https://mainichi.jp/articles/20170627/k00/00m/040/050000c, “【関西の議論】「進学すべきか」悩める天才少年・藤井四段、母は「進学してほしいけど本人は…」、中学生デビューした先人4棋士の進路は?”, https://web.archive.org/web/20180403181008/http://www.sankei.com/west/news/170907/wst1709070008-n1.html, https://web.archive.org/web/20180403182618/https://mainichi.jp/articles/20171026/k00/00m/040/149000c, https://web.archive.org/web/20180406232013/https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201802080000824.html, https://web.archive.org/web/20180406234040/https://www.daily.co.jp/gossip/2018/02/14/0010984606.shtml, “藤井聡太七段の師匠・杉本八段が明かす“東海の師弟物語”「永瀬さんは名古屋の終電に詳しくなった(笑)」”, “藤井聡太七段、史上最年少タイトル挑戦に立ちはだかる永瀬拓矢二冠とは“ウマが合う””, 藤井聡太四段の公式戦29連勝ってどれくらいすごい?過去の連勝記録を振り返る(ライター:宮本橘), https://web.archive.org/web/20190331123657/http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3917/index.html, 1/16(月)午後10時~NHK「クローズアップ現代+」にて藤井聡太四段特集|将棋ニュース|日本将棋連盟, https://web.archive.org/web/20190331123418/https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3995/index.html, https://web.archive.org/web/20190331123533/https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/06/22/kiji/20170622s00041000161000c.html, https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4440/index.html, 藤井聡太七段 将棋ゲーム初監修「うれしい」Switchで来年3月5日発売 独自の詰将棋も, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=藤井聡太&oldid=80336672, B級2組 - C級2組の*は降級点の数(B級2組・C級1組は2点、C級2組は3点で降級), 2018年2月17日 - 六段(五段昇段後全棋士参加棋戦優勝 - 第11回朝日杯将棋オープン戦), 第47回(2019年度) : 最多勝利賞(53勝)・勝率1位賞(.815)・名局賞特別賞, 「最年少VS.最年長 〜“天才”少年棋士 鮮烈デビュー〜」(2017年1月16日放送), 「14歳棋士・知られざる偉業への道 ~歴代最多28連勝・藤井聡太~」(2017年6月21日放送), 藤井聡太四段 炎の七番勝負 〜New Generation Story〜(AbemaTV 将棋チャンネル、2017年3月12日 - 4月23日), 若手VSトップ棋士 魂の七番勝負 第三局(AbemaTV 将棋チャンネル、2017年10月14日). 続いて、渡辺明三冠の経歴・戦績をざっくりと見ていきましょう! 少年時代. 小学校1年生の頃に将棋を始めます。 1994年に出場した「第19回小学生将棋名人戦」にて小学校4年生で 優勝 ! 4年生での優勝は史上初の快挙 でした! 藤井 聡太(ふじい そうた、2002年 7月19日 - )は、将棋棋士 。 杉本昌隆八段門下 。 棋士番号は307 。 愛知県 瀬戸市出身 。 名古屋大学教育学部附属高等学校在学中(2018年4月 - ) 。. 2月26日、愛知県は、藤井の最年少棋士記録更新・最多連勝記録更新・最年少棋戦優勝記録更新などの業績に対し、愛知県特別表彰を行うことを発表した[46]。同年3月23日、愛知県瀬戸市は、藤井の最年少棋士記録更新・最多連勝記録更新・最年少棋戦優勝記録更新などの業績に対し、瀬戸市民栄誉賞を贈ることを発表した[47]。瀬戸市民栄誉賞は新設されたもので、藤井は受賞第一号となる[47]。, 4月2日に発表された第45回将棋大賞(2017年度)では、特別賞・新人賞・最多対局賞(73対局)・最多勝利賞(61勝)・勝率1位賞(.836)・連勝賞(29連勝)・名局賞特別賞(第11回朝日杯将棋オープン戦本戦決勝、対 広瀬章人)を受賞した[48]。将棋大賞選考委員会では羽生と藤井のどちらに最優秀棋士賞を授与するかで意見が分かれた[49]が、羽生が9票、藤井が4票となり、最優秀棋士賞は羽生が受賞し、特別賞(最優秀棋士賞と同等[50])を藤井が受賞した[51]。連盟で確認できた1967年(昭和42年)度以降に[52]記録4部門を独占したのは内藤國雄(1969年度)、羽生(1988・89・92・2000年度)に次いで3人目[53]。, 5月18日、第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝で船江恒平を破り、4組への昇級を決めると共に、「竜王ランキング戦連続昇級」の昇段規定により、同日付で七段に昇段し、七段昇段の最年少記録を更新した(15歳9か月)[54][55][注釈 9]。1年間に3回昇段したのは、現行制度では藤井が唯一の事例[57]。, 7月31日、第77期順位戦C級1組の対局により、通算100局の最年少記録を更新した(16歳0か月)[58][注釈 10]。藤井のこの時点での勝敗数(85勝15敗)と勝率(0.850)は、中原誠十六世名人と並ぶ歴代1位タイ記録[58]。, 第1回AbemaTVトーナメント(非公式戦)の決勝3番勝負(9月9日にAbemaTV 将棋チャンネルで配信)で佐々木勇気を2勝1敗で下し、優勝した[59]。, 10月17日、第49期新人王戦決勝三番勝負第2局で出口若武三段[注釈 11]に勝ち、三番勝負を2勝0敗で優勝した[62][注釈 12][注釈 13]。, 12月12日、第27期銀河戦で阿部健治郎に勝ち、永世称号獲得者・中学生棋士の中での通算100勝の最年少記録を、最速・最高勝率で更新した(16歳4か月)[64][65][注釈 14][注釈 15][注釈 16]。, 第12回朝日杯将棋オープン戦では、前年度優勝のため本戦シードで出場し[66]、2019年2月16日午前の準決勝で行方尚史、同日午後の決勝戦で渡辺明棋王を破って優勝し、2連覇を達成[67]。一般棋戦連覇の最年少記録を更新した(16歳6か月)[68][注釈 17]。, 第77期順位戦C級1組では、2019年2月5日の対局で近藤誠也に敗れ[69]、3月5日の最終戦を8勝1敗で迎えた[70]。このとき、藤井は8勝1敗の4名の中で順位が最も下であるため、昇級に関しては不利な立場 (藤井が勝利し、他の3名のうち2名が敗れると昇級)にあった[70]。藤井は都成竜馬に勝利して最終成績を9勝1敗としたが、他の3名(近藤誠也・杉本昌隆・船江恒平)も全員勝利して9勝1敗の成績で並んだため、藤井は順位の差で昇級を逃した[70]。藤井は師匠の杉本と同時にB級2組への昇級を果たす可能性があり、実現すれば32年ぶりの「師匠と弟子の順位戦同組への同時昇級」となるため注目を集めたが、杉本のみの昇級に終わった[71]。, 藤井の2018年の獲得賞金・対局料ランキングは12位(2031万円[72])であり、2019年度の第40回将棋日本シリーズ・JTプロ公式戦への出場権を初めて獲得した[73][注釈 18]。, 4月1日に発表された第46回将棋大賞(2018年度)では、勝率1位賞・升田幸三賞を受賞した[75]。勝率1位賞(.849)は、歴代1位の中原誠(.855、1967年度)・同2位の中村太地(.851、2011年度)に次ぐ歴代3位の記録[76]。2年連続での勝率8割超は中原と藤井の2名のみ[77]。升田幸三賞は、2018年6月5日の第31期竜王戦5組ランキング戦(対・石田直裕)の終盤に指して「AIを超えた『神の一手』」と評された「△7七同飛成」に対するもの[78]。, 4月24日、第32期竜王戦4組ランキング戦準決勝で高見泰地に勝利して3組への昇級が確定し、初参加(第30期)からの3期連続昇級を達成した[79]。続く5月31日の4組ランキング戦決勝で菅井竜也に勝ち、4組優勝[80]。竜王戦ランキング戦における3期連続優勝を果たしたのは、木村一基と永瀬拓矢に続く3人目である[80]。, 第2回AbemaTVトーナメント(非公式戦)の決勝3番勝負(7月21日にAbemaTV 将棋チャンネルで配信)で糸谷哲郎を2勝1敗で下し、2連覇を達成した[81][82]。, 第69期王将戦では初の挑戦者決定リーグ入りを果たし[83]、11月19日の最終局一斉対局を4勝1敗で迎え[84]、同じく4勝1敗の広瀬章人と、勝者がタイトル挑戦となる直接対決をした[84]。一時は藤井勝勢となったが、秒読みの中自玉の詰みを見落し頓死して敗れ、タイトル初挑戦を逸した[85][86]。, 第78期順位戦C級1組では、開幕から8連勝して迎えた2020年2月4日の9回戦で高野秀行に勝利して成績を9勝0敗とし、最終局を待たずに上位2名の昇級枠に入ることが確定し、B級2組への昇級を決めた[87]。, 藤井の2019年の獲得賞金・対局料ランキングは9位(2108万円)であった[72]。, 3月24日に行われた第61期王位戦挑戦者決定リーグ白組で稲葉陽に勝ち、史上初の3年連続勝率8割以上を達成した[88][注釈 19]。同時に年度最多勝を確定させ[88]、3年連続の勝率1位も確定させた[89]。, 4月1日に発表された第47回将棋大賞(2019年度)では、最多勝利賞・勝率1位賞・名局賞特別賞を受賞した[90]。名局賞特別賞は、第69期王将戦挑戦者決定リーグ・対広瀬戦に対するもの[90]。, 4月3日、第33期竜王戦3組ランキング戦準決勝で千田翔太を破り、2組昇級を確定させた[91]。続く6月20日の3組ランキング戦決勝で師匠の杉本昌隆に勝ち、3組優勝[92]。史上初の竜王戦ランキング戦で4期連続優勝を達成した[92]。, 新型コロナウイルスの影響により対局が延期となっていた第91期棋聖戦では[93]、6月4日の挑戦者決定戦で永瀬拓矢に勝利[94]。6月8日に第1局が行われたため、タイトル挑戦最年少記録を更新した(17歳10か月20日)[95][94][注釈 20]。渡辺明との五番勝負では、7月16日に行われた第4局で勝利したことにより、3勝1敗でシリーズを制しタイトル獲得最年少記録を更新した(17歳11か月)[97][98][注釈 21]。, 第61期王位戦では、6月23日の挑戦者決定戦で永瀬に勝ち、二度目のタイトル挑戦を決めた[100]。木村一基との七番勝負では、8月19日 - 20日の第4局に勝利し4連勝で王位を獲得[101]。これにより史上最年少(18歳1か月)でのタイトル二冠保持と八段への昇段(昇段規定:タイトル2期獲得)を果たした[101][注釈 22][注釈 23]。, 1チーム3名による団体戦となった第3回AbemaTVトーナメントでは、永瀬・増田康宏と共にチーム永瀬に所属[102]。8月22日に行われたチーム渡辺との決勝トーナメント決勝では、チーム永瀬が5連勝し優勝[103]。藤井個人としては第1回・第2回も優勝しており、3連覇を達成した[103]。, 居飛車党[104]。得意戦法は角換わりで、角の使い方が独特である[105]。長考派だが、少ない持ち時間でも正確な終盤力に定評がある[106][107]。, 渡辺弥生は、藤井の将棋については終盤力が注目されているが、と前置きした上で、「これまでの将棋を見ると、手厚く指して中盤で優位を築き、最後は相手の攻めをきっちり一手余して勝つパターンが多い。」また「藤井は、双方攻めたり受けたりの接戦を、わかりやすい一手勝ちの局面に持っていくのが実にうまい。」と評した[108]。, 羽生善治は、2017年1月4日、藤井の29連勝が話題になる前、谷川浩司とのトークショーで「元々名をはせたのは詰将棋だが、順調に成長している。最短コースで寄せ切る(詰ませる)のは谷川先生の“光速の寄せ”に似ている。」と評した[109]。また、藤井の29連勝が注目を浴びていた2017年6月15日にも、羽生は、藤井の将棋は「光速の寄せ」を思わせるとコメントした[110]。, 増田康宏は、藤井の序盤力について、「研究してるからではなく、その場で考えてうまく指しているので、それはなかなかマネできないですね。」と語った[111]。, 2019年2月16日の第12回朝日杯将棋オープン戦決勝で藤井と初対局し[112]、敗れた渡辺明は、「読みが深く、序盤の理解も優れており、(現時点では)弱点を見つけることができない」という趣旨を、対局直後に自らのブログで述べた[113]。さらに「藤井の棋風は谷川に似た終盤型であり、序盤型の棋士が増えている現状を考えると、藤井のような終盤型の棋士は貴重になっていくかもしれない」という趣旨を、インタビューで述べた[114]。渡辺はその後第91期棋聖戦五番勝負で藤井と対局し、第1局の藤井について「谷川先生のような勝ち方」とした上で、第2局について「中盤で(中略)地味な手で決定的な優位を築く(中略)羽生さんのような勝ち方」と評し「どんな展開でも勝ち切れる」と述べた[115]。, 藤井は詰将棋でも早くから頭角を現している。多数のプロ棋士や奨励会員を含む参加者が、若いプロ棋士でも見た瞬間に解くのが嫌になるような難問に挑む[116]、詰将棋解答選手権チャンピオン戦には2011年の第8回大会(大阪会場)[注釈 24]に8歳で初参加し、23人中13位の成績を残した[117]。5回目の出場となった2015年の第12回大会(小学校6年生、12歳)では、全問正解で史上最年少優勝を記録した[6]。, 森下卓、深浦康市、津江章二(共同通信社の観戦記者)は、この報に接した時の衝撃を次のように語っている[116]。, その後、2019年の第16回大会まで5連覇を続けている[118]。5連覇は歴代1位[118]。優勝回数5回は宮田敦史の6回に次ぐ歴代2位[118]。2017年7月16日、全日本詰将棋連盟は歴代1位タイ記録(当時)となる3連覇を果たした藤井と宮田敦史の両名に門脇芳雄賞[注釈 25]を贈った[119]。, 藤井は詰将棋作家としても評価されている[6]。2012年に、将棋世界詰将棋サロンに投稿して2回目の入選作となった作品が谷川賞を受賞した[120][121]。大崎善生(作家、『将棋世界』元・編集長)は「わずか9歳での受賞というのにも驚く。奇跡としかいいようがない。」と語った[121]。, 2013年には『詰将棋パラダイス』での初入選作(2013年8月号短大)が看寿賞の候補作となった[121][注釈 26]。詰将棋作家として著名な浦野真彦は、当時小学6年生の藤井を「信頼している詰将棋作家の作品はできる限り解くようにしている。藤井聡太くんもその一人。彼は作家としても一流。」と評した[122]。, 奨励会員時代に谷川浩司(当時は日本将棋連盟会長、詰将棋作家として著名)から、藤井の師匠の杉本を通じて「詰将棋創作は控えた方が良い」と助言があり、杉本の判断で2014年頃から詰将棋創作を封印して奨励会に集中したという(藤井が奨励会二段であった、2015年4月の報道による)[6]。詰将棋作家として著名な伊藤果は、詰将棋作家としての藤井を高く評価しているが、「タイトルを獲るくらいまで、詰将棋創作は控えた方が良い」という旨を、藤井の師匠の杉本に話したと述べている[123]。2017年、藤井は「対局で多忙なので、詰将棋の創作は控えている」という旨を、観戦記者の保坂勝吾に述べた[124]。, 中学生棋士の中での通算50勝のそれまでの最年少記録は、羽生善治が1987年4月に記録した16歳6か月であった, それまでの記録は以下の通り。(1)一般棋戦最年少優勝記録は、加藤一二三が1955年(昭和30年)に, 藤井は2018年5月に七段に昇段しているため、新人王戦に出場できるのは、第49期が最後であった, 永世称号獲得者・中学生棋士の中での通算100勝のそれまでの最年少記録は、羽生善治が1988年4月に記録した17歳6か月であった, 藤井はプロデビューから2年2か月で通算100勝を達成した。永世称号獲得者・中学生棋士の中での通算100勝のそれまでの最速記録は、羽生善治が1988年4月に記録した2年3か月であった, 藤井は100勝18敗で通算100勝を達成した。永世称号獲得者・中学生棋士の中での通算100勝のそれまでの歴代最高勝率は、, 将棋日本シリーズ・JTプロ公式戦への出場棋士は計12名で、(1)前年優勝者 (2)2月22日時点のタイトルホルダー (3)前年度賞金ランキング上位者 の順に選出される, 将棋世界 2013年3月号 2012年詰将棋サロン年間優秀作品選考会 210-214頁, 保坂勝吾「第89期棋聖戦-1次予選特選局-第12局 先▲四段 藤井聡太 △四段 大橋貴洸-第6譜」 『, 正確には注意すると聞いているであり、連盟が注意することを指示したわけではなく、マナー問題に対し連盟は何もしていない。, https://web.archive.org/web/20180409231515/https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201804080000065.html, 西山朋佳三段(24)と三段リーグ最終戦で対戦する伊藤匠三段(17)は藤井聡太七段と同い年の天才少年(松本博文) - 個人 - Yahoo!ニュース, https://web.archive.org/web/20180405053925/https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG04H7D_U7A400C1CR8000/, https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1849249.html, http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20170429-OYT1T50115.html, http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0112984.html, https://megalodon.jp/2017-0430-1347-20/digital.asahi.com/articles/DA3S12916907.html?_requesturl=articles%2FDA3S12916907.html&rm=150, https://web.archive.org/web/20190331122744/https://news.mynavi.jp/article/20170621-a234/, https://web.archive.org/web/20170424021613/http://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/04/24/kiji/20170423s00042000352000c.html, https://web.archive.org/web/20170424092932/http://www.hochi.co.jp/topics/20170424-OHT1T50026.html, https://web.archive.org/web/20170424053811/http://www.sankei.com/life/news/170423/lif1704230034-n1.html, 最優秀棋士賞に羽生善治竜王、特別賞に藤井聡太六段。第45回将棋大賞決まる|将棋ニュース, https://web.archive.org/web/20180402085427/https://www.sankei.com/life/news/180402/lif1804020037-n1.html, https://web.archive.org/web/20180429171733/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180402-OHT1T50136.html, https://web.archive.org/web/20180518120831/https://mainichi.jp/articles/20180519/k00/00m/040/117000c, https://web.archive.org/web/20180612042009/https://www.asahi.com/articles/ASL5K5GG7L5KOIPE01X.html, https://web.archive.org/web/20181017065125/https://mainichi.jp/articles/20181017/k00/00e/040/323000c, "最後の新人王戦"藤井七段VS"史上2人目の三段優勝なるか"出口三段。両者はじめての番勝負を制するのは?(ライター:渡辺弥生), 藤井聡太の最年少タイトル奪取は可能か?――令和に達成の期待がかかる将棋記録トップ5 | 観る将棋、読む将棋, 藤井聡太七段が高見泰地叡王に勝利、3期連続での昇級を決める 竜王戦4組ランキング戦|棋戦トピックス|日本将棋連盟, 藤井聡太七段、2年連続優勝! 糸谷哲郎八段下し「最速最強」連覇/将棋・AbemaTVトーナメント, 藤井七段、史上最年少タイトル挑戦ならず 「最後間違えてしまって残念」 王将リーグ最終戦で広瀬竜王に逆転負け, 藤井七段を獲得したのはどのチームか? 第3回AbemaTV早指しトーナメント事前特集~運命のドラフト選抜~|将棋コラム, “永瀬拓矢二冠が締めの勝利!決勝は5-0のストレートでチーム永瀬が優勝/将棋・AbemaTVトーナメント”, https://megalodon.jp/2020-0823-2246-28/https://times.abema.tv:443/posts/8621024, “中学生棋士・藤井聡太四段、デビューから負けなしの14連勝。これまでの対局からみる、その強さの秘密とは?”, https://web.archive.org/web/20200820124940/https://www.shogi.or.jp/column/2017/04/11.html, https://web.archive.org/web/20180530120456/http://news.livedoor.com/article/detail/14776326/. プロ棋士・女流棋士へのお仕事依頼, 11期(第17期-2004年度~25期・28~29期)-永世竜王(就位は原則引退後), 8期(第38期-2012年度~45期)-永世棋王(就位は原則引退後), 4期(第62期-2012年度・63・68・69期), 4回(第13期-2005年・15・19・22期), 3回(第35回-2014年度・39・40回), 将棋栄誉賞(通算六百勝達成). 王位戦七番勝負:藤井聡太棋聖が木村王位より奪取し、新王位へ; 棋王戦五番勝負:本田圭四段が挑戦者となりましたが、渡辺棋王が3-1で防衛; 棋聖戦五番勝負:藤井聡太七段(当時)が渡辺棋聖を3勝1敗で破り棋聖奪取、新棋聖へ